- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087458862
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
青春恋愛SF小説。
主人公の男子高校生の前に突然現れた未来の自分。彼は、恋人が事故死したという過去の記録を書き換えるのが目的だという。
そんなことを言われても、主人公はこれから恋人になる女の子とまだ話すらしたことがない。
前半は、高校生活の中で彼女と少しずつ距離を縮めていく様子がもう、青春だ。未来の自分の指示通りだとしても、気持ちはちゃんと動いていく。
優柔不断すぎる主人公の変化もよかった。
過去を変えるのではなく、記録を書き換える。その先はどうなるか。
後半のSFらしい展開が面白い。
京都駅の場面は映像で観てみたいなと思った。 -
直実が変わっていく大人になっていく様と、作品の構造、両方がとても作り込まれてるから読み進められた。
私の頭では理解するのに時間がかかったけれど、ゆっくり咀嚼していくと面白さに気づけた、はず。
読者に委ねられた部分を想像していくのは楽しい。
この世界観、理解できると本当に面白い!
ヒロインってもっとキラキラして描かれるものだと思っていたので、直実から見た瑠璃の個性がすごく新鮮。
瑠璃の堅物さが好き。
きっとそれは直実もそうなんだと思う。
読んで良かったです! -
【ゴールデンウィークの4時間の春】
初めての感動は私を襲わなかったけど、野崎まどだなぁってそう思った。 -
映画を見たあとに、内容の細かい所を理解したいと思い読みました。読んだ後に見た映画はより一層面白かったです。この物語の特徴はどんでん返しだと思います。すこし腑に落ちない所もありましたが、ヒロインはやっぱり可愛いです。
-
青春恋愛SF。映画化作品。映画未視聴。
よくある設定ではあるが、著者の本がそれだけで終わるわけもなく。
シンプルに、登場人物がとても好印象。
主人公のような優しい人でありたいし、一行さんのような真っ直ぐな人になりたい。
登場人物に素直に感情移入できて、クライマックスだけでなく、中盤から感動。
更に一捻りあるエピローグも好き。
アクションシーンだけはあまり好きではないが、全体的には大満足。 -
初期の作品から野崎まどを読んでいるため、『バビロン』あたりから序盤の緩やかさというか「野崎まどってこんな感じだったっけ…?」と感じるフツーっぽさが気になるようになった。
「顔が強い」のあたりからようやく、ああこれは野崎まど作品だ、と安心できる感じ。
未来の自分と協力して大切な人のピンチを救うべく史実を変えることに…的な話の主軸がオーソドックス過ぎるなあ、というのがどこか根底に残ってしまい野崎まどSFテイストが強くなる後半までちょっと間延びした感がある。
星3.6くらい。
著者プロフィール
野崎まどの作品





