第三の時効 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 6622
感想 : 741
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460193

感想・レビュー・書評

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  • F県警捜査第一課強行犯係・3人それぞれ個性の強い班長が三つ巴の覇権争いと難事件に挑む6編からなる連作短編集。

    初横山秀夫作品。

    読中、私は果て無く熱中した。
    読後、私は激しく興奮した。
    こんな警察小説は読んだことがない。更に、短編集とは思えない内容の深さ濃さ重厚さがある、文句なしの傑作であった。

    私的には『囚人ジレンマ』が心理描写が秀逸で絶品。

    まず圧倒的に登場人物の存在感が凄まじい。
    捜査第一課3人の班長。一班の青鬼・朽木。二班の冷血・楠見。三班の天才・村瀬。三者三様の魅力がしっかりと描かれている。一筋縄ではいかない独断的な展開が読み手をグイグイと引き込む引き込む。

    特筆すべきは各物語の構成力と、爽快な後味の結末。
    刑事対犯人、刑事対刑事、同僚対同僚、上司対部下と、プライドをかけて戦う男達の心理が精巧に描かれている。また、班長以外の登場人物にもそれぞれドラマがあって、そのドラマと事件との結び付きがまた見どころである。


    もう一度言いたい。
    本作品は数ある警察小説の中でも異彩を放つ、文句なしの傑作だ。

    • akodamさん
      hiromida2さん、こんばんは!
      こちらこそ返信いただき嬉しいです^ ^
      私はどうも海外作品に高い壁を感じており、いまだに手に取ったこと...
      hiromida2さん、こんばんは!
      こちらこそ返信いただき嬉しいです^ ^
      私はどうも海外作品に高い壁を感じており、いまだに手に取ったことがありません…はい、完全に偏見です^^;

      hiromida2さんの伊岡瞬デビューにおススメさせていただくなんて、とても恐縮してしまいますが…

      やはりミステリ代表作である『代償』『悪寒』は伊岡瞬品質を感じていただけると思います(どちらか…と言えば私は『悪寒』推しです)

      私は小説読書デビュー以来、文庫本一択です。
      両作品共に文庫化されていますので、よろしければ是非!
      2022/04/22
    • hiromida2さん
      こんばんは。akodamさん!
      本当にありがとうございます(о´∀`о)
      お忙しいところ、本のご紹介して頂き嬉しい♡感謝です!
      伊岡瞬さん『...
      こんばんは。akodamさん!
      本当にありがとうございます(о´∀`о)
      お忙しいところ、本のご紹介して頂き嬉しい♡感謝です!
      伊岡瞬さん『悪寒』『代償』『祈り』
      3冊を早速ネット注文しましたo(≧▽≦)o
      読むの、とても楽しみです♪
      2022/04/23
    • akodamさん
      こんばんは、hiromida2さん!!

      早速3冊、購入されたのですね^ ^
      よろしければhiromida2さんこその感想、お聞かせいただけ...
      こんばんは、hiromida2さん!!

      早速3冊、購入されたのですね^ ^
      よろしければhiromida2さんこその感想、お聞かせいただけると嬉しいです❇︎
      2022/04/23
  • 「F県警強行犯シリーズ」の第1作目!
    これぞ「警察小説」って感じ。
    F県警強行班
    1班:班長 朽木(青鬼)
        「理詰め型」
    2班:班長 楠本(冷血)
        「搦手型」「謀略型」
    3班:班長 村瀬(天才)
        「閃き型」「天才型」
    それぞれ、個性的で癖はあるが、粒揃い!お互い競い合いながら、事件を捌く。
    一つの事件だけを取り上げるという感じではなく、あくまでも各班が色んな事件捌く。
    なんで、短編集といっても、組織の業務ってのがメインなんで、続いてるといえば続いてる。
    なかなか、個性的な班長達とその周りを描いてて面白かった!
    こんな凄い班が3つもあると、上は大変そう。

  • 作者の初読になります。
    一言で言うと、
    めちゃくちゃ面白い!超好みです。

    警察の一班、二班、三班それぞれの班長の人柄や全体感が、わかりやすく描かれていて、読んでて飽きない。
    短編集と言っても、繋がり感があり最高。

    今日休日の中、一気に読破。
    警察署、県警?の内部の事も知れたり
    共通言語を知れたり
    読書を飽きさせないスピード感が素晴らしい
    班ごとのピリピリ感や空気を文章に表すのも最高。

    横山さん他のはどうなのか、気になります、みなさんの感想レビュー見ながら次どれ買おうかな。

    爽快でした✨✨

  • 集英社「ナツイチ」のよまにゃブックバンドがほしくて購入。ブックバンドば通勤途中で本を読むことの多い僕にとっては、バッグの中で本が折れにくくなるので重宝している。

    横山秀夫さんの連作短編集。警察ものの6編の短編を収録。

    登場人物がとにかく濃い。
    F県警の捜査第一課強行班が舞台。一般の班長は決して笑わない朽木二班の班長は公安出身の楠見、三班の班長は天才型の村瀬。それぞれが凌ぎを削る。チームワークなんて関係ない。強烈な競争意識を持って難事件に対峙していく。

    非常に味わい深い人間ドラマで読み応えがある。

    沈黙のアリバイ 評価5
    第三の時効 評価3
    囚人のジレンマ 評価5
    密室の抜け穴 評価4
    ペルソナの微笑 評価3
    モノクロームの斑点 評価3

