岳飛伝 17 星斗の章 (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2018年3月20日発売)
4.47
  • (34)
  • (20)
  • (6)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 280
感想 : 22
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784087457100

作品紹介・あらすじ

岳飛と秦容は、南宋の程雲との最後の戦いに挑む。梁山泊軍の呼延凌らとも合流して、金国との一大決戦を目指す。兀朮との闘いで重傷を負った史進の生死は? 大水滸伝シリーズついに完結。(解説/北上次郎)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

多くの英雄たちが戦い、命をかけて物語を紡ぐ姿が描かれています。最終巻では、岳飛と秦容が南宋との決戦に挑む中、数々のキャラクターが登場し、それぞれの運命が交錯します。読者は、彼らの生死や葛藤を通じて、深...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 遂に、北方水滸伝が完結!
    水滸伝から通算51巻目!!!
    長かった・・・

    作中で誰かが言っていたが、実に多くの英雄達が現れては消えていった・・・

    好きだった登場人物

    5位 豹子頭林冲
    4位 黒旋風李逵
    3位 青面獣楊志
    2位 浪士燕青
    1位 九紋龍史進

    挙げてみると、やはり水滸伝のメンバーばかり・・・

    これから読む人の為に北方水滸伝を簡潔に説明します。

    水滸伝:北方謙三が再構成した水滸伝なので死ぬ場面や登場順番、性格も原作とは異なります

    楊令伝:梁山泊の意思を継ぐ者達と生き残り達の物語!打倒宋、打倒童貫!主人公の楊令は原作水滸伝や中国史には登場しません!

    岳飛伝:中華最強の英雄岳飛の物語!岳飛は楊令伝で登場します!岳飛VS南宋VS梁山泊VS金

    色々と語りたい事は有りますが何を語っていいのか分かりません。

    何れにしても、北方謙三は多くの登場人物達の視点を使い読み手を熱い気持ちにさせてくれた

    そして、飽きさせずに完走させてくれました!!!

    取り敢えずチンギス記に繋がりを持たせているようですが、少しだけ読むのに時間を置きたいと思います。
    →吉川英治の三国志を全巻読破した後に読めればと思います。


    前巻の最後に金国総帥のウジュが史進に討たれる!そして、討った史進もボロ雑巾のようになる。

    南方から北上してきた岳飛と秦容は連合にて程雲率いる南宋全軍との決戦!
    張朔の水軍は南宋水軍を捉える事が出来るのか!??
    南宋許礼軍の小梁山と岳都への進撃!!!
    ウジュの後任沙歇の金軍全兵力と呼延了率いる梁山泊正規軍!!!! 

    最後の最後まで残った戦いが終幕を迎える!!

    • kuma0504さん
      大水滸伝読了御苦労様です!
      英雄記として読むと、水滸伝を超える話にはなっていないかもしれませんが、日本には珍しい「革命記」として読むと、見事...
      大水滸伝読了御苦労様です!
      英雄記として読むと、水滸伝を超える話にはなっていないかもしれませんが、日本には珍しい「革命記」として読むと、見事に完結したと思います。
      「漢の記」として、「楊家将」から始まる吸毛剣シリーズとして読むと、チンギス紀もまだまだ読めると思います♪
      2026/01/28
    • ヒューイチさん
      kuma0504さん:コメントありがとうございます!
      楊家将は少し気になっておりましたので、チンギス記に行く前に読んでみようと思います!
      ア...
      kuma0504さん:コメントありがとうございます!
      楊家将は少し気になっておりましたので、チンギス記に行く前に読んでみようと思います!
      アドバイスありがとうございます!!
      2026/01/28
  • 遂に「大水滸伝シリーズ」が完結した。ずっと私は、最後の場面を想像していた。王清の笛の音で終わるのかと思っていた。或いは、水の滸の物語であるのだから、象の河のほとりで終わるのかと思っていた。ところが、「あそこ」の麓で終わった。終わってみれば、やはり「彼」で終わらすのが当然なのだ。彼だけが、一巻目から登場していたのだから。

    それぞれの主人公の終わり方も、それぞれ象徴的だった。宋江は旗を次の主人公に託して自死した。スーパーマン楊令は、岳飛とウジュに勝って毒殺された。主人公は負けないのである。けれども退場するのである。蕭珪材が「剣が私に死ねというのか」と叫び岳飛に切られて「岳飛伝」が始まったように、ちゃんと対になるように、岳飛の死が描かれた。流石としか言いようがない。

