- 集英社 (2016年10月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784087455052
作品紹介・あらすじ
このミス大賞優秀賞受賞作家・友井羊が集英社文庫初登場! 吃音があって引っ込み思案の女子高生、菓奈が周囲の事件に絶妙の推理力を発揮。お菓子作りの科学を利用したミステリー。(解説/青柳碧人)
みんなの感想まとめ
吃音に悩む女子高生が、スイーツを通じて周囲の事件を解決しながら成長していく姿を描いた連作ミステリー。主人公の菓奈は、友達が少なく引っ込み思案でしたが、事件をきっかけにスイーツ男子の真雪と親しくなり、友...
感想・レビュー・書評
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中学校のときから吃音で悩んで、高校に入っても友達がいなかった菓奈が、ある事件をきっかけにスイーツ男子の真雪と親しくなり、スイーツに関した幾つかの事件を解くことで、友達の輪を広げ、自分でも一歩二歩と踏み出そうとする姿を描く、とても心に響く連作ミステリーだ。(おおっと、長い文になっちまった)主人公の吃音というのを物語の柱に据えていて、単なる面白いミステリーにおわっていないし、イジメや主人公のちょっとえぐい所にも触れていて、いろいろ考えさせられた。最後のおまけの話にも捻りがあってよかった。
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スイーツが絡む日常の謎。
舞台が学校なので若干青春要素もあり。
眠り姫が安楽椅子探偵かと思いきや…
またこのお話は吃音についても考えさせられる。 -
放課後レシピの姉妹版の「スィーツレシピで謎解きを」
読んでみたかったのです。
図書館で見かけて借りました。
舞台はとある高校。
なので、ベースは学園ものです。生徒たちの人間関係もよくある感じのものです。
不登校やいじめも描かれていいます。
主人公の女生徒が吃音の症状を持っているので、そのことにも触れることになります。
でも、学園ものの謎解きなので、そこは深刻にならずに読めました。
そして、スィーツレシピでの謎解きは化学の実験みたいで面白かったです。 -
保健室の眠り姫こと悠姫子さん。主人公は吃音症状に悩む菓奈。それ故、大人しく過ごしていたのに、なぜかキラキラスイーツ男子の真雪と眠り姫と仲良くなる。高校生らしい謎を独特のペースで菓奈が解決。
菓奈から人間の正直な腹黒さも出ていて、なんか、よかった。 -
少し前からちょっとずつ読んでいた作品、やっと読了出来ました。
とあるキッカケで吃音症を発症してしまい他人と上手く関われなくなった女の子がお菓子をきっかけにして少しずつ人と関われるようになっていく話。
短編集にはなっているのだけど話は繋がっているので長編のような作りにもなっています。
1話の最初に読み始めた段階では主人公がとにかく暗くて人を避けるような子だったので「この子は大丈夫なのだろうか」とヒヤヒヤしていたのだけれど、話が進むにつれて成長していくし最後にはすっかり頼もしくなっていて……そういう意味ではミステリー以外にも人の成長物語としての側面もある作品だと思います。
特に最終話のあのシーン。
彼女自身の思いが全て詰め込まれていたと思います。
あの真相も驚いたし。全く気付いていませんでした、あれは凄い!
人気者の男子との出会いやら他人のやっかみや嫉妬、先輩後輩の関係性とか「うわー青春だー!!!」と思わされるシーンも沢山あるのですが、なんと言ってもやっぱりこの話で一番のポイントはお菓子。
文字だけなのにどうしてあんなに美味しそうなの!!!
この話本当に読んでいるうちにその回に登場するお菓子を食べたくなります。
お菓子の描写がとにかく細かいし(それが謎解きに絡むから仕方ないのだけど)、それを読んでいるうちにどうしても頭の中で想像してしまってお腹が空いてしまうという……。
この話を読んでいる間中私は本当にチョコレートやらシュークリームやらを珍しく買い込んでお腹が空くと食べてました。
ところで菓奈ちゃんと真雪くんの関係は明かされる日が来るのでしょうか……? -
スイーツレシピの名前通り、甘酸っぱい高校生の日常と少しの事件を絡めた物語。
吃音の症状に悩む菓奈とお菓子作りが得意な究極のスイーツ男子の真雪。
周りの様々な事件を菓奈の推理力、真雪の行動力で解決していく。
考えさせられる出来事はあるものの、総じて温かい。
友井さんが手がける青春ストーリーといった内容でした。
これもまたいい作品でした。 -
8つのスイーツを巡る日常の謎を解き明かし、一歩ずつ成長していく吃音症の名探偵、沢村菓奈。
スイーツの様な読後感と言うとありきたりだけど…優しく甘く、時にほろ苦く、次の一口が楽しみになる様な素敵な物語でした -
吃音を気にして人前で喋るのが苦手な菓奈。
ある日、家庭科室に置かれていた
スイーツ男子の真雪が作ったチョコが盗まれ
菓奈は犯人扱いされる。
真犯人は別にいたことがわかるが
それをきっかけに菓奈は真雪と
彼の幼馴染で保健室登校をしている先輩の
ふたりと話をするようになって…。
高校を舞台にした「日常の謎」系。
作るのも食べるのも好きな真雪と
お菓子作りの腕を上げていく菓奈なので
謎にも謎解きにもお菓子が絡む。
7つの短編が語られるのですが
実は途中から、ある伏線が張られていたことを
最終話であきらかにされてビックリ。
思わず前に戻って確認してしまったわ。 -
お菓子がおいしそうです。それだけで◎。所々で感じる菓奈のブラックなところがちょっと嫌だな~と感じたのだけれど、人間ってそんなものよね。
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ムスメが中学校の図書館で借りて来た本。彼女はノンフィクションものを好む傾向があるので、こういったミステリ、しかもライトノベルを読むなんて珍しいね…? ちゅうかわたしも読みたい!
