偏差値70からの甲子園 僕たちは野球も学業も頂点を目指す (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.00
  • (1)
  • (1)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087457582

作品紹介・あらすじ

今夏、100回記念大会が開催される甲子園。本作では、毎年多くの東京大学合格者を輩出する公立強豪校6校に絞り、丹念に取材。強豪私立校に負けない、知られざる指導・練習法に迫る。(解説/田原総一朗)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 高校野球では強豪私学の有名校が優勝を争う構図になっています。その一方で、県立進学校でありながら真剣に甲子園出場を目指す(そして実現させている)野球部の現状を監督や現役選手に取材して紹介したノンフィクション。
    登場するのは松山東高校(愛媛)、濟々黌高校(熊本)、彦根東高校(滋賀)、時習館高校(愛知)、青森高校(青森)、佐賀西高校(佐賀)の6高です。
    野球推薦はない、練習時間は制限される、当然勉強も手は抜けない、など野球の上達のためにはネガティブな条件満載にもかかわらず「だからこそ両立させる!」というある意味反骨精神満載の関係者の言葉は魅力にあふれています。
    プロ野球選手を多数輩出する有名私学のやり方も批難されるものではないと思いますし、一方でこの本に登場するようなアプローチも素晴らしいと思います。
    この本に登場する学校の選手の一人に著者が「強豪私学へ野球留学してくる高校生をどう思うか」と質問した時、「彼らは覚悟を持って越境入学してきている。むしろすごいと思う」と即答したエピソードが紹介されています。相手への妬みではなく、同じ高校生としてリスペクトしている器の大きさに驚く著者。全く同感です。
    甲子園を目指している球児と比較にはならないですが、私自身、恵まれない競技環境の下でいかに他の高校に試合で勝つかを真剣に考えていた高校時代を思い出させてくれる1冊でした。「強豪校の監督術(講談社現代新書)」と併せて読むと、面白いと思います。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1968年、岐阜県生まれ。琉球大学法文学部卒業。現在、琉球大学大学院人文社会科学研究科在学中。出版社勤務を経て、沖縄を拠点に執筆活動に入る。著書に、『最後の黄金世代 遠藤保仁 79年組それぞれの15年』(ダ・ヴィンチブックス)、『永遠の一球: 甲子園優勝投手のその後 』(河出文庫)、『偏差値70からの甲子園 僕たちは野球も学業も頂点を目指す』『偏差値70の甲子園 僕たちは文武両道で東大も目指す』(竹書房)、『沖縄を変えた男 栽弘義――高校野球に捧げた生涯 』(集英社文庫)などがある。

「2017年 『マウンドに散った天才投手』 で使われていた紹介文から引用しています。」

偏差値70からの甲子園 僕たちは野球も学業も頂点を目指す (集英社文庫)のその他の作品

松永多佳倫の作品

ツイートする