永遠の放課後 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.20
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本棚登録 : 742
レビュー : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460520

感想・レビュー・書評

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  • 人生や進路に悩んでいる人におすすめしたい。
    はまれる話でもわくわくする話でもないけれど、
    静かに心を持っていかれる感じ。
    主人公も、主人公の親友も、将来に悩む大学生。
    2人と仲の良い女の子。
    彼女をめぐって、自分の夢ややりたいことを模索して、家族とのやりとりを通じて成長していく青春の物語。

  • なんとなく本屋で手に取った1冊。
    作者の三田誠広が高校の先輩なので読んでみました。

    今まで読んだ小説の中で1番感情移入できたように思います。

    泣かしにかからないのがよかったです。

    久々に本を読んで鳥肌がたちました。

  • 美しい恋愛小説です。今時、若者が主人公の恋愛モノでここまで清潔感のある作品は珍しいんじゃなかろうか。ドロドロしたものがなくても中身が充実しているのは、舞台となるバンド活動についての描写や、進路に悩む主要人物の心の描写や会話のひとつひとつがとても丁寧に書かれているからだと思います。
    何か分かりやすい事件が起きるのが小説の常ですが、作品の出来、不出来が「何が起きたか」という事件頼みにならないところがこの作品の優れた点です。
    何かが起きたときに人物たちが「どう動き、どう感じ、どう変わったか」をきちんと描いています。事件の内容ではなく、それを取り巻く事象の文章表現で真っ向勝負しているので、とても感じの良い小説です。じっくり読みたいと思わせます。
    春のソナタもだったけど、作者の三田さんはプライベートで音楽をする方なのかな。三田さんの作風にはこのテーマがよく合っていると思います。

  • 友情か恋を選ぶかは永遠のテーマだなー、と。
    なんだか優しい話だと思った。

  • やっぱりこの人の書く演奏描写は凄く好き!
    文体がとても淡々としていてそこに惹かれてしまう。三角関係でいちご同盟も書いてるけどやっぱりいちごの方が好きかな。幼馴染の男のこがさすがにちと可哀想。ヒミコちゃんも出てくるし完全に蚊帳の外なイメージを持ってしまった。

  • 配置場所:摂枚普通図書
    請求記号:913.6||M
    資料ID:95070206

  • 20160624
    タイトルが永遠の放課後というのがなんともグッドです。
    歌を歌う場面が、実際に聴くよりも心に響いてくる気がして、ことばのつよさ、重み、ちからみたいなものを感じました。
    もう一度ゆっくり読みたい。

  • 高校生とも違う、大人とも違う『大学生』のもやもやを描いた物語。

    音楽やバンドの話をスパイスにいわゆる三角関係の恋愛を描いていた話なんだけど出てくる人が抱える悩みや劣等感がリアルだなって感じた。

    中学時代はアコースティックギターと歌を共通の話題として仲良くしていた3人。だが、大学生になり各々が違う道を歩み出すとお互いに距離感が生まていく。
    「僕」は音楽を続け、親友の2人は国際ボランティアに精を出す。「僕」は社会に対して何も生み出していない自分をどこか下に見て2人の世界の邪魔をしないように気遣うし、2人は音楽の道を歩み始めた「僕」を遠い目で見始める。

    大学生は自由だ。そして大人でなければ子供でもない。将来や生き方についても考えなければいけない。それぞれが全然違う世界観で過ごし始めるから「自分が何者なのか」を見失いやすいし、「人と自分を比べて」しまう。そんな大学生が淡々とした文章で切り取られている。

  • この人の小説はみな説明ゼリフみたいな抑揚のない言葉を登場人物たちに喋らせる。リアリティに欠ける一方で、なぜかその言葉だけに集中出来て逆に胸をうつ表現に鳴っている気がする。親友の彼女が好きなことを寸でのところで留まっている自分が好きなだけだった。納得できる

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著者プロフィール

1948年大阪生まれ。早稲田大学卒業。1977年『僕って何』を「文藝」に発表し、芥川賞受賞。以後、小説、評論、エッセイと幅広く活躍している。著書に、『いちご同盟』『空海』『西行 月に恋する』他多数。

「2017年 『白村江の戦い 天智天皇の野望』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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