- Amazon.co.jp ・本 (608ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087461060
感想・レビュー・書評
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初の童門冬二は、名前こそ知ってはいるが、いまいち経歴をよく知らない人物・立花宗茂。高橋紹運の子にして、立花道雪の娘婿だったんですね。大友宗麟や龍造寺隆信、鍋島直茂あたりの九州の有名どころの関係も知れてなかなか勉強になる一冊でした。
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西国無双と呼ばれた九州の戦国武将の歴史小説。
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戦国の末期、どんなに社会状況や自分の立ち位置が変化しようとも、武士としての義理や誠といった美風を守り、貫き通した立花宗茂の人生がつまった歴史小説。
仕え先が、大友家、豊臣家、徳川家と変化した。世渡り上手な戦略家にも見えるが、その変遷の中に宗茂なりの変わらない原理や信念が通底しており、その決断や行動には一種の清涼感を感じさせる。
本田忠勝と並び称され西国一とも呼び声高い一騎当千の武将である宗茂。しかし、本書では戦闘シーンで見せる姿よりも、九州から見れば遠く異国の地である東北棚倉藩に着任した後、ここに骨を埋める覚悟で、民と生きようと家臣に呼びかける民政者としての姿にこの小説の本質を見た。この姿に、健気に主君を支える家臣や田畑とともに生きる民への愛を感じた。
たとえ無職、無一文となろうと、そばで支えようとする家臣や路傍で頭を下げ旧領主の帰還を出迎える民の姿に一艘の立花宗茂丸のような強いワンチームとしての絆を感じた。
自身も職場のリーダーとして、立花宗茂のように愛と信念を持ち、職場を強固で一丸となったチームに導きたいと思いました。愛と信念に揺らいだ時、権謀術数の世にひと時の清涼感を感じたい時、読み返したい本です。 -
職場の先輩に勧められ読了
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星5つ
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立花宗茂の話は無事道としては素晴らしい。高橋紹運も、立花道雪も。しかし、この人の本は人物像の深掘りが浅い。
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なんだか小学生高学年向け読書感想文用の本、みたいなやつ。
立花氏のゆかりの柳川の郷土資料館にひっそりと置いてあって、地元の教師が10年をかけて書き上げましたの大作!で地元の小学校と中学校には10冊くらいずつ寄贈されていて、ていう。
だって挿絵入ってるし。更に渋い絵だし。
登場人物がいちいち丁寧語で話してるし。戦国武将が。
なんかみんなして道徳的に正しそうな人ばかりで。いや、悪い人も出てくるんだけど、大雑把にスルーされて、亡き者にされてるみたいな。
そう、要するにみんなして綺麗すぎるのです。幼児向けに書き直された昔話みたいな違和感で、宗教っぽいっていうか、って思ったら公明新聞に連載ってこれはって思った。
汚い言葉遣いとかは問題なんかなー。いや、勉強になったかもしれん。 -
★★★☆
因為之前已經有讀過其他立花宗茂相關的書,評價未必絕對公正,但感覺上和其他的書沒有太大差別(也有可能是其他的書參考這本)。第一次讀這位作家的作品,意外地非常好讀,所以也可以用非常順暢地速度讀完;但可惜的是並沒有太多讓我驚豔之處。宗茂的家臣願意在他成為浪人之後不離不棄養他,當虛無僧被浪人糾纏之後斬了浪人的事件成為他被秀忠召為相談役,最後成為奧州棚倉一萬石,1620年回到柳川十一萬石,也就是秀吉當初冊封之處,這個真的是一個美談。該寫的都寫得很詳細,九州時代,父親和養父等等(這本書對大友宗麟晚年評價不太好,或許這是宗麟傳記看不到的角度,畢竟部將三不五時叛變還是有問題的),流浪時代等等。說齊全是非常齊全,但是太中規中矩,說亮點也沒有特別發現什麼(個人倒是喜歡倒雪星的橋段),對和誾千代的關係也寫得讓人摸不清這兩個人關係到底是好還是不好。還有,拍手這件事到底是哪國的誰先開始的?戰國時代我想應該不會有拍手,也沒有正座吧,每次在歷史小說裡面看到拍手就還是有很大的違和感。話說回來,這是一本好讀也很容易了解宗茂的入門書,但是要說文學性和驚喜性則稍嫌不足。另外,小說裡面個人不太喜歡出現條列式(很像作者筆記的感覺)。 -
上役に恵まれなかった為義を貫き通す態度が引き立った人物。実力があったから上役の不運があっても戦国時代を生き抜けたんだろうな。
こんな人物が居るなんて今まで知らなかったです。