  • 初めての横山秀夫さん作品。
    フォローしている方々の本棚で多く拝見したので、気になって手に取りました。

    小説の種類としては、複数の事件が同時に進行する『モジュラー型警察小説』というらしい。1つまた勉強になった。

    舞台はF県警捜査第一課強行犯捜査係。
    発生した事件が中心というよりも、捜査第一課強行犯係に所属する刑事さんたちの人間関係含めた心理描写に重きが置かれているような印象だった。
    6話それぞれ異なる人物の目線で事件や人間関係を見れたのは面白かった。

    近年は婦警さんを見ることも増えたし外部からは見えない変化が少しずつでもあるのかもしれないが、出世のために他班や同僚、上司にまでライバル意識を持ったり敵意を見せつけたりの激しいやり取りがすごい。
    弱肉強食の世界なんだな。

    捜査第一課強行犯係の一班・二班・三班それぞれ全く異なる特徴を持つ班長が率いているのがまた魅力的。
    実力もプライドもあって扱いずらく互いに威嚇合戦もあるが、ここぞという場面で課としてまとまるのはさすがだった。

    個人的には3話の「囚人のジレンマ」が好き。
    6話すべて読むと捜査第一課強行犯係の刑事さん一人ひとりの人柄が見えてくるのがまた良い。

  • いぶし銀の渋みがにじみ出た刑事たちと犯罪者との手に汗握る攻防戦。六話の短編全てが面白い。

    F県警捜査第一課。
    一班朽木班長の理詰め型、ニ班楠見班長の搦手型、三班村瀬班長の閃き型。これらの三集団が常に争いたまに協力し合いながら、憎き犯罪者を追い詰める。一度狙った獲物は決して逃さない貪欲さにゾクゾクしっぱなし。
    泣く子も黙る眼光の鋭さ、昔懐かしい昭和感たっぷりの昔気質の男臭さ。
    そんな犯罪者に対する厳しさの反面、たまにちらりと覗かせる人情味がまたニクい。たまにしか出さないから余計に響く。ちょっとズルい。

    前々からこの作品の評判は聞いていたけれど、長年積んで放っておいていた。もっと早く読めば良かった。恐れいたしました、と懺悔したい。
    他の横山作品も読んでみたくなった。

    • akodamさん
      mofuさん、おはようございます。
      いつも「いいね」ありがとうございます!
      私も本作品、ずっと積読棚で眠らせておりました。
      終始熱中して読み...
      mofuさん、おはようございます。
      いつも「いいね」ありがとうございます!
      私も本作品、ずっと積読棚で眠らせておりました。
      終始熱中して読み耽りました。
      mofuさんのレビュー、隅々まで激しく同感です^ ^
      素敵なレビューありがとうございます。
      2022/05/22
    • mofuさん
      akodamさん、こちらこそいつも「いいね」をありがとうございます!
      読み応えのある作品で、私も読み出したら止まりませんでした。
      ドキドキし...
      akodamさん、こちらこそいつも「いいね」をありがとうございます!
      読み応えのある作品で、私も読み出したら止まりませんでした。
      ドキドキしたりうるうるしたり、色々な感情が生まれる短編集でしたね。
      温かいコメントをありがとうございました(*^^*)
      今後とも、どうかよろしくお願いします。
      2022/05/22
  • 名作。強行犯係の各班長が個性的。
    一班朽木:理詰型、笑わない→「ペルソナの微笑」が好み。子供を利用した青酸カリ事件。
    二班楠見:冷血、元公安→「第三の時効」
    三班村瀬:閃き型、一時入院→「密室の抜穴」

  • R4.2.1-3.12

    いやあ、時間がかかった。
    読書の時間がyoutubeと音楽に取って代わられたことで、なかなか読み進められなかった。

    第1編を読み終えて気付く。
    「これって、短編集?」

    F県警捜査一課の3つの強行班係がしのぎを削る。

    これまで読んだ横山秀夫の警察小説は内部抗争ばかりで少し辟易していたが、これはそれほどでもなく、意地と知恵とプライドをもって事件に向かっていく物語だった。

  • およそ一年ぶりの横山秀夫先生。
    相変わらず面白い。そして、いちいち格好良い。
    今作は警察物ですが、新聞記者を描いたクライマーズハイに近い、男たちの矜持を描いた物語にぐっとくるものが有ります。
    ミステリーとしての謎もしっかりと楽しめましたし、特に囚人のジレンマではジリジリするような心理面の描写が素晴らしい。
    ドラマも観たいからサブスクで探さないとね。

  • これもまた会社の方にお借りした一冊。

    刑事もの。
    短編集は本当に苦手で、沢山借りた本の中でも、短編かぁ、、、と後回しにしていた。

    F県警強行犯シリーズものらしい。
    一班、朽木
    二班、楠見
    三班、村瀬
    それぞれ個性のある班長の嗅覚が事件解決へと導いていく。
    それぞれの個性も面白いのだが、そのプライドのぶつかり合いも見もの。

    短編嫌いの私でも、同じ県警の刑事の物語ということで、読みやすく感じた。

    一編一編も精緻に作られており、短編でもかなりの満足感を得られた。

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著者プロフィール

1957年東京生まれ。1991年、『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。1998年、『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞、小説家デビュー。2000年『動機』で日本推理作家協会賞受賞。代表作に『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『64』などがある。『ノースライト』は作家生活21年目の新たな一歩となる長編ミステリー。

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