と、思っていたら案の定好みでなかったようで、途中でソッ閉じされていた。
んで、ここぞとばかりに
「読んでいい?」
と、お借りしたんやけど、1ページ目を読んで、
「アッこれ、読んだことあるわ…」
ほとんど乱読のいきおいで読書をしていた、3年くらい前にたぶん読んでる。笑
でもまあ、細かいところは覚えていないやろうしまあいいや、と、いうことで再読しました。
レビューは書いてるけど、ブクログにはまだ登録できてへんね…。せっかく書き溜めてるんやし、こっちもぼちぼちあげていきたいなあ。
(追:ため込んでいたレビューを全部ブクログにあげた。この本は読んでるけどレビューを書けていなかった様子。2019年あたりがそうかも。残念。今後、レビューは書けなくても読了したらブクログに登録だけはしよう)
この二年ほど多忙になってしまってほとんど読書をしなくなっちゃったんやけど(年間で三冊くらい…?)、なんか久しぶりに読書熱が最熱しそう。
今月に入ってめちゃくちゃ断捨離して、住まいを整えつつあるのと、読書再熱はたしょうの関係があるんかな。ないか。笑
閑話休題、久しぶりの読書なので、とにかくゆっくりじっくり読むつもりでページをめくった。でも結局、後半はダダダッと読んでしまったね。覚えていないと思ってたけど案外しっかり覚えていたわ。
初読時にどう思ったのかはちょっと思い出せないけど、著者の本は登場人物がややネガティブ? というか、主人公にしては地味? な気がする。
それが、若い読者にはじれったくないのかと思うけど、昨今の若い人はガツガツしてはらへん印象があるので、そんなことはないんかな。
わたしが若いころにもしこの本を読んだら、キャラだけじゃなしに全体を通してのこの煮え切らない感じ(?)に
「もうちょっと、なんとかならんのかなァ」
と、思ったと思う。微妙な言い方やけど、モブが主人公になってるみたいな感じというか…?
主人公はもっとわかりやすいキャラの方がスルッと読めるのよね、移入するかは別として。
ただ、わたしが若いころは「わかりやすい性格の主人公」ものばかり読んでいたので、「主役になるためにはヒーローもしくはヒロイン気質が必要」という先入観がすっかりあるけど、実際のところはそういうわけではないんよねえ。
菓奈ちゃんだけじゃくて、登場人物のほとんどが「いいところもあり、悪いところもあり」ていう人間味たっぷりのキャラクタで、作中で菓奈ちゃんが一之瀬さんに言われていた、
「別にクラスメイトは菓奈ちゃんのことを好きでも嫌いでもないのではないか。声をかけないのは(菓奈が)『声をかけられたくないオーラ』を発しているからであって、もし(菓奈が)『誰かと親しくなりたい』と、思うなら自分のグループのみんなと遊ぶのもいいよ」
と、いうようなくだりに
「ははあなるほどなあ」
と、思った。
こういう距離感はとてもいいと思う。もしかして最近の若い人はそういう考え方の人が多いのかな。そうやったらいいよね。
コミュニティがあると、この人はこうあるべき、と、いうキャラ付けをしないと成り立たなかったようなわたしらは、結構しんどいところもあった。でも、他人は他人、自分は自分、と、いうのをきちんと線引きできるなら、それはすごいなあと思う。
ちなみにわたしのいう「若い人」は二十代なんやけど(笑)、確かにそういう飄々としたところがある人、多いよなあ。いいねえ。
というのはキャラ付けの話。最終章の仕掛け(?)は、読了感はものすごくよかったし、伏線の回収がわかりやすくて楽しい。あっ、あのときのあれが…、と、読みながらニヤニヤした。
お菓子のうんちくも面白く読んだよ。
菓奈ちゃんが真相に行きつくくだりは、「え? ここまでのどこで、ひらめくところがあったん?」と、やや突然やなと思わなくもないけど、それもその後の謎解きでちゃんと伏線を提示してくれてるので、二章くらい読んだらこの展開も心地よくなった。
(そもそも菓奈ちゃんの推理が急やと思うのはわたしの読解力のなさが原因かもしれへんし)
さすがに加藤さんのセリフは、全部は振り返れないけど、すごいなと思う。これも叙述トリックなのかな。(ネタバレか)
久しぶりの読書にぴったりの本やった。ストレスなくすぱーっと読み終えて、早速違う本を図書館で借りて来た。やっぱり、読書は楽しい。 -
料理やお菓子をテーマにしたミステリーということで、初心者向けかな、若い人向けかな、と勘違いして読み始めると完全に裏切られることになる。美味しそうなスイーツの数々だけでなく、スクールカースト、吃音症者の困難などの問題にふれながら、レシピに関わる科学的知見が関わる謎解き。とにかく、目を大きく見開かされた。慎重に準備され、突如明らかになる伏線に気付くことが出来る人はどれだけいるだろう?
