ZOO 2 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.52
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本棚登録 : 8578
レビュー : 661
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460384

作品紹介・あらすじ

天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?(「落ちる飛行機の中で」)など、いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。文庫版だけのボーナストラックとして、単行本に入っていなかった幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。

感想・レビュー・書評

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  • ZOO1に比べると少し印象が弱いかな。
    だけど不思議と物語にぐいぐい引き込まれて読むことができました。

    本書の背表紙に「ジャンル分け不能」「天才・乙一」なんて書いてありますが、まさにそんな雰囲気を感じさせる作家さんだなーと思いました。
    なんていうか、できる男!スマートに仕事をこなす営業マン!みたいな(笑)
    要するに凡人とは違う光るものがありますよね~。

    「落ちる飛行機の中で」が特に印象深かったです。
    心理的な駆け引き、恐怖の中でのずれた会話、真面目なのか笑わせたいのか…でもってラストはなんか切なくない?みたいな。

    とても魅力的な作家さんだと思います。

    血液を探せ!/冷たい森の白い家/Closet/神の言葉/落ちる飛行機の中で/むかし夕日の公園で

  • 1に続いて一気読みしちゃいました!6話とも粒ぞろいです。

    「血液を探せ!」
    資産家の男は、ある朝目覚めると血まみれになっていることに気づく。
    過去の事故の後遺症で、痛みの感覚を失っているものの、包丁で刺された傷からは血が流れ続ける…。

    コメディタッチの血液探し。
    読んだ感想は、「ええええええ、ブラック!すっごいブラックー!!!」
    これがブラックコメディというやつか。

    「冷たい森の白い家」
    あらすじ書くのも怖い、乙一さん、悪趣味だよ!!!|||(-_-;)||||||

    「Closet」
    これは一番ミステリー調。淡々としていて怖くはない。

    「神の言葉」
    自分の言った言葉がそのまま実現する。
    そんな声の能力を持つ少年は、罪の意識を抱きつつも、その能力を使ってあることをしてしまう…

    これはホラーですね。とても乙一さんテイスト(黒)に満ちていました。
    ZOO2の中では最も恐怖。
    抽斗から漏れ出る匂い。机にはつけた覚えのない傷がどんどん増えて。。
    最後に解き明かされる真実に、彼のいる世界を想像すると、その悍ましさたるや…。想像は強制終了。

    「落ちる飛行機の中で」
    飛行機がハイジャックされた。犯人はT大受験に落ち続けた地味な男。隣り合わせた乗客の二人は、安楽死の薬を巡って商談を始める。

    これまたブラックな!
    死と隣り合わせにした乗客のずれた会話がユーモラスすぎました。

    「むかし夕日の公園で」
    短いのにすごいぞくっとする!髪の毛無理!

    これだけ色んなテイストのものを書けちゃう乙一さんに心からの敬意を表しつつ、でも…私やっぱりもっとほわっとしたものが好き!と思ってしまったので、星は少な目でごめんなさい!

  • 解説で島本理生さんが乙一さんの話は『乙一ワールド』としか表せないと言っていてまさにその通りだと思うくらいストーリー、流れ、オチがさまざまでした。なので次の話がどんなのがくるか楽しみで怖いのもあればじんとくるものもあり、楽しめました。

    私はとくに『落ちる飛行機の中で』がすきでした。

  • 本当にバラエティにとんだ短編集でお得。
    一人の作家の短編集でよくまぁ色んなテイストが味わえる物だと感心しきり。
    実録怪談風な「むかし夕日の公園で」が魅力的。

  • 「落ちる飛行機の中で」がおもしろかったなぁ
    登場人物のキャラがリアルじゃないんだけど、心の傷はみなありそうなことだけにたのしめたかな〜

  • ZOO1と2では印象が全く違ったというか…。結構吹き出した。

    「血液を探せ!」と「落ちる飛行機の中で」はタイトル的に黒いので、期待していたらいい意味で裏切られました。

    「冷たい森の白い家」が特に好きです。

  • 極限状況を描きながらも、乙一氏の小説にはどこかとぼけた可笑しみがあり、そこがなによりも魅力的。その意味では、さまざまなタイプの作品が並んだ中でも、演劇的なメリハリの効いた「落ちる飛行機の中で」が印象的。極限状況における乾いた笑い、そして最後にはやはり切ない気分にさせるところは安定の乙一クオリティー、なのか?!

  • 短編集。落ちる飛行機の中でが面白かったかなあ

  • 森の中で死体の白い家をつくる話が静かで好きです。

  • 「えっ?」と読み返したくなるお話を集めた短編集。1よりこちらの方が好きです。【血液を探せ!】ギャグテイストでテンポよく読めた。それで、救急車はいつ来るの?!【冷たい森の白い家】皆に報いが落ちたのか、それとも…好きです。【Closet】えっ?!と最初から読み返したくなりました。色々深読みできるオチ。【神の言葉】そふぁーに続いて己の認識を疑うお話。残酷で、素晴らしい。一番好き。【落ちる飛行機の中で】コミカル分少なめの喜劇…?よくわからなかったです。【むかし夕日の公園で】学校で伝わる都市伝説のようなお話。

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著者プロフィール

乙一(おついち)
1978年福岡県生まれ。山白朝子(やましろ あさこ)、中田永一(なかた えいいち)の別名義で執筆する小説や、安達寛高(あだち ひろたか)という本名名義で脚本を記すこともある。
1996年に『夏と花火と私の死体』で、第6回集英社ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞してデビュー。
2003年『GOTH リストカット事件』で第3回本格ミステリ大賞受賞。2012年、『くちびるに歌を』(中田永一名義)で第61回小学館児童出版文化賞。
代表作として、映画化もされた本屋大賞ノミネート作『くちびるに歌を』のほか、『暗いところで待ち合わせ』『きみにしか聞こえない CALLING YOU』『失はれる物語』などがある。作品の多くが漫画化、映画化された。

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