島の果て (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2017年7月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (348ページ) / ISBN・EAN: 9784087456134

作品紹介・あらすじ

生と死のドラマを印象的な筆致で綴り、人間の本質を問うた戦争文学界における孤高の雄、島尾敏雄の代表的な短編作品を8編収録。1975年版を復刊するにあたり新たに口絵と年譜を追加。(解説/宮内勝典)

感想・レビュー・書評

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  • 新潮文庫「出発は遂に訪れず」の森川氏の解説いわく、グループ分けしたら4種類。
    A 直接に戦争体験 …… 島の果て 徳之島航海記 夜の匂い (アスファルトと蜘蛛の子ら) (廃址) 出孤島記 出発は遂に訪れず その夏の今は
    B 妻の病気や子供たちとの生活 …… (廃址)
    C 漂泊者、亡命者に対する衝動、一種の紀行文学 …… なし
    D 夢 …… (アスファルトと蜘蛛の子ら)
    ほとんどAにくくられる作品群。

    A■「島の果て」(1948)
    新潮文庫で既読。

    A■「徳之島航海記」(1948)
    聴覚過敏。爆音病み。部下の手前の自意識。
    たゆたい。まどろみ。強迫性障害。
    蝶の如き艇で、徳之島へ。
    出身の部下サトサトテイ。
    が、その妻のもとに宿泊したはいいが、なかなか戻らない。という顛末。

    A■「夜の匂い」(1952)
    木慈隊長が、隊を出て、村人に会う。桂子をおんぶ。その先生?理恵。

    D(A)■「アスファルトと蜘蛛の子ら」(1949)
    何者かの告知によって敗戦の日を予知することができた私。
    その瞬間は、全世界が一閃によって理解出来るような方法が必ず採られるはずだ。
    死に場所を探したり、人と話したり。

    A+B■「廃址」(1960)
    新潮文庫で既読。

    A■「出孤島記」(1949)
    広島長崎のニュースを聞いたあとの、入江にて、部下との関係。自意識。
    Nとの逢瀬。
    出撃準備命令は出たが、出撃命令は出ず。
    ……気持ちの襞を丁寧に丁寧に。

    A■「出発は遂に訪れず」(1962)
    新潮文庫で既読。

    A■「その夏の今は」(1967)
    終戦の宣言を聞いてから、私の言動。
    島の人々へ伝えたり、隊を畳むことを考えたり。
    特攻を待機する身という微妙な均衡が崩れてしまった。
    トエとの今後を考えたり。

    ◇解説/宮内勝典

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著者プロフィール

1917-1986。作家。長篇『死の棘』で読売文学賞、日本文学大賞、『日の移ろい』で谷崎潤一郎賞、『魚雷艇学生』で野間文芸賞、他に日本芸術院賞などを受賞。

「2017年 『死の棘 短篇連作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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