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毎回、スイーツにちなんだ事件が起こり、その謎を解いていく学園推理小説。主人公は、吃音に悩む菓奈。頭脳明晰で勉強もできるが、吃音のため、とにかく自分に自信が無く、人とのコミュニケーションを恐れている。しかし、人気者のクラスメイトでスイーツ好きの真雪くんと話すようになり、少しずつ学校での生活も前向きになり友達も増えていく。
タイトルにある「保健室の眠り姫」ことひめちゃんは、タイトルに入れ込むほど活躍してない。むしろ、途中から登場する、葵の方が存在感は強いように感じた。
毎回、スイーツに絡めたエピソードしばりにしてしまったため、そこは非常に面白いが、後半は少し無理があったかな。
ただ、「吃音」というテーマはこの物語は非常に意味のあるものになっている。最後の驚きの真相も、様々に伏線が張られていたところも巧妙だったし、何より、続きが読みたくなるくらい、登場人物たちのことを最後まで読むと好きになっているのはとても好感触。
「人が死なない日常の謎ミステリー」好きの私としては、この友井さんはかなり気になる作家の一人となった。もっと読んでみたい! -
吃音のある主人公が、謎解きをしていく話。
スイーツ男子(イケメン)、保健室女子(美人)、かわいい後輩(女子)など。
どれも読みやすくて愛があり、面白かった。
『スープ屋しずく』のようにこれもシリーズ化したらいいな。 -
学園もののミステリー短編集。先日読んだアンソロジーに入ってた話の続きが気になって読んでみた。
吃音の主人公菓奈の悩んでる姿が切ない。
周りに理解されない。中学時代の先生すら。緊張だけでなく、言葉がでない。出る時と出ない時の差がある。出にくい言葉がある。練習したからって改善するとは限らない。
こういう苦しみは、周りがどうこう判断するものではない。からかいや、いじりも、本人が不快に感じたらそれはいじめ。良かれと思って励ましたり悪意なく追い詰めてる人がなにげに厄介かも。
ふとした日常のあるあるな場面で、菓奈が想像以上に苦しんでるのにこちらまで苦しくなる。
菓奈が被害者的な立場だけでなく、上に立った時に感じる腹黒い気持ち。これって、誰しも大なり小なり持ってそう。だって、こっちが正しいんだもんってね。でも、一歩引くと怖い感情。それを教えてくれた。
いろんなお菓子が出てきて、小ネタや描写がいい。ちょっとした謎解きをしつつ、理解ある友達にも恵まれてよかったね。
って終わるのかと思いきや、最後のほうはびっくり。加藤さんって、実は図々しくてちょっと嫌な子な立ち位置かと思ってた。
みんながみんな、前向きに頑張れる訳ではないし、いろんな価値観の人がいる。こういう人や考え方の人もいるって疑似体験できることは、読書の醍醐味。
昔、吃音の友達がいたけど、私はどんな対応ができていただろう。吃音だけでなく、目に見えない障害や病を持っている人にも理解ある行動を意識したいと切に思った。 -
図書館本
主人公が吃音で推理が言えないところが一風変わっている連作短編日常ミステリ。読みやすい。
「コンヴェルサシオンはなくならない」の結末に驚き。もう一回最初から読み返したくなる。 -
放課後レシピも読みましたがそれと同じように面白かったです。スイーツを例えたりするのが上手いなとそれと友井さんの本は読みやすいと思います。
著者プロフィール
友井羊の作品
