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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784087457865
作品紹介・あらすじ
江戸の人材派遣業、口入屋の女主人となったお藤。商いは人で決まる──その信条を胸に、行き詰まった店を立て直すため、仲間と共に前代未聞の大勝負に打って出る。感動の長編時代小説。(解説/中江有里)
みんなの感想まとめ
時代背景を舞台にしたこの物語は、女性主人公お藤が口入屋を差配し、商売を立て直すために奮闘する姿を描いています。彼女は、武家相手の伝統的な商売から商家に目を向け、新たな挑戦を始めますが、周囲の反発や困難...
感想・レビュー・書評
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新規に口入屋の差配をまかされた、お藤の奮闘記です。
江戸は、日本橋本石町二丁目にある油問屋「増子屋」太左衛門は、親から受け継いだ油問屋を大きくし、蝋燭問屋、合羽問屋と手を広げ、四軒目に口入屋を開いた。が、三年経つが、どうも口入屋だけが上手くいかなかった。
この時代の口入屋(現在の人材派遣業)は、武家の中間(武家奉公人)を仲介することを仕事としていた。口入屋は、大名家が参勤交代などで行列の人数を揃える時に中間を斡旋していた。
太左衛門は、新たに口入屋の差配(現代の支配人)に、お藤を招いた。お藤は、武家相手でなく、商家を相手に新しい商いをしょうと言う。この話を聞いた太左衛門は、お藤に口入屋をまかせる。
【読後】
口入屋に入ったお藤は、今まで武家を相手にして商売をしていた口入屋の手代ちたの反発を受け。次に、口入屋組合の攻撃を受ける。そして、いとしい人が死罪を言い渡されて小塚原の刑場へ向かう。が、最後は何故かハッピーエンドに終わる。何か変である。
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【音読】
2026年3月16日から19日まで。音読で西條奈加さんの「九十九藤(つづらふじ)」を埼玉福祉会大活字本シリーズで読みます。この埼玉福祉会大活字本シリーズの底本は、2018年9月に集英社文庫から発行された「九十九藤」です。本の登録は、集英社文庫で行います。
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「図書館」
九十九藤《埼玉福祉会大活字本シリーズ》
2025.05発行。字の大きさは…大活字。
2026.3.16~19音読で読了。★★★☆☆
図書館から借りてくる2026.02.23詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
季節の名から取った「冬屋」という口入屋を差配する女性・藤の物語。フユ屋と最後まで読んでいたが、最後の解説で「カズラ屋」と読むのがわかった。本のタイトルも「九十九藤:ツヅラフジ」で、文中にも女衒から逃れた時に「葛藤:ツヅラフジ」に行く手を阻まれながら運命的に武士に助けられる。最後のシーンも「藤にからめとられても、自力で這い出す」とフジヅルが象徴的に描かれている。
主人公が祖母や母の教えを受け、知恵と度胸で成功する物語のようで、実はアツい恋愛物語だった。最後のシーンが良かった。-
浩太さん、こんにちは^ ^
私はなかなか覚えられない難読漢字を自分オリジナルに変換して最後まで貫き通してしまう事があります。人に説明する時に...浩太さん、こんにちは^ ^
私はなかなか覚えられない難読漢字を自分オリジナルに変換して最後まで貫き通してしまう事があります。人に説明する時に露呈して恥をかくアレです...笑
「冬屋」が「カズラ屋」と読むのも今初めて知りました!!賢くなっちゃいました(´>∀<`)ゝありがとうございます。
恋愛物は中々手を出さない私なので、レビューを読んで胸熱の気持ちだけ頂戴しちゃってますが、これからも楽しみにしてます☆2022/02/21 -
最初に読みが出てきたのに、忘れてその後は「フユヤ」と読んでました。他の本でも同様に自分流の別な読みをすることが多いです。
植物で「忍冬」と...最初に読みが出てきたのに、忘れてその後は「フユヤ」と読んでました。他の本でも同様に自分流の別な読みをすることが多いです。
植物で「忍冬」と書いてスイカズラですが、そこから取ったそうです。
ハーブとしても用いるので、以前、庭に植えたことがありましたので、なるほどと思った次第です。2022/03/07
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時代小説。
主人公お藤は伊勢四日市の生まれ。
幼くして孤児となり、艱難辛苦の果てに江戸にたどり着いた。
この地で縁に恵まれ、口入屋の差配として一歩を踏み出す。
口入屋とはいわば人材斡旋業である。働きたい者と、働き手を必要とする者とをつなぐ仕事だ。
江戸の口入屋の得意先はほぼ武家と決まっていた。だが、お藤は商家に眼を付ける。ただ奉公人を紹介するのではない。時間を掛けて一から仕事を教え込み、すぐ使える形で送り込むのだ。商家では特に、男で台所仕事ができる者が求められていた。お藤が仕切る口入屋は次第に評判を呼び、商いは軌道に乗り始める。
だが、好事魔多しの言葉通り、もちろん、先には困難が待ち受けていた。
物語の柱の1つは、このお藤の商売を巡るお話。
目敏く商機を見つけ、女の細腕で荒波を渡っていく。
利にさといばかりではなく、人情のまろさもあってこそ、商いはうまく回る。たおやかでありつつしたたかなお藤の心の支えになっているのは、今は亡き祖母の教えである。
お藤には、潰れた家業をもう一度興す夢がある。
物語のもう1つの軸は、淡い恋物語である。
生まれ故郷で酷い目にあったお藤は、追手から必死で逃げる途中、1人の侍に助けられていた。その姿は幼い目に焼き付けられたが、相手の名も知らず、それきり会うこともなかった。
