短編アンソロジー 味覚の冒険 (集英社文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087458046

感想・レビュー・書評

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  • 読む前は『グリとグラ』みたいに美味しいお菓子とか、あとはほんわかした和食の物語なんかが書かれていると思ってました(笑)
    読んでみたらSFの奇妙な話とか、全く食欲をそそられないグロテスクなはなしがあったりと意表を突かれました。

    短編の中の「芋粥」は太った登場人物が騙されて過激なダイエットをさせられる話だったんだけど、この小説を読むだけで食欲が無くなって痩せちゃいそうだった。

    一番のお気に入りは「蟹甲癬」。
    ぜひ読んで欲しいです。

  • めっちゃくちゃ面白かった!
    食欲がなくなる作品ばかりで笑ってしまう。
    筒井康隆と田中啓文の作品のインパクトが凄まじい。
    食べること、ひいては生きることって気持ち悪い、と爽快な気持ちで再確認した。

  • 集英社文庫編集部編『短編アンソロジー 味覚の冒険』集英社文庫。

    井上荒野に始まり、川上弘美、吉行淳之介、岡本かのこ、筒井康隆、椎名誠、中島らも、南條竹則、白石一郎、田中啓文、清水義範、嵐山光三郎、夢枕獏、谷崎潤一郎らの14編の短編を収録。

    確かに『味覚の冒険』というタイトル通り、食をテーマにした短編というよりも、実験小説や奇譚、SFチックな短編が目立つ。現代の食文化に言及するような短編は皆無で、かなりの旧作ばかりを集めたような不満の残るアンソロジーだった。

  • 筒井康隆の「蟹甲癬」を含む。

  • 井上荒野の「ベーコン」がトップだったのでよくあるグルメアンソロジーかと思ったのに。
    筒井康隆あたりでやっと、グルメはグルメでもゲテモノ混じってるんや…と気づいた。「新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイソース掛け」は脳の不快感を感じる部分をグイグイ押してきておススメです。

  • 食にまつわる掌編、奇編、怪編。あの!鬼才・山田氏の編集でしたか、むべなるかな…。
    大家のキモ作品も面白いけど(食欲はそそらないけど)、岡本かの子『鮨』に出会えただけでも大感謝です。

  • 単なる食い物の範疇に収まらない。
    谷崎はさすがとしか言い様がない。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ベーコン、すごくたべたくなった。塩辛いやつ、ビールで。

  • ゲテモノ料理率が高めで読み難かった

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著者プロフィール

嵐山光三郎(あらしやま・こうざぶろう):1942年東京生まれ。『素人庖丁記』により講談社エッセイ賞受賞。『芭蕉の誘惑』によりJTB紀行文学大賞受賞。長年の薀蓄の末に到達した芭蕉像を描いた『悪党芭蕉』で、泉鏡花文学賞、読売文学賞をダブル受賞。他に『文人悪食』『追悼の達人』『「退歩的文化人」のススメ』『不良定年』『人妻魂』『年をとったら驚いた!』『枯れてたまるか!』など多数。

「2024年 『老人は荒野をめざす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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