水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)

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  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461244

感想・レビュー・書評

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  • 北方水滸伝を最も北方水滸伝たらしめている5巻目。
    初めて読んだのは10年以上前でしたが、その衝撃は忘れられません。
    あの人を除いて108人がなんだかんだありつつも、九天玄女のお導きで、星の定めにより梁山泊の一堂に会する古典“水滸伝”が、予定調和に満ちたぬるま湯のように思えたのを覚えています。
    数年前、『楊令伝』を読むために再読しましたが、今は『岳飛伝』を読むための再々読中。
    ジェットコースターを上り切った後のように、これからずーっと魂を揺さぶられまくるのが怖くもあり、楽しみでもあります。

  • まさに衝撃の一冊。

    前巻で宋江を包囲し、魯智深の行方は知れず、楊志の妻子の存在が青蓮寺にばれた。
    その全てがこの巻で動き出す。

    古典文学に(古典を題材にした文学に)、ネタバレは許されないのかどうかわかりませんが、早々に主要登場人物が姿を消すということだけ記しておきます。
    現在の視点だけで考えたらそれはとてつもなく大きな穴となりますが、長い目で見たら梁山泊の要を作る出来事になったかもしれません。
    それは今後を読まないと分かりませんが。

    ただ、その大きな喪失は確かに衝撃的ではありましたが、私が泣いたのはそこではなく。
    喪失をもって敗北としないように、次に繋げるために必死で戦う遺された者たちの姿。
    理性ではなく、本能でもない。
    彼らが戦う意味は一体なんなのか。

    “兵力、武装、指揮。あらゆる要素を考え、作戦の指示すら出す。頭の中には、いく通りもの戦の予想がある。しかしいま見る戦場は、予想したものとはまるで違っていた。剥き出しの生命が殺し合っているようでもあり、なにか非現実の、夢の中にいるようでもある。
    戦の指揮とは、このすべてを現実として捉え、的確な判断をし、命令を出し続けることだ。戦場を、たとえ掌の上でさえ、再現できることだ。
    執務室で考えている戦は、戦らしいものであり、戦ではなかった。”

  • どうやら私は脱出場面が好きらしい。魯智深と鄧飛がすごかった。安道全も林冲も出て来たしどんどん物語に引きずりこまれてく巻でした…。そして楊志があああ。

  • 楊志が王和の闇の軍と戦う場面がもう圧巻。
    そして石秀と周通の最期。
    自然と涙が出てきたけど、それは“感動”の一言でまとめたくないような感情で、不思議と圧倒的な光を前にした眩しさのような感じだった。
    水滸伝もまだ序盤だけれど、この巻を読んでしまうと早くも楊令伝が気になって仕方ない。
    それにしても、4巻までも面白かったけど、5巻は一気に持っていかれた。
    これから先が気になる人物達がまだまだいるので、すごく楽しみです。

  • 梁山泊と官軍の戦いで多くのひとが亡くなってゆく。人肉を食べたり、賄賂が横行したり、今の中国社会を予感させる国民性がいくつもある。楊志、宗江、晁蓋、楊令の父母を無くすつらさ、替天行動、武松、魯智深、石秀、等特徴のあるキャラクターが多い。これからどちらの軍が勝っていくのか?

  • 戦の場面が多く、どちらが勝つかなど緊迫感があった。そして何人か重要な人物が亡くなり、これから先の展開も気になる。

  • 著者:北方謙三(1947-、唐津市、小説家)

  • 江州の戦い
    二竜山、桃花山の戦い
    楊志、石秀、周通戦死

  • 水滸伝五

    190616読了。
    今年57冊目今月5冊目。

    #読了
    #北方謙三
    #水滸伝五

    宋江
    魯智深
    楊志

    3人の大ピンチ。

    上に立つ者にも様々な器がある。
    志、武、苛烈さ、絆、統率力。
    副官との組み合わせの妙もある。

    これは仕事にも通ず。

    残された楊令。

    過酷な境遇だが、強く大きな父や英雄好漢と交わりどう成長するのか。

    思い錯綜、伝達困難。



  • フラグ立ちまくってたので覚悟はしてたけど辛いものは辛い。しかしそれ以上に他の2人がついでみたいに逝ってしまってショック。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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