小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム 名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455366

作品紹介・あらすじ

コメディ界の重鎮と日本のエンタテインメント界を知り尽くした作家、初の対談が実現。コメディ黎明期からテレビ全盛期までの、今だから、この二人だから話せる知られざるエピソードがもりだくさん。

感想・レビュー・書評

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  • 小林さんの本に出合ったのは40年以上前の中学の頃。偶々図書館で手にしたジュブナイルのオヨヨ大統領。マルクス兄弟のような3人組とコント55号のようなコンビが登場していた。主人公の女の娘とパパの活躍を聞いて、ママが「コント55号にそっくりじゃない」と話を疑うという終わりだった。そうか、欽ちゃんと二郎さんがモデルなのかと思ったもの。あまり娯楽番組を子供に見せてくれない家庭だったので、全盛期の55号はよく覚えていない。
    兎も角、小林さんの本は小説やエッセイ含め、読み続けている。「踊る男」という題だったかな、欽ちゃんをモデルにした短編も読んでいる。
    小林さんの評論にはコント55号は欽ちゃんのエキセントリックさと追い込まれていく二郎さんが生み出す不条理の世界とあった。カメラフレームからはみ出す欽ちゃんの動きの凄さも。

    さて、本書。欽ちゃんが小林さんに、九ちゃん、しゃぼん玉、ゲバゲバなどの番組や昔の喜劇人のことを聞いていく内容。「日本の喜劇人」などで知っている内容なのだけれど、何しろ欽ちゃんが聞きだすんだから、話に熱が入るよね。
    以下、雑感。
    ・日テレの井原高忠さんの本も昔、買った。作家の本じゃないから、文章はさほどでもないけれど、捨てなきゃよかったな。
    ・欽ちゃんは修行時代、音楽的リズムを身に着けるためドラムの修行をしたとのこと。今、音楽ができる芸人さんっているかな。
    ・森繫の「夫婦善哉」見てないんだな。何とか手にしよう。
    ・終盤の軽演劇のコメディアンの話は良かった。伊東四朗さんと欽ちゃんの組み合わせは想像するだけで良いねえ。舞台演ってほしいなあ。

  • 再読。

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著者プロフィール

小林信彦 昭和7(1932)年、東京生れ。早稲田大学文学部英文科卒業。翻訳雑誌編集長から作家になる。昭和48(1973)年、「日本の喜劇人」で芸術選奨新人賞受賞。平成18(2006)年、「うらなり」で第54回菊池寛賞受賞。

「2019年 『大統領の密使/大統領の晩餐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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