水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)

著者 :
  • 集英社
4.25
  • (276)
  • (148)
  • (127)
  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 1481
レビュー : 126
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461244

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ※完全にネタバレです。未読の方はご注意を。



    あー!
    あー!
    あああああぁー!(´;Д;`)

    前巻から嫌な流れだなと思っていたけれどこんなに早く…。家族の幸せな描写が死亡フラグな気はしていたけれどこんなに早く。私の推しが一番最初に赤札になってしまうなんて!落ち込みすぎて読む元気が出ない。。。
    こんな卑劣な手を使うとか、馬桂許すまじ。李富許すまじ。青蓮寺許すまじ。滅びよ国!

    「私は世直しの志を持った。それが男として生まれてきて、大事なものだということはよくわかっている。しかし、男の人生には、他にも宝がある。それが、お前であり楊令だ。二竜山にいる間も、私は生きている喜びを噛み締めていられる」

    そういう楊志が好きだった。
    人はいつか死ぬといったって、人の心に生き続けるといったって、どんなかっこいい生き様だったって、、、生きていてほしいと思ってしまうのは、水滸伝読むには豆腐メンタルすぎますかね…

    宋江が大軍に囲まれて大ピンチに陥ったり、魯智深が腕を切り落としたり、他にも主要な仲間が戦いで散っていったりするんだけども(省略)、

    とにかく今思うことは。
    楊令早く大きくなって。もっと強くなって。そしていつか父を超えて。それが父の望みであり、私の(←誰やねん)望みでもあるよ。

  • 北方水滸伝を最も北方水滸伝たらしめている5巻目。
    初めて読んだのは10年以上前でしたが、その衝撃は忘れられません。
    あの人を除いて108人がなんだかんだありつつも、九天玄女のお導きで、星の定めにより梁山泊の一堂に会する古典“水滸伝”が、予定調和に満ちたぬるま湯のように思えたのを覚えています。
    数年前、『楊令伝』を読むために再読しましたが、今は『岳飛伝』を読むための再々読中。
    ジェットコースターを上り切った後のように、これからずーっと魂を揺さぶられまくるのが怖くもあり、楽しみでもあります。

  • まさに衝撃の一冊。

    前巻で宋江を包囲し、魯智深の行方は知れず、楊志の妻子の存在が青蓮寺にばれた。
    その全てがこの巻で動き出す。

    古典文学に(古典を題材にした文学に)、ネタバレは許されないのかどうかわかりませんが、早々に主要登場人物が姿を消すということだけ記しておきます。
    現在の視点だけで考えたらそれはとてつもなく大きな穴となりますが、長い目で見たら梁山泊の要を作る出来事になったかもしれません。
    それは今後を読まないと分かりませんが。

    ただ、その大きな喪失は確かに衝撃的ではありましたが、私が泣いたのはそこではなく。
    喪失をもって敗北としないように、次に繋げるために必死で戦う遺された者たちの姿。
    理性ではなく、本能でもない。
    彼らが戦う意味は一体なんなのか。

    “兵力、武装、指揮。あらゆる要素を考え、作戦の指示すら出す。頭の中には、いく通りもの戦の予想がある。しかしいま見る戦場は、予想したものとはまるで違っていた。剥き出しの生命が殺し合っているようでもあり、なにか非現実の、夢の中にいるようでもある。
    戦の指揮とは、このすべてを現実として捉え、的確な判断をし、命令を出し続けることだ。戦場を、たとえ掌の上でさえ、再現できることだ。
    執務室で考えている戦は、戦らしいものであり、戦ではなかった。”

  • どうやら私は脱出場面が好きらしい。魯智深と鄧飛がすごかった。安道全も林冲も出て来たしどんどん物語に引きずりこまれてく巻でした…。そして楊志があああ。

  • 楊志が王和の闇の軍と戦う場面がもう圧巻。
    そして石秀と周通の最期。
    自然と涙が出てきたけど、それは“感動”の一言でまとめたくないような感情で、不思議と圧倒的な光を前にした眩しさのような感じだった。
    水滸伝もまだ序盤だけれど、この巻を読んでしまうと早くも楊令伝が気になって仕方ない。
    それにしても、4巻までも面白かったけど、5巻は一気に持っていかれた。
    これから先が気になる人物達がまだまだいるので、すごく楽しみです。

  • 4.6

    怒涛すぎる巻。一章どころか一節読むたびに、展開の面白さにも感動し、そして何より自分の心情が揺れ動き、発狂しながらタバコ吸ってた。

    梁山泊側の死人が相次ぐ中で、その最後の勇姿に最大の敵すら舌を巻く。映像作品や漫画でそんな光景は見てきたけど、活字でもここまで美しく伝わるのか。てかもはや過去のどの映像作品よりも美しく脳内で再生されてしまう。そのくらい初心者にもたやすく響く活字たちが連なってる書なんだ。

  • 梁山泊と官軍の戦いで多くのひとが亡くなってゆく。人肉を食べたり、賄賂が横行したり、今の中国社会を予感させる国民性がいくつもある。楊志、宗江、晁蓋、楊令の父母を無くすつらさ、替天行動、武松、魯智深、石秀、等特徴のあるキャラクターが多い。これからどちらの軍が勝っていくのか?

  • 戦の場面が多く、どちらが勝つかなど緊迫感があった。そして何人か重要な人物が亡くなり、これから先の展開も気になる。

  • 著者:北方謙三(1947-、唐津市、小説家)

  • 江州の戦い
    二竜山、桃花山の戦い
    楊志、石秀、周通戦死

全126件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北方謙三の作品

水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×