緋の天空 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 113
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087455809

作品紹介・あらすじ

父・藤原不比等の願いが込められた光明という名を胸に、一人の少女が歩み出す。聖武天皇の妃となり、幾多の困難を乗り越えながらも、国の繁栄を願い続けた激動の生涯を描く歴史長編。(解説/諸田玲子)

感想・レビュー・書評

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  • 歴史小説に多くみられることだけど、特にこの時代は書き手や視点となる人物によって善人にも悪人にもなるところが面白い。
    ここで描かれる光明子はえらくいい人に描かれている。
    反面、長屋王がやたら悪く描かれているのが非常に新鮮だった。

    自分の持っている知識と突き合わせて読んでしまうと思うところも多く出てくるけれど、それも含めて様々な作者のものを読んでいくのは楽しいと思う。

    葉室麟さんの本は初めてだったけれど、とても興味を持った。

  • 2019年1月11日購入。

  • 聖武天皇の皇后、光明子の話。長屋王の変を中心に大仏建立までの奈良時代を、藤原不比等の娘がどうやって生き抜いたか。ひとりの女性の成長譚。葉室麟のなかでは異質な話だったが面白かった。

  • 以前読んだ「天平の女帝 孝謙称徳」に登場した女帝の母、光明子が主人公。
    東大寺大仏の建立者聖武天皇の皇后として、民に慈悲の心をもって接した人という程度の知識しかなかったのが、玉岡かおるさんの上記小説で、かの時代に深く入り込んでみて、初めて知ることがたくさんあったので、本屋でこの本を見つけて即購入。
    葉室麟さんも何冊か読んでいたので迷いなく読み始めたところ、登場する人物名と続き柄が全くつかめず、混乱してなかなか読み進めなかった。
    ネットで、天皇系図を何種類か検索、プリントアウトして人物名を確認しながらの読書になった。が、ある程度分かってくると、後半は感情移入しながら無事読了。
    偉大な両親の後ろ盾を得てのびのび成長しつつも、自分のなすべきことを心に定めてからは、全くぶれずに、困難な場面もまっすぐ前を向いて突き進む強さに、心から感動した。
    この強さの何分の一かでも自分にあれば、今の生活が何か変わるのではないかと、少しの勇気ももらえた。

  • 光明子が「善人」すぎて引いてしまった。
    完全に頭は満智子先生の女帝シリーズや、杉本先生・永井先生の作品の「藤原氏」のイメージに支配されている・・・・・・

  • 女性を主人公にした歴史物って、力強くも繊細で勇気づけてくれる。大河の篤姫しかり、綾瀬はるか演じる八重しかり。
    ・・・とそんな気持ちで読み始めたら、、早速の挫折。
    あの、奈良時代の人間関係の複雑さ。血筋だけでも混乱するのに名前が難しい。登場人物の関係性がちんぷんかんぷんになり、話の展開がよくわからない。

    そんなんで、とうとう、読みながら家系図を作成。
    ・・・それが功を奏したのか、その後展開もわかりやすく、話が読める!(このやる気が学生時代にあれば・・・)
    藤原家と蘇我家の対立から、国を安定させたいと願う光明子の父、藤原不比等の政。
    光明子が生きた60年の間に天皇が4人も存在し、うち二人は夫と娘。そして、この時代の女帝の多さにびっくり。
    光明子は天皇ではなく皇后、、、その生涯が、まさに大河を見ているようでドラマチックだった。

  • 光明皇后のお話。
    イキナリが奈良の大仏さんの開眼なんで、あれ?結構晩年からやん、と思いきや、すぐに娘時代にバックツーザフューチャー
    お話感より、淡々と歴史が進んでいく感じがイマイチ入りにくい。
    超有名人だから仕方ないとはいえ、起きる事件も有名どころだしね。

  • ちょっと竜頭蛇尾かな。幻と現実の折り合いをつきかねている感じが、うんまあ読みやすかったです。藤原氏側からの視点ですので人物評価はそれに沿う…

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著者プロフィール

葉室 麟(はむろ りん)
1951年1月25日 – 2017年12月23日
福岡県北九州市小倉生まれ。西南学院大学文学部外国語学科フランス語専攻卒業。地方紙記者、ラジオニュースデスク等を経て小説家に。2005年に短編「乾山晩愁」で第29回歴史文学賞受賞(のち単行本化)、2007年『銀漢の賦』で第14回松本清張賞受賞、2012年『蜩ノ記』で第146回直木賞受賞、2016年『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞受賞。
上記以外の代表作に、2018年9月に岡田准一主演で映画化される『散り椿』、第22回山本周五郎賞候補及び第141回直木賞候補だった『秋月記』がある。

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