水滸伝 4 道蛇の章 (集英社文庫 き 3-47)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461145

感想・レビュー・書評

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  • ついに梁山泊が動き始め、一方では前巻で追われる身となった宋江は武松を供に旅を続ける。
    宋江が出会った人々はみな彼に心を動かされ、いずれは梁山泊一派に加わると思われるが、読んでいてもいまいち宋江の魅力がわからない。こいつは女を軽視したせいで閻婆惜を死なせ、馬桂のアフターケアもおざなりなので好感が持てないのだろうか。
    自分の心がよくわからないまま馬桂と通じる李富や、李逵や湯隆など素朴なキャラは面白い。
    巻末の解説がちょっとネタバレ気味。

  •  宋江の旅の話はどことなくのんびりしていていい。もちろん、実際にはのんびりしたものではなく命がけの冒険行なのだけど、ある種水戸黄門のような雰囲気がある。さまざまな人との出会いや、それが次々と仲間になっていくあたり、気持ちがいい。

     公孫勝と林冲の対立が印象的。どちらも暗い男である。きっと、逆に誰よりも相手を信頼しているんだろうな、と思えるのが救いだ。

     鍼の話、少し楽しい。
    2008/7/13

  • いよいよ戦いが、始まる。

  • 閻婆惜を殺した罪を被り、武松を伴った宋江の旅が始まる章。
    宋江は掲陽鎮付近で数名の同志に出会い徐々に反乱の分子を広げていく。
    李逵に出会い伴う。晁蓋はが剣を打つ。
    一方、李富は馬桂と通じ、楊志に狙いを定める。

    北に向かった魯智深は行方知れずのまま、登場機会無し。
    子午山のことも今回はなし。ちょっとさみしいね。

  • うぁぁ、山場る!

  • 李富と馬桂、黒旋風の李逵の登場の回。

    李富の所属する宋のCIAこと青連寺はオリジナル設定。
    諜報機関を置くことで、情報戦や兵站についての話も広がっていく。

    しかし、それより何より、李富と馬桂の情愛が良い。
    馬桂は公式の不人気投票では2位だが、個人的に女性陣の中では、
    3番目にお気に入り(1番は金翠蓮で2番は白寿)。

    そして黒旋風の李逵。

    ただの暴れん坊のイメージしかなかった李逵のイメージが変わったのは、この作品のおかげ。

    作者が、あれこれ人物設定を考えていたが、筆を動かしたら李逵は李逵として動いたとのこと。

    なるほど納得。李逵のシーンを読めば、筆が生き生きと動いていることが分かります。

  • 2010年6月23日(水)に読んだ。

  • 宋江がやらかしちゃったせいで
    馬桂が李富側についてしまったよーーーう!!
    ぬーん

  • 江州にいる宋江が包囲されるまで。

  • 長い間にはこのような展開場面もあるかも。
    愛娘を殺された馬桂と青蓮字の李富との関係が今後、何か大きな問題に展開していくのか?
    さすらう宋江一行に今後の何かを感じさせる。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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