- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087461145
感想・レビュー・書評
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ついに梁山泊が動き始め、一方では前巻で追われる身となった宋江は武松を供に旅を続ける。
宋江が出会った人々はみな彼に心を動かされ、いずれは梁山泊一派に加わると思われるが、読んでいてもいまいち宋江の魅力がわからない。こいつは女を軽視したせいで閻婆惜を死なせ、馬桂のアフターケアもおざなりなので好感が持てないのだろうか。
自分の心がよくわからないまま馬桂と通じる李富や、李逵や湯隆など素朴なキャラは面白い。
巻末の解説がちょっとネタバレ気味。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宋江の旅の話はどことなくのんびりしていていい。もちろん、実際にはのんびりしたものではなく命がけの冒険行なのだけど、ある種水戸黄門のような雰囲気がある。さまざまな人との出会いや、それが次々と仲間になっていくあたり、気持ちがいい。
公孫勝と林冲の対立が印象的。どちらも暗い男である。きっと、逆に誰よりも相手を信頼しているんだろうな、と思えるのが救いだ。
鍼の話、少し楽しい。
2008/7/13 -
いよいよ戦いが、始まる。
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閻婆惜を殺した罪を被り、武松を伴った宋江の旅が始まる章。
宋江は掲陽鎮付近で数名の同志に出会い徐々に反乱の分子を広げていく。
李逵に出会い伴う。晁蓋はが剣を打つ。
一方、李富は馬桂と通じ、楊志に狙いを定める。
北に向かった魯智深は行方知れずのまま、登場機会無し。
子午山のことも今回はなし。ちょっとさみしいね。 -
うぁぁ、山場る!
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李富と馬桂、黒旋風の李逵の登場の回。
李富の所属する宋のCIAこと青連寺はオリジナル設定。
諜報機関を置くことで、情報戦や兵站についての話も広がっていく。
しかし、それより何より、李富と馬桂の情愛が良い。
馬桂は公式の不人気投票では2位だが、個人的に女性陣の中では、
3番目にお気に入り(1番は金翠蓮で2番は白寿)。
そして黒旋風の李逵。
ただの暴れん坊のイメージしかなかった李逵のイメージが変わったのは、この作品のおかげ。
作者が、あれこれ人物設定を考えていたが、筆を動かしたら李逵は李逵として動いたとのこと。
なるほど納得。李逵のシーンを読めば、筆が生き生きと動いていることが分かります。 -
2010年6月23日(水)に読んだ。
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宋江がやらかしちゃったせいで
馬桂が李富側についてしまったよーーーう!!
ぬーん -
江州にいる宋江が包囲されるまで。
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長い間にはこのような展開場面もあるかも。
愛娘を殺された馬桂と青蓮字の李富との関係が今後、何か大きな問題に展開していくのか?
さすらう宋江一行に今後の何かを感じさせる。