その恩人にお藤は江戸で巡り合う。けれどもその姿は、あの時の凛としたものではなかった。彼に何が起こったのか。
お藤の商いと恋は幾重にも曲がりくねり、時に2つが重なり、時により合わされる。
九十九藤(つづらふじ)は葛藤とも書く。葛籠(つづら:蔓で編んだ四角い衣装箱)を編むのに使ったことからそう称されるようになった。くねくねと幾度も折れ曲がる様から九十九の字があてられる。
お藤とお侍の最初の出会いにも九十九藤が絡んでいた。
しなやかで容易には切れないさまは、物語そのものを象徴しているようでもある。
お藤と一緒に泣いて笑って、九十九の曲道をたどった先に訪れる大団円。
爽やかな読み心地の一編。
*まったくの蛇足なのですが、いわゆる藤(ヤマフジ)とツヅラフジは種類が違っていて、フジは一般に、つる性の植物を指して使ったもののようです。表紙の花はヤマフジのもの。ツヅラフジの花はもうちょっと地味な感じのようですね。お藤の名前自体はヤマフジから採っているのでしょうから、これはこれでありと思いますが。 -
口入れ屋の増子屋を訪れるシーンから、ここで何が起きるんだろうと引き込まれ、この店に来るまでのお藤の来歴に息を呑み、百蔵との再会とその後にときどきし、ほろりとした。
本当に引き込まれて一気に読めた。
最高におもしろかった。 -
大好き。江戸の話なのに、仕事の知恵、家族の温かさ、恋のときめきが詰まってる。男顔負けの強気なお藤は気持ちがいい。お藤を支える冬屋の面々も素敵です。素直じゃない島五郎が好きだし、危険人物・黒羽の百蔵も好きになってしまいそう。読んでいくうちに各人物の過去が明らかになっていくのも見逃せない。
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好みの話しです。不幸に負けない 自分の才覚で運命を切り開いていく若い女性が主人公
助けてくれる周りの人たち
お品という天女のような女主人は 気持ちをわかってくれる親友のよう
昔助けられた黒羽の百蔵とのロマンス
最後がハッピーエンドなのもいいですね!
読み終わって気持ちのいいお話しでした。 -
江戸の人材派遣業、口入屋。縁あってその女主人と
なったお藤は、祖母仕込みの人を見る目と持ち前の
胆力で、傾きかけた店を繁盛させていき…。
己と仲間を信じて人生を切り開くお藤の波乱万丈の
半生を描く時代長編。 -
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人事担当、はっとさせられる台詞が数々。信念を持っている人は強いなぁ。
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口入屋の女主人として才覚を活かし、新しい試みをあれこれ行ってみる。その勢いと人を大切にする真っ直ぐな心根が良い。
百蔵の事件のために八部会とのいざこざがうやむやになって、その後の確執が描かれてないのでその辺が気になりますが、仕事に恋にと波乱万丈で楽しめました。 -
口入屋の立て直しに挑戦するお藤。最初は受け入れられずにでも根は真面目な手代達と、純朴で家族のため生きるために一生懸命になる寄子達。人を育てる、生き甲斐働き甲斐を作る。そこにお藤のエピソードが絡み、一気読み。とても面白かった。
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この著者さんの作品は単純なハッピーエンドでない(想い人とは結ばれない)ことが多い印象で、あぁ、これもなんだか容赦なく…と思っていたら、ちょっと救いがある感じで良かったです。
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立ち行かない状態の口入屋を、なんとか軌道に乗せようと差配として頑張る「お藤」。
古くから居る奉公人との確執。
同業者からの横やり。
さまざまな困難を乗り越え、新しい形の口入屋として道を切り開いていこうとする、お藤の観察眼・発想の豊かさには舌を巻く。
西條さんの時代物はやっぱり面白いです♪ -
江戸の口入屋。取り仕切ることになったのはお藤。男社会の江戸でどうやっていくのだろうか。
成果を見て手助けする人もいれば、彼女の生き方を見て手助けする人もいる。援助してくれる人が多いほどそれは力になる。その行先が楽しみになる。
登場人物の中ではお兼さんが好きだ。必要ならビシバシ言えるのは素晴らしい。
それは違うと思っても一度言って終わることが多い。後が怖いとか面倒くさいとか…… まぁ相手のことをそこまで思ってないのかも…… -
ちょっとストーリーに無理がないか?と思いつつも面白さに一気に読んでしまった。
お藤さんの女っぷりに痛快な気分になれます。 -
幼いころ、旅籠を営んでいた両親、そして店も失ったお藤。
身売りされていく間に、逃げ出し、江戸を目指す。
そして、大人になったお藤は、油屋、蝋燭屋など四件の店を持つ増子屋から、うち一件の口入屋、[冬屋」の差配を任される。
昔、口入の仕事をしていた祖母から、仕事を徹底的に叩き込まれたお藤は、荒っぽい男たちを向こうに回し、冬屋の立て直しに取り組む。
主人公のお藤はもちろんのこと、お藤を支える女たち、
お品、お兼といった女の魅力が半端ない。
芯が一本通ったキャラと、そして生き方が、最後まで貫かれて、清々しさを感じる。 -
お藤の強さの秘密が物語を読んでいるとわかってくる。
ちゃんと考えて人を見て聞いて、そうやっていろいろ吸収してきたから、いろんな人とやり合って信頼を築いていけるんだろうな。
こんな上司がいる職場だったらいいのにな、なんて思ったり。 -
<学生コメント>
江戸の時代小説。
主人公が快活なので安心して読み進めることができます。
著者プロフィール
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