おいしいコーヒーのいれ方 (8) 優しい秘密 (集英社文庫)

著者 :
制作 : 志田 光郷 
  • 集英社
3.53
  • (150)
  • (208)
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  • (25)
  • (6)
本棚登録 : 2141
レビュー : 130
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460476

作品紹介・あらすじ

「かれんと付き合ってるって本当?」花村のおばさんからきかれ、とっさに否定してしまった勝利。誰も傷つけたくなくて、ふたりの関係を守りたくて、ずっと秘密にしてきた。それが間違いだったのか。勝利へ思いをよせる星野りつ子の存在も、かれんには言えなくて。後ろめたいから言えない。言えないからますます後ろめたい。秘密は増殖する。悩み多きシリーズ8弾。

感想・レビュー・書評

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  • 2019/5/10~5/10

    「かれんと付き合ってるって本当?」花村のおばさんからきかれ、とっさに否定してしまった勝利。言葉を重ねながら自己嫌悪に陥る。誰も傷つけたくなくて、ふたりの関係を守りたくて、ずっと秘密にしてきた。それが間違いだったのか。勝利へ思いをよせる星野りつ子の存在も、かれんには言えなくて。後ろめたいから言えない。言えないからますます後ろめたい。秘密は増殖する。悩み多きシリーズ8弾。

  • 面白かった

  • 一人暮らしをしていることをりつ子に告げずにいた勝利でしたが、佐恵子の口からりつ子に知らされることになり、しかもりつ子が勝利とかれんの交際を佐恵子に話してしまったため、勝利は佐恵子に苦しい嘘をつくことになります。その後、りつ子が勝利のもとを訪れ、混乱した気持ちを彼にぶつけます。

    今回は、あるいは勝利とかれんがプラトニックな関係でいることの不自然さを解消しようという著者の意図があったのかもしれません。たしかに不自然といえば不自然なのですが、本作の登場人物はいずれも著しくキャラクター化されているので、リアリズムへ向けてエクスキューズをする必要はないようにも思うのですが、「ライト文芸」というジャンルが明確に成立していなかった本書刊行当時にはそうした配慮が著者には求められていたのかもしれません。

  • 「おいコー」シリーズ1-8
    さて、所謂三角関係のツケがまわってきたという感じの波乱の8巻目。そして禁断の質問も。なんとまあ、青春してますね。これから遠距離恋愛か。悩ましい。
    所有していた「おいコー」シリーズはここまで。この先は新たに購入しないと読めません。

  • 2017.2.23読了。

  • 文体はやわらかく、暖かいが、心がギシギシと不協和音を立てるようなストーリーが続く。誰も責めようがなく、また、他人がどうこうしようもないことだが、星野ちゃんの壊れ方が痛々しすぎる。そして、本巻の骨格たる嘘・秘密。一つの嘘が次の嘘を産み、それは雪だるま式に増殖していって、最後には身動きが取れなくなる。それは人を思うための嘘・秘密なのだが、それでも、やはり嘘は人を傷つけてしまうのだろうか。

  • 2012.10.6

  • 当初、勝利は年齢の割に冷めていて落ち着きもあり大人びた青年として描かれ始めたはずだったが、物語で浮かび上がるのは嫉妬深くて短気、言い訳がましく自己中心的、虚栄心が強く実際以上の自分を装う姿が大部分、そんな主人公にどうしても魅力を感じることができない。8巻まできた割に、成長がほとんどないままのストーリー展開にストレスが溜まる。早く大人になりたいと口癖のように言うなら、少しずつでも成長させてほしい。

  • この前の巻のショーリがあまりにも情けなくて、今後このシリーズどうしようかと思った程でしたが、成長の後が見えて何より。
    星野りつ子さんは、相変わらず拗れてます。
    この件、5分、ショーリが彼女の願いを聞き入れたんだからもう終るよね?
    これ以上は引っ張ると、収集つかなくなりそう。
    でも、星野さんの、かれんに対する評価は、女性なら同じように感じるところがある人、多いんじゃないかな?
    私も、社会人であの天然っぷりは、ちょっと……と時々思うことはある。

  • 優しい秘密って言葉がとても柔らかい.
    秘密の罪悪感を救ってくれているんだろうなと思う.

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著者プロフィール

村山由佳(むらやま ゆか)
1964年7月10日生まれ、立教大学文学部日本文学科卒業。不動産会社、塾講師などの勤務を経て作家となる。
1991年 『いのちのうた』でデビュー。1991年『もう一度デジャ・ヴ』で第1回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞佳作、1993年『春妃〜デッサン』(『天使の卵-エンジェルス・エッグ』に改題)で第6回小説すばる新人賞、2003年『星々の舟』で第129回直木三十五賞、2009年『ダブル・ファンタジー』で第4回中央公論文芸賞、第16回島清恋愛文学賞、第22回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞している。ほか、代表作として『おいしいコーヒーのいれ方』シリーズがある。

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