第三の時効 (集英社文庫)

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本棚登録 : 5904
レビュー : 683
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460193

感想・レビュー・書評

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  • 「F県警強行犯シリーズ」の第1作目!
    これぞ「警察小説」って感じ。
    F県警強行班
    1班:班長 朽木(青鬼)
        「理詰め型」
    2班:班長 楠本(冷血)
        「搦手型」「謀略型」
    3班:班長 村瀬(天才)
        「閃き型」「天才型」
    それぞれ、個性的で癖はあるが、粒揃い!お互い競い合いながら、事件を捌く。
    一つの事件だけを取り上げるという感じではなく、あくまでも各班が色んな事件捌く。
    なんで、短編集といっても、組織の業務ってのがメインなんで、続いてるといえば続いてる。
    なかなか、個性的な班長達とその周りを描いてて面白かった!
    こんな凄い班が3つもあると、上は大変そう。

  • 集英社「ナツイチ」のよまにゃブックバンドがほしくて購入。ブックバンドば通勤途中で本を読むことの多い僕にとっては、バッグの中で本が折れにくくなるので重宝している。

    横山秀夫さんの連作短編集。警察ものの6編の短編を収録。

    登場人物がとにかく濃い。
    F県警の捜査第一課強行班が舞台。一般の班長は決して笑わない朽木二班の班長は公安出身の楠見、三班の班長は天才型の村瀬。それぞれが凌ぎを削る。チームワークなんて関係ない。強烈な競争意識を持って難事件に対峙していく。

    非常に味わい深い人間ドラマで読み応えがある。

    沈黙のアリバイ 評価5
    第三の時効 評価3
    囚人のジレンマ 評価5
    密室の抜け穴 評価4
    ペルソナの微笑 評価3
    モノクロームの斑点 評価3

  • これもまた会社の方にお借りした一冊。

    刑事もの。
    短編集は本当に苦手で、沢山借りた本の中でも、短編かぁ、、、と後回しにしていた。

    F県警強行犯シリーズものらしい。
    一班、朽木
    二班、楠見
    三班、村瀬
    それぞれ個性のある班長の嗅覚が事件解決へと導いていく。
    それぞれの個性も面白いのだが、そのプライドのぶつかり合いも見もの。

    短編嫌いの私でも、同じ県警の刑事の物語ということで、読みやすく感じた。

    一編一編も精緻に作られており、短編でもかなりの満足感を得られた。

  • めっっっっちゃくちゃ面白かった!!!
    出てくる刑事たちの渋さがもうたまらない。
    話も面白いし、かっこいいし、読んでよかった。
    男くさいのに、下品じゃない。

  • 「第三の時効」
    どれも面白い。


    F県警強行犯シリーズ第1弾。高い評価を受けるのはごもっともな作品。恐らく警察小説が好きな人は、読了済率90%はあるんじゃなかろうか。どんでん返し、警察内の駆け引きが、ぐぐっと詰まった濃度が高い連作短編集である。読みながら、面白いな面白いなーとか、げげっ、こうきたのか!?とか、楠見エゲツないけど凄腕だな、とか感想がぽんぽん頭に浮かんできた。書評としては、以上、読んでみて下さい。であります。



    テクニカルな面では、複数の事件が同時に進行するいわゆるモジュラー型警察小説を採用している。日本では敬遠されるのは、卓越したストーリーテリングと巧緻プロットが要求されるからとのこと。横山秀夫はこの二つを兼ね備えている。だからこそ凄い。


    朽木、村瀬、楠見の主要キャラだけでなく、彼らの上司や部下も良く描かれている。特に「ペルソナの微笑」が印象深い。犯罪に利用された過去を持つ矢代が、抱える苦悩と刑事としての責務。男達の矜持だ。


    また、文庫に辺り随分加筆がされている。それ故に単行本読者でも楽しめる。この加筆により、ストーリーがぐっと深くなっているらしい。専門的なところは分からないが、朽木、村瀬、楠見と言う癖強キャラに負けない味があるのは、こう言うところの要素もあるのだろう。

  • 警察短編集。おもしろかったです。
    色々な方の視点の物語があるのが良かったです。
    警察小説にはよくありますけど、実際警察内でこんなに派閥や対立があるものなんでしょうか。協力すればいいのにーと何度思ったことか。
    「囚人のジレンマ」、ぐっときました。
    これ、シリーズ第1作目なんですね、続きがあるのが嬉しい。それぞれの過去とこれからも気になるし。次作も読みます。

  • 読んだのは少なくとも2回目です。

    短編だけどじっくり話が進んでいく感覚がありました。
    私は表題にもなっている、第三の時効と、ペルソナの微笑がお気に入りです

  • 短編小説は、根気がもたなくて苦手なんだよなあ。そう思って読んだら、連作短編集。しかも三班とも捜査指揮官がいいキャラすぎる。エフ県警強行犯シリーズ、他のも読みたい。ものすごく面白かったので。

  • 渋い。かっこいい。面白い。

    「囚人のジレンマ」が特に好き。
    登場する男性刑事たちと同じく難しい顔しながら読み進めていったら予想もしない展開で、どんな顔したらいいのか少し戸惑った。ちょっと可愛いと思ってしまった。

    横山秀夫の小説を読むのは『64』に続いて二作目だけれど、男性はこんなにさまざまなストレスを抱えながら働いているのだろうか...?といつもなんだか気の毒になってくる。
    けれど読んでいる分には面白い。独特の、安定した渋さのようなものがある。

  • 朽木、楠見、村瀬、田畑、矢代という県警捜査一課に所属する刑事たちの短編集。表題作「第三の時効」は、公安経験のある楠見の得体のしれなさをめぐる描写が素晴らしかった。
    最近読んだ『ハコヅメ』で、「刑事の仕事は捕まえた後の方が難しい」という主旨の話があったが、この短編集の前半には捕まえた後の取調(トリチョウ)の困難さをめぐる話がある程度含まれており、それが興味深さを増させているように思われた。

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著者プロフィール

国際商科大学商学部卒業。1979年上毛新聞社に入社。1991年、『ルパンの消息』が第9回サントリーミステリー大賞佳作を受賞。1998年、『陰の季節』で第5回松本清張賞を受賞、小説家デビュー。代表作に『半落ち』『クライマーズ・ハイ』『64』などがある。

「2015年 『漫画でよめる! 語り継がれる戦争の記憶 戦火の約束』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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