水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
4.09
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本棚登録 : 1795
感想 : 130
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087460940

作品紹介・あらすじ

梁山湖に浮かぶ天然の寨には、世直しを志す者たちが集まっていた。しかし頭領である王倫の堕落により、今は盗賊同然の集団となっている。宋江の命を受けた林冲は、安道全とともに寨に入りこんだが、そこには幾多の罠が待ち受けていた。一方、晁蓋は、巨額の税が賄賂として宰相に贈られることを知る。民の苦しみの結晶であるその荷を奪うための秘策とは。熱く血がたぎる「北方水滸伝」、第二巻。

感想・レビュー・書評

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  • 水滸伝第2巻へ!
    まだ人と人とのつながりがよくわからずに何度も登場人物一覧をいったりきたりしていた1巻は本当に序章の幕開けだったのだと感じる。
    1巻は他のと並行して読んで、1週間くらいかかったのに、こちらは週末に一気読みでした。

    宋江と晁蓋の叛乱の拠点とすべく、王倫の君臨する山寨に林冲と安全道が乗り込んでいく。王倫はかつての志を忘れ、今は民から物資を奪う盗賊稼業に身を落とし、林冲に幾重もの罠をはる。他方で晁蓋は、多額の賄賂が運ばれると知り、それを奪取するための秘策を練る…。

    話がぶっ飛びますが、私は、ドラえもん映画の日本誕生でも、最初にジャイアンが洞穴に住居を作り、のび太がペガ達を育て、スネ夫としずかちゃんが野菜と花を育て、みんなが持ち味を発揮して国造りをする序盤がとても好きで(なぜここでドラえもん!笑)。
    梁山泊は戦うための拠点であれど、戦う兵士だけがいればいいのではない、医師の安道全や薬師の薛永、料理人の朱貴や元盗人の白勝らも、志はひとつに集結し、その得意な分野で国の基盤を作り上げていく。
    人は一人でできることはほんの小さなこと、苦手も得意もあるけれど、人が集まれば大きなことだってできるのだと。
    巨大な国を倒す目的の拠点としてはとても小さい。でもその第一歩としての足掛かりを作る2巻はとても面白かった。

    今巻は少ししか出てこないけれど、山に遁世しながら晴耕雨読の生活を送り、鍛錬に励む王進が好き。視野が狭いとか言われているけど、懐の広さ、このブレの無さたるや。大きな子供のような男たちとどう接し、どのように育てていくのか、またの登場が楽しみ。

    そしてまだ官軍側の楊志がどのように仲間になるのだろう。命令は絶対だと、思考停止した絶対的な軍人だったのが、徐々に、本当にそうなのか?自分は何のために?と思考が回り出したのを感じて、ニヤッとしてしまう。

    私信ですが、1巻で挫折しかけていた私に、1巻でやめるのは勿体ないと熱く推して下さったkuma0504さんありがとうございました!
    確かにあそこで止めるのは勿体なかったですね。このまま読み進められそうです(^-^)b

    • kuma0504さん
      素晴らしいです。
      王進と楊志という、大水滸伝シリーズを象徴する2人に言及しているのは、流石です。
      素晴らしいです。
      王進と楊志という、大水滸伝シリーズを象徴する2人に言及しているのは、流石です。
      2020/05/26
    • マリモさん
      kuma0504さん
      ありがとうございます(^^)早速3巻に進んでおりますー。3巻は楊志の見どころが多くて楽しいです。
      kuma0504さん
      ありがとうございます(^^)早速3巻に進んでおりますー。3巻は楊志の見どころが多くて楽しいです。
      2020/05/27
  • 一巻にも増して、個性的な人材が登場し、それぞれに魅力的で彼らに引き込まれていく。

    兄嫁に恋をした武松、後に致死軍を作る公孫勝、顔に青あざのある楊志等・・・。

    そして梁山泊に替天行道の旗を翻すために、謀をめぐらす彼ら。

    読みごたえのある二巻でした。

  • 王進ハイスクールに新たな生徒、武松が入学します。彼は魅力的な講師陣のもとで立ち直っていくでしょう。
    王進先生はついに陶芸に手を出し、土との対話が始まりました。この巻では出番が少ないので残念です。
    その他の見所は吹毛剣の使い手、楊志と林冲のバトル。致死軍の設立。安道全の医療。梁山湖の山寨の攻略から梁山泊の旗揚げでしょうか。
    山寨の首領であった王倫の最後が呆気なく物足りないのですが、アジトを手に入れた梁山泊の今後に期待です。

  • 「梁山泊」誕生の巻。全共闘世代の筆者らしいアレンジ。キューバ革命をモチーフにしたというだけあって、描かれる豪傑たちも無頼漢というより革命家のイメージの方が強い。もちろんハードボイルド色も濃厚。有名な武松と潘金蓮のエピソードは大胆に改変されていてびっくり。

    • kuma0504さん
      北方水滸伝の世界へようこそ!
      私は、ブクログでは楊令伝からレビュー載せています♪
      北方水滸伝の世界へようこそ!
      私は、ブクログでは楊令伝からレビュー載せています♪
      2021/05/26
    • kikko999さん
      kuma0504さん

      コメントありがとうございます。
      北方版、もっと早く読んでおけばと後悔しております。岳飛伝読破まで先は長いです...
      kuma0504さん

      コメントありがとうございます。
      北方版、もっと早く読んでおけばと後悔しております。岳飛伝読破まで先は長いですが、楽しみが増えました。レビューも拝見させていただきます。
      2021/05/26
  • 林沖・晁蓋の梁山泊入り、林沖vs楊志、楊志が棗売りに化けた賊徒に荷馬車の荷を奪われる回。

    上記の話は、横山光輝の水滸伝でも語られているので、特に書くことはないのですが、そういった原典のエピソードにもあった話とは別のところも読み飛ばせないのが、北方水滸伝の魅力の一つだと思います。

    例えば、安道全が朱貴の奥さんを治療する話。

    人々の営みの中で、医者や薬師の存在は非常に重要な存在の一つですが、

    三国志や水滸伝といったたくさんの人物が登場する物語の中で、武将達に負けず劣らず、こうも光を放って描くことができるのかと感心します。

    戦いと戦いの間の話も見逃せない。一つ一つのエピソードが読み飛ばせません。

  • おもろいけど登場人物多すぎて2巻目にして早速こんがらがってきた
    長すぎる

  • 4.2

    みんな人を見抜く力が卓越してる。ただ物語として、読者に対して簡易な分別としての役割を与えているってのもあると思う。けど争いが当たり前な当時を生きる人は、無駄な事が多い現代を生きる人間よりも、その能力が必然的に養われているんだとも思う。ましてや軸となってる大物なんかは特に。
    現代を生きている自分なんかでも、本能的に何かを感じとるって瞬間はゼロではないしね。

  • まだ序章に過ぎないのだろうけど、物語が確実に動き始めたことに時に鳥肌を立てながら熱く読み進めることが出来ています。

  • 北方謙三の、白日鼠の白勝への愛情を感じる2巻目。

  • まだ名前が複雑なので、掴めないまま読んでいる感がある。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章。『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2021年 『悪党の裔(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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