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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784087456202
作品紹介・あらすじ
南宋軍の動きが活発になっていた。南宋水軍が梁山泊水軍と交戦。梁山泊も打撃を受けるが、造船所を焼くなど反撃に出る。南では辛晃が岳飛を狙うが、秦容とついに手を結ぶ──。(解説/東山彰良)
みんなの感想まとめ
物語は、南宋軍と梁山泊水軍の激しい戦闘を背景に、登場人物たちの運命が交錯する様子を描いています。特に、金国と梁山泊の戦い、岳飛と秦容の連携、そして蕭炫材の自己探求が織り交ぜられ、緊張感と感動が同時に味...
感想・レビュー・書評
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今回の岳飛伝は盛り沢山!
まずは、金国ウジュVS梁山泊呼延凌!!!
毎度毎度ですが決着は着くのかどうなのか果たして本作では・・・
続いて宋の韓世忠水軍VS梁山泊張朔!
前巻より死亡フラグ立ちまくりの狄成は死んでしまうのか!!?
南方の岳飛と秦容の連合に対して南宋の辛晃!
どっちかがどっちかを攻めるのか?それとも今回も貯め回!?
そして蕭炫材の大冒険!
前巻でアワヤの所を梁山泊に救われた後の自分探しの旅というか、梁山泊ツアー!
自分も同行したいと思いました!!
それとおめでたい話があります。
職場で読んでいたのですが思わず涙が出てしまいました。
関係者全員におめでとうと言いたい!!!!
悲劇は繰り返される・・・
幸せを掴みかけた登場人物が死を遂げます・・・
非業なのか満足なのかは読み手の判断で良いのだとは思います・・・
本巻で学んだ事、大理石の語源は岳飛の村の近くの大理から来ているそうです!
中国が語源だったのがびっくりです!
最後に東山彰良さんの解説にあった岳飛の言葉で
『文臣不愛銭 武臣不惜死』
人々の生活に大きく関わる仕事に携わる人達に知って欲しいと思いました!
なんか、今回は大変でした!
次巻がまたまた楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「民の営みのかたちが、なかなかできないのだな、宣凱。政事が、物流を物流として受け入れない。物流が政事を乱すより、飢えの方が政事にとってはよほど深刻だ。わかっていても、別の思惑が入ってきてしまうのが、政事というものなのか」
「私は、いずれ物流が、民の営みを作っていくことを、信じ続ける。国の関わることの無い物流だ」
道は遠い。しかし、いつも、どんな時でも、道は遠かった。近い道など、ほんとうは道ではないのかもしれない。(324p)
王貴と宣凱の語らいは、この水滸伝シリーズの河の行き着く先を見せたのかもしれない。それは現代の、世界に動くモノとカネの流れを見据えたものかもしれない。しかし、私は納得できない。そういう、未来を予測するような落とし所を選ぶ前に、無数の漢たちの「死」の意味はなんだったのか。そこにハッキリと意味のあるものを作って欲しい。梁山泊メンバー以外の蕭炫材に物流を担わせるのを認めるのは、そのことをハッキリさせないまでは、納得できない。
蔡豹が死んだ。壮絶な最期だった。私にとって、唯一の慰めは、彼に守るべき女性ができたことでも、王清の笛の音でもなく、彼の呪縛だった母親の見当違いの怨みを正しく解釈できた後に亡くなったことだ。蔡福と天国で出会って欲しい。
梁山泊は、金国にも南宋にも勝った。未だ、負け知らずだ。強い。強いのに、滅びゆく運命しか、感じない。今回もあっという間に読んでしまった。次巻が待たれる。
2017年8月読了 -
蔡豹ああ蔡豹…楊令伝のころから不幸を背負った生い立ちの子でどうなると思っていたが、公叔さまに母と言われても幸せを手にできず、最期…。いや、幸せを手にできると思えた瞬間だったのが切ねえよ。つらい。