    「音もなく、見えることもなく、国は崩れるのか」
    「腐るよりは、いいな」
    低い声で、秦檜が笑った。
    秦檜の人生も、自分の人生も、この程度で終わるのだろう、と岳飛は思った。
    「面白かったなあ、秦檜。おまえいて、俺は生きられた」
    「同じだ、岳飛。面白かったし、愉しかったとも思う」(226p)

    こんな宿敵が居たなら、ホントに人生愉しいだろうな、と思う。漢(おとこ)の見果てぬ夢である。

    ただ、南宋の場合は、秦檜と岳飛の会話で、なんとなく決着の付け方はわかったが、金の行方がわからなかった。あれほど抗金のために命をかけて戦った結果を全く見せなかったのは、納得いかなかった。あれで、ホントに金国内の民は幸せになるのか?もしかして、それは「チンギス紀」で描くというのか?

    「大水滸伝シリーズ」は結局「続・楊家将」だった。つまり、「漢」の物語だった。ならば、その二つを取りまとめて「吸毛剣シリーズ」となし、「大吸毛剣シリーズ」と「チンギス紀」を位置づければいい。何れにせよ、私の読み継ぐ本はまだまだ続く。どうやら水滸伝ロスをなんとか誤魔化せそうだ。「チンギス紀」文庫本発刊迄のあと4年ほどは雌伏の秋を過ごす。

    ところで、集英社さん!「読本」は出すんですよね⁉︎お願いしますよ!その時は、シリーズを通しての年表と地図をお願いします!
    2018年3月読了

  • 【大水滸伝に対するレビューと感想】

    大水滸伝が、完結した。
    数え切れないほどの人物が舞台に現れ、躍動し、死んでいった。
    戦いに命をかける武将はもちろん、志について考える人物がいれば、輸送にも工作にも、鍛治のスペシャリストも何でも出てくる。
    敵も味方も、隊長どころか一兵卒のレベルまで、あらゆる人物が躍動感を持って、描き出されていた。
    それが皆、死んでいった。
    全ての登場人物たちが魅力的なのは、命をかけて守るべきものがあり、それを守ろうとしていたからだと思う。
    血湧き肉躍る文章は、一時も自分の心をつかんで離さなかった。
    この小説に出会えたことに、心から感謝する。

  • 水滸伝19巻、楊令伝15巻、岳飛伝17巻を読んできたが、遂に読み終わったという達成感と、最後はハッピーエンドだったなという満足感を感じました。
    何かに向かって一心になる清らかさが良いです。

  • 長い長い物語が終わった、とも、物語は終わらない、とも言える。
    血沸き肉躍ったままで話を終えることはできないのだから、そっと目を閉じるように終わりを迎えるのかと思っていた。
    その予想はおおむね外れてはいなかったけれど、でも、史進はさすがだ。

    「死ねないなら、生きるしかない」

    本来は守るべきはずの国という形を拒否した梁山泊の兵士たちは、守るべき形を持たない彼らは、本当に志のために命をかけて悔いはないのか。
    何十万もの兵士の誰もが悔いなしと思っているとは、わたしにはちょっときれいごと過ぎて信じきれない。

    無駄に消耗戦を続けるくらいなら、敵の将軍の暗殺を致死軍にさせたらいいじゃないのと思うくらい大勢の人が毎日毎日消耗品のように命を奪われていった。
    もちろん梁山泊はそんな卑怯なことはしない。
    正義のためには手段は問わないというのは危険な考えだ。
    でも、梁山泊の考える正義のために喪われる名もなき兵士たちの命のなんと多いことか。

    死ねない史進は、林冲や李俊や穆弘などの名のあった人たちだけではなく、名もなき人たちの分も生きるのだろう。
    そして名もなき大勢の史進たちが歴史を作るのだなあと思った。

  • 秦容が呼延凌を南に連れて行ってくれて本当に良かった( ; ; )呼延凌を一人にしないでくれて本当にありがとう。秦容はマイペースに見えて一人で危なそうな人物を、しかもでっかい人物が傾いているのをすいと救ってしまう器とバランス感覚が抜群だと思う。花飛麟、岳飛しかり。これでようやく凌も報われるし幸せになって嫁さんもらってくれ。梁山泊解散はなかなか急だし力業だなあと思いますが、きちんとそれを成し遂げ完結させた北方先生の17年に及ぶ替天行道の有言実行には頭が下がります。素晴らしい男達の物語をありがとうございました。大水滸は読者それぞれの胸の中にいつまでも息づく物語となっています。読ませていただき光栄でした。

  • 終わりました。 さてこの後の南宋と金はどうなったんでしょう。世界史の教科書でおさらいをしなくては。
    物語としては上手くまとまっていました。ただあんまりあっけなく終わっちゃったので、ちょっと拍子抜け。

