- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087461336
感想・レビュー・書評
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梁山泊対青蓮寺の構図がどんどん表面化して進んでいく巻です
わりと静かな巻なのに面白い
やっぱり裏側の描き方が上手いからなんだよ
上手いしちゃんとしてる
だから戦の説得力が凄い
梁山泊側はどんどん人が集まります
特筆すべきは青州軍の将軍、秦明と副官花栄、その部下黄信の合流です
若いヤツが多い梁山泊にあって苦み走った大人の漢秦明が渋い!しぶカッコイイ!
第六巻は秦明の巻と言ってもいいかも
そして青蓮寺側も遂に天才参謀聞煥章が登場!あっという間に青蓮寺を自分色に塗り替えて行きます
完全に出来上がってるチームに経験のない若造が入っていくのは難しいし、才能があったらあったで嫉妬されるはずですが、圧倒的才能で納得させちゃうっていうね
おそらく長く梁山泊の前に立ちふさがるんだろうなっていうね
そしてこの圧倒的的天才で圧倒的に人間としての中身がない聞煥章の登場で苦悩だらけの李富のキャラクターも際立ってくるっていうね
く〜上手い!
はい!一〇八星ぜんぜん違うじゃん!のコーナー!
今回は梁山泊第四位の好漢、天間星の入雲龍(にゅううんりゅう)公孫勝です
『北方水滸伝』では致死軍という特殊部隊の創設者であり総隊長です
人を寄せ付けない雰囲気を持ちつつなにか秘めたものがありそうな
冷酷非情でありながら暖かさもあるという二面性を持った人物として描かれています
オリジナルでは呉用と並ぶ梁山泊の軍師で、特筆すべきは「妖術使い」であるということなんですよね
「妖術使い」、はいもうカッコいい!語感だけでカッコいい!
オリジナルでは梁山泊の敵となる陣営にも「妖術使い」は多数登場して、妖術による戦いもたいへん大きな見せ場となっています
龍や鳳なんか召喚しちゃいます
中学三年生のときに高校進学と就職して妖術使いになるかの二択で悩んだ経験のあるワタクシとしては大好きな好漢のひとりなんですが、『北方水滸伝』では妖術の類は一切出てきません
もちろん致死軍を使うというのが妖術使いから発生したアイディアだとは思いますけどね
では、なぜ『北方水滸伝』には小説としてはある意味飛び道具的な「妖術」が出て来ないのか?ま、単純な話邪魔だからですよね
「妖術」って冒頭に述べた戦に至るまでの裏側の積み上げをすっ飛ばしちゃうんですよね
戦だけの記述で問題なくなっちゃうんです
「人」「国」「志」みたいな『北方水滸伝』が大切にしてることを全部台無しにしちゃうんです
派手なことに目を奪われずに、コツコツと積み上がっていく物語だからこそこんなに惹きつけるんですよね -
秦明を口説き落とす魯達、楊令を抱きしめる林冲…胸熱になる、この巻屈指の名シーンかと。
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宋江の歩みのように、物語が少しずつ進んでいく巻。
輝きながらカムバした史進。
楊令へ、ムチムチムチムチ抱擁の林冲。
聞煥章も恐ろしいけれど、志のなさはどう転ぶのか。このフラットな感じが一番危ないのか。むむむ。
宋江〜!!!にげてぇ。
本巻も解説が素晴らしかったです。
書評家の吉田伸子さん。私も水滸伝を読み出したのは友達に勧められて無知識のままここまで来たので、この解説は赤べこ並みにうなずきました。
「面白いから、読め!」これに尽きる。 -
4.1
前巻の楊志のこともあって、同志たちの嫌な予感を感じる瞬間が息苦しい。ただめちゃくちゃ面白い。
あとこの巻に関してはあとがきの解説も良かった。"勧めてくれた人と実際に読んだ自分"ってのがぴったりリンクしたのもそうだし、自分の感想をより高尚にして代弁してくれてる感じ。ネタバレが無いかビクビクしながら全部読んだ。無かった。 -
ネタバレ
あまり細かく描写してない
文字数が少ないページなのだけど
でも
この一文はネタバレで、
でも涙する、忘れない光景
「それから林沖は竹の棒を捨て、楊令の小さな躰を抱きしめた」 -
新たな仲間が増え強さ?が増した様に見えるけど、青蓮寺が…
やはり終わり方が次の巻を早く読めと言わんばかりに良い感じで終わるんよな。 -
p.2007/3/20
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魯智深改め魯達は、秦明将軍に接触し、ついに秦明将軍は梁山泊の仲間となる。楊志の後釜として、二竜山に入った秦明将軍は、二竜山、桃花山、清風山で連携して、三万もの官軍を打ち破る。
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登場人物がまだまだ増えそう。でも大丈夫、どんどん面白くなってきた。
それこそ現役の時は108人全員言えたけど、っていつだ現役の時って!
それこそ現役の時は108人全員言えたけど、っていつだ現役の時って!
おはようございます!
いやー実は副読本、今から読むの凄い楽しみにしてるんですよね
アニキがどんなこと語ってるのか
山田某の記事も...
おはようございます!
いやー実は副読本、今から読むの凄い楽しみにしてるんですよね
アニキがどんなこと語ってるのか
山田某の記事も要チェックです