沖縄を変えた男 栽弘義――高校野球に捧げた生涯 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087454802

作品紹介・あらすじ

沖縄水産高校を率い、1991、92年の夏の甲子園準優勝を果たした、一切の妥協を許さぬ名将・栽弘義。成功の裏に隠された命を削るほどの重圧と孤独に迫るノンフィクション。(解説/ガレッジセール ゴリ)

感想・レビュー・書評

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  • 案の定、英雄に仕立てるため、悪態も美談に仕上げこそばゆい。天国の栽さんも苦笑い

  • プレゼント本:駄々猫さん

  • 1990年代に沖縄水産高校の監督として甲子園の常連だった裁弘義氏(故人)の高校野球との関わりを通じた生涯を追ったノンフィクション。裁氏がすでにお亡くなりになっておられるので、教え子に当たる元野球部部員や、同僚の教員、コーチなどの証言をもとに裁氏の人間像を描きます。
    高校野球中継で見た好々爺然りとした外見とは全く異なり、元部員曰く「近くにいるだけで吐きそうなぐらい怖かった」という程の練習を課し、当時の内地から見下されていたレベルであった沖縄の高校野球のレベルを強豪県と呼ばれるまでのレベルに引き上げました。
    沖縄が内地に対して誇れる物を持つことができた事への最大の功労者が裁氏であることは間違いなく、本書のタイトルが誇張でないと感じました。
    内地へのコンプレックスや、のんびりとした県民性、出る杭を打つ島独特の閉塞感など、周囲の環境を敵にまわしつつ自分の意思を貫く生き様は壮絶です。

  • 沖縄の高校野球界を引っ張ってきた栽監督の真の姿をおったノンフィクション。
    酷使と批判された大野投手の問題の真実にも触れられており、興味深い内容だった。

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著者プロフィール

1968年生まれ。岐阜県大垣市出身。琉球大学卒業。現在、琉球大学大学院人文社会科学研究科在学中。『沖縄を変えた男 栽弘義‐高校野球に捧げた生涯』は映画化され、17年第3回沖縄書店大賞受賞。

「2022年 『第二の人生で勝ち組になる 前職:プロ野球選手』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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