博物館のファントム 箕作博士の事件簿 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087454925

作品紹介・あらすじ

呪いのルビー、ニセモノの化石、大型模型の中に隠された植物標本……博物館には謎がいっぱい! 変人博物学者・箕作と女性分類学者・環のコンビが活躍する「博物館ミステリー」誕生!(解説/吉田伸子)

感想・レビュー・書評

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  • 文庫本のより単行本の表紙絵の方が本の内容の雰囲気を出していて断然いい。国立自然博物館の博物学者の箕作類とコンピューター技師の池之端環の二人が遭遇する事件を描く連作短編だ。最初は蘊蓄だけが頼りの話かなあと思ったが、だんだんと面白くなる。いろいろないわゆる博物学の知識も面白いし、事件とそれを上手く絡めている。二人のやり取りも面白いし、他の登場人物もなかなかいい。最後のデニソワ人と現生人類の関係についての箕作の語りもいいねえ、ちょっと感動した。「四万年前を境に、現生人類の文化は爆発的に飛躍した。文化が飛躍する最大の原動力は、異文化との接触だ。異文化からの感染だ。その相手がネアンデルタール人やデニソワ人でなかったとは、誰にも言えないだろう」

  • 謎解き+蘊蓄、面白かった!
    それも多岐に渡り、意外と深く描かれていて一気読みした。
    表紙がラノベっぽいのが、やや残念…もっと重厚感あっても良かった気がする。

    続きが期待できそうな終わり方だったので、続編に期待したい。

  • この本でリニューアル版だったんだ。私はかわいいイラスト大好きなので、この表紙は大歓迎です。色使いがとても好き。博物館にまつわる謎はなかなか面白かったので、またこのでこぼこコンビが見れるといいな

  •  ひょんなことから『国立自然史博物館』で働くことになった池之端環。新人研修の一環として博物館最古の建物である旧標本収蔵室(通称『赤煉瓦』)の整理を任されることになったが、そこにはファントムと呼ばれるクセの強い博物学者、箕作類(みつくりるい)住み着いていて、片付け魔の環に「どんなものも捨ててはならない」と断言!?

     変人で堅物の博物学者と、片づけ魔で怖い物知らずの新人環とのバトル×理系蘊蓄×ミステリの連作短編集。2人の掛け合いを楽しみながら、最終話には手に汗握る展開も。
    続編希望です。

  • ■「どんなものも絶対に捨ててはならない。-これは博物館の第一原則だ」

    国立自然史博物館に預けられていた「呪いのルビー」が狙われた。最近、頻発している鉱物標本盗難事件と関連が?もしや呪いのルビーこそ<幻の宮沢賢治コレクション>なのか?―60年にわたり増改築が繰り返され「迷宮」と化した博物館の旧館に棲みついた、変人博物学者・ファントムことみつくり箕作 類。「何も捨ててはならぬ」が口癖の彼と、片付け魔の女性新人分類学者・池之端 環のでこぼこコンビが解決のために動き出す―!全6編の連作短編集。新感覚サイエンスエンタテインメント!

  • 初読み作家様。博物館を舞台にしたミステリー。楽しい〜。博物館好きだから、わくわくします。なかでも良かったのは呪いのルビーの話と偽造化石のお話。興味のあるものだから、ついつい前のめりになっちゃいました。箕作さん、変人ですけど、いいキャラクターですね~。2人の関係がどう進展するかも気になるので、続き希望です。

  • 途中で読むのをやめて図書館へ返却。
    残念だけど、ちょっとハマらなかった。
    途中で離脱してしまったので⭐︎の評価はパス。

  • 再読。伊与原新さんらしい科学の蘊蓄満載。癖あり探偵のライトミステリ。事件の真相の陰にドラマ性がありとても好みの作品でした。続編希望です。

  • 鉱石、植物、剥製、化石、昆虫と様々な謎を自称博物学者が紐解いて行き、最終章ではそれまでのエピソードや登場人物がより集まるようにして箕作が離れたはずの人類学の謎へと連れ出されて行く。その流れの中で人離れした雰囲気を醸していたファントムが語る過去の想像図に感情を持って行かれた。

  • 題材がマニアック。でも気になることがいっぱいで読んでいて楽しい。

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著者プロフィール

1972年、大阪府生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年、『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。19年、『月まで三キロ』で第38回新田次郎文学賞を受賞。20年刊の『八月の銀の雪』が第164回直木三十五賞候補、第34回山本周五郎賞候補となり、2021年本屋大賞で6位に入賞する。近著に『オオルリ流星群』がある。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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