王貴が崔蘭と結ばれたのはまっこと目出度い。岳飛、色々言ってたけどお父さんやってるじゃんか。 -
海戦がとりあえずは終結。
梁山泊・南宋ともに大きな打撃だったが南宋海軍総帥「韓世忠」はその座を追われることに。
秦容・岳飛の方でも戦いが始まりいよいよ話は中盤から後半に向けてといったが感じなのであろう。
闇の世界・流通の世界も戦いが広がる一方である。
さて、話はどうすすんでいくのだろう?? -
まあ、着々と、南で秦容が軍を整えて、南宋の軍を迎え撃つ。そこに岳飛も参加。淡々と金国内、南宋内、梁山泊の中とが描かれ少しずつ動きを見せるが、全体はまだ。と言うところか。まあ、惰性かな。
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南宋水軍と梁山泊水軍の戦い。
陳火村で100人と戦い蔡豹が死ぬ
南では、辛晃と岳飛の戦い。
などなかなか印象的な場面が多かった。 -
先人達の思いを受け継ぐ、次世代のメンバーが、改めてその志に向きあい、今の状況に合わせ考え抜く。
ついに、その言語化の一端が見えて来た! -
3.9
梁山泊の目的や意志がどんどん明確になってきて、終盤に近づいていることを感じる。
ただ最終的にどういう形で収まるのか全く分からん。 -
北では呼延凌とウジュが対峙し、史進がウジュの首を狙う。
そして南では南宋と岳飛・秦容連合軍が対峙し、岳飛が辛晃の首を狙う。
いつの間にか、敵の首をとってさっさと戦を終わらせることが目的になっていて、ちょっと驚く。
”民の営み。地図に描かれた広大な地域にいる、すべての民の営み。それが、利害もなにもない、もともとあった梁山泊の志に繋がる言葉ではないのか。”
宣凱と王貴の考える梁山泊の在り方。
土地ではない、政ではない、ましてや王家の血筋ではない国の本質。
それが民の営みだと言われればそうなのかもしれないけれど、あまりにも物流や交易に傾きすぎていて、経済さえ守られていたら民は幸せだというのだろうかと考えてしまう。
今まで一度も好きだと思ったことのない蔡豹(さいひょう)の来し方をしみじみ思う。
親の愛って重すぎると呪いになる。
呪いが解けたから愛情を持てたのか、愛を感じたから呪いが解けたのか。
彼の人生の収支はプラスになったのだろうか。 -
長江での梁山泊・南宋両水軍の激突。狄成、項充による決死の造船所襲撃。南では南征軍を岳飛、秦容が迎え撃つ。どちらも快勝だが大将の韓世忠、辛晃が生き延びたことが今後どう影響していくか。
そして蔡豹の凄絶な最期。かつての楊志と重なる。読んでいて辛かったが愛する女性に巡り会えたこと、長年彼を苦しめた呪縛から解き放たれたことがどこか救いのように思える。
子午山でともに過ごした王清の鎮魂の笛の音がなんとも切ない。 -
張朔は南宋水軍と激突し大勝、韓世忠を総帥の座から引きずり下ろし、岳飛は秦容とともに辛晃を破る中、陳家村で蔡豹が襲われ、陳麗華とともに死にます。
大戦への序章ですが、敗れた側が首の皮一枚つながっているところに暗い影を覚えます。 -
彼の最期、ヨウシの最期と重なりました。もちろんそれは褒め言葉なんだけど、穿った見方をすると、既視感を喚起するせいで、場面の盛り上がりが半減されてしまう気も。人物が小粒になっているだけじゃなく、どうしてもパターンが重なってしまうというのも、シリーズを重ねる毎、不利になっちゃう理由ですね、きっと。それにしても、この巻でもまた生き延びましたね、カンセイチュウ。死にかけはしたけど。八巻の解説で死ぬことをバラされて以降、どこまで頑張るんだろう?そして自分は、この恨み節をいつまで引っ張ろう?(苦笑)その彼に限らず、なかなか死ななくなりましたね、皆。コウジュウともう一人も生き抜けたし、岳飛に切られた南宋の将軍も復活したし。いわゆる”人物”が減ったきた分、下手に減らせないってのもあるのでしょうか。と難癖つけながら、それでも尚、大好きなシリーズなんですが。
著者プロフィール
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