マダム・キュリーと朝食を (集英社文庫)

  • 集英社 (2018年3月20日発売)
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本棚登録 : 104
感想 : 5
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  • 本 ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087457131

作品紹介・あらすじ

「東の国」へと流れて来た猫と、震災の年に生まれた少女・ひな。キュリー夫人やエジソンなどエネルギーの歴史を織り交ぜ、時空を自在に行き来する未来小説。第151回芥川賞候補作。(解説/西加奈子)

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌ブルータスの読書入門で、小林エリカさんの記事「人の日記を読み比べる」を読んで手に取った本。とても難解な小説。核やエネルギーに関する歴史的な話が多く出てくるけどそれはメインではない。遺伝子と放射線、時間と空間、それらが記憶と絡み合う。全然伝わらないと思いますがそんな物語。読後はぐったりでした。解説が西加奈子さんでしたがちょっとこれはビミョーかな。

  • 近代以降の米国科学技術史の断片を完全に混ぜこぜにして、作者の感性でちりばめながら再構成されて。時には2011年に飛んで時空も混ぜながら、猫と私の間を行き来して進んでいくが、教訓的でもなく、押し付けるでもないが、心に圧は感じる。そんな作品で、どちらかというと余韻を楽しむ作品ではないかと感じました。忘れられない夢にも似た作品という感じもしました。

  • 光すなわちラジウム、放射能。その光を追い続ける不思議な猫と、震災の年に生まれた少女が主人公。猫は時代も場所も飛び越えて自分の祖母や母の姿を目にします。不思議なストーリー。

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著者プロフィール

1978年東京都生まれ。
作家・アーティスト。著書に2024年毎日出版文化賞受賞『女の子たち風船爆弾をつくる』、『彼女たちの戦争  嵐の中のささやきよ!』『マダム・キュリーと朝食を』など、絵本に『わたしは しなない おんなのこ』、訳書にアンネ・フランク・ハウス編『アンネのこと、すべて』がある。

「2025年 『わたしは なれる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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