  • チンギス紀が始まっている

  • 完結!
    壮絶な戦いが終わった。
    そして全51巻の壮絶な物語も終わった。
    最後まで、泣かせてくれた。
    ありがとう!
    更にありがたい事に、まだまだ物語は続いているらしい。吸毛剣が受け継がれてゆく。

  • 全17巻

  • ついに最終巻。「大水滸伝」完結。
    最後はすっきりとあの男が元気な姿を見せてくれた。ブランクがあったり読み直したりしながらだったが、この壮大な物語を読みきることができてよかった。
    かっこいい漢たちを知れたこと、胸を熱くする生き様を感じられたこと、これほどの作品を世に送り出してくれた北方氏に心から感謝したい。

  • ついに終わった~。
    ラスボスは沙歇という…。
    胡土児が出てくると思ったけどなぁ~。
    この本はふもとっぱらで読み切る予定がえらいずれこんだ。
    さぁ、ここからはイヤミス天国でいこう~(^0^)/

  • 完結

  • 大水滸全51巻を通読。いや素晴らしかった。
    まずはあの水滸伝を解体・再構成し、のみならず岳飛や
    秦檜といった実在の人物や史実を盛り込みながら、
    しっかりした一つの物語を紡ぎ上げた著者の腕力に感服
    したい。

    褒めちぎることは皆がやっていると思うので、ここから
    は気になったことを少し。

    まず。水滸伝好きとしては楊令伝・岳飛伝はもっと短くて
    いいので、水滸伝そのものをもう少し濃密に描いて欲し
    かったということ。その死が伝聞だけで終わり、細かく
    描写されずに終わった好漢も一人ならずいたし、大まか
    に言って、水滸伝の途中で著者の関心が楊令に向いて
    しまって終盤駆け足になり、楊令伝ではあまりに大きく
    なりすぎて手に負えなくなった物流と楊令という怪物を
    前にデウス・エキス・マキナを発動せざるを得なくなり
    岳飛伝ではそれまでの後始末に苦労したという印象
    だったのだ。

    そして前にも一度書いたことだと思うのだが、道術や
    神仙のオカルティックな力を排除して描くのはいいと
    しても、登場人物それぞれが大なり小なり持っている
    はずの宗教的精神とでもいうものを全く描いていないと
    いうことに、どうしても物足りなさを感じてしまうので
    ある。もちろん、当時の道教的な精神世界を背景として
    この物語が描かれうるかというのは大きな問題ではある
    のだが。

    そして好きだった好漢の扱いがどうも今一つ悪いのも
    気になるところ。まぁ誰とは言いませんが(笑)。

    長い旅路も終了。水滸伝好きで読み始めた者としては
    おそらくチンギス紀には進みません。あしからず。

  • 色々細かい点で思う所はあったけど、大水滸伝シリーズを読みきれて幸せ。楽しませてもらいました。

  • 「15年半という長躯の時間」
    ただその事実だけが、勝手に物語ってくる瞬間があった。

    死んでも生きていられるのだ。それが戦人。
    「生きていることを忘れるほど飲めば、死ねませんね」

    待ち侘びる、チンギス紀。

  • 大水滸伝完結
    多くの人の死の積み重ねの上に、新しい世が始まる。
    それにしても、人を殺しすぎ。。。
    それだけしないと、既存の制度は破壊できないのかもしれない。

    国家を超えたグローバル企業が支配する社会。現代社会から地域紛争がなくすためのひとつの方向かもしれない。
    岳飛伝はSFだったのかぁ。。。

  • 完結した事が感慨深い

  • ついに大団円を迎えた北方大水滸伝シリーズの最終巻を、感無量で読了。
    当然ながら結末は書きませんが、最後が史進が候真を蹴り飛ばして酒を飲む場面というのが、いかにも北方さんらしい男の終わり方だと、感服しました。

  • いよいよ完結。単行本でリアルタイムに追っていた訳ではないにせよ、文庫版読了にはやはり感慨深いものがあります。ありものの水滸伝の世界を徹底的にぶち壊して改築して、ここまで壮大にして、唯一無二の物語を生み出したことにただひたすらの感動。書き切ってくだすってありがとうございました、っていう言葉以外見つからん。そして当然のごとくというか、結末も史実とは全く異なったものに。これにて一件落着。…かと思いきや、”チンギス紀”って、やっぱり続いちゃう?最終局面で蒙古が出てきたり、ヨウレイの遺伝子が蒙古の方に流れて行ったり、何となくそんな気はしたけど、続いちゃいますか。でも当然、喜んで付き合わせて頂きます!

全21件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北方謙三の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×