幻夜 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 1294
  • Amazon.co.jp ・本 (792ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461343

感想・レビュー・書評

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  • H29.12.8 読了。

    ・白夜行の続編。引き込まれるような世界観を一気読みした。いやあ、面白かった。
     こんなところで白夜行と繋がっていたんだとピースを見つけるたびに小躍りしてしまった。

  • なんて真っ白な空気なんだろう。

    この世界は冷え切っている。

    読書中はずっと背筋が凍ってしまうんじゃないか、と思える程、ぞくぞくしっぱなしだった。

    一枚の毛布も無く、
    一欠けらの優しさも無く、

    生きるとは、それほど過酷な事なのか?

    ハイヒールで他者を踏みつけ、
    柔らかな血肉の階段をのぼって行く美しい女に
    誰もかれもが、心を奪われ、身を捧げ。

    偶々、その対象が「美しい女」であったに過ぎない。
    又、女にとっては「美の追求」であった。に過ぎなかっただけの話なのだろうか?

    何者かに心奪われずには捧げずには
    生きては行けぬ、人の悲しすぎる本性が
    冷ややかな目線で物語った幻の夜。

    どんな夜だって幻かも知れない。
    でも、
    こんなにも胸に痛く、心に残ってしまった夜を一体どうすればいいんだろう?

    あとがきによると。

    実はすでに購入済みで、未だ未読の『白夜行』とは二部構成になっているらしい…。
    こちらの世界で埋まらぬ溝を
    そちらの世界とあわせてはひとつになると言うのなら…

    もちろん踏み込みはするが、
    読む前からすでに恐ろしい、って一体…^^;

  • このお正月は、(父親がハマったので家に置いていた)東野圭吾をひたすら読んでいました。
    おもしろかったです。長いけどスラスラ読めました。

  • 再読。
    やはり嫌な女だった。読者は正体を知っているだけに。
    裏の相棒と刑事が、拳銃の暴発でともに死んだ。
    「素敵な夜」とほくそ笑む女が怖かった。
    ろくな死に方をしないと思いたい。

  • 予想していた以上に楽しめた。少しずつ手掛かり、背景が明らかにされて行く度合が絶妙。巻末の解説を読んで知ったが、この本の主人公の美冬が、白夜行のあの人という説があるらしい。

  • うーん、すごかった。でも何だろう、前作では雪穂にも同情の余地があったというか、白夜を這いつくばって生きる2人の必死さと哀しさが表されていたけど、今作では美冬の冷酷さの方が強調されていたように感じるなあ…
    東野圭吾の作品には、どこにもぶつけようのない哀しみを抱えて、それでも這いつくばって前を向いて生きようとする人間を見るんだけど、それはきっと僕がそう読みたいという欲望を抱えているからなんだろうなあ。どこかに「人間の生なんて哀しいもんだ」っていう諦念があるようのかもしれない。

  • ずっと暗いけど、あっという間に読めてしまった。白夜行と同じような感じだけど、美冬の方が怖い気がする。

  • 白夜行の続編。
    「いいえ、こんなに素晴らしい夜は初めて。幻みたい。」

  • どうしても白夜行と比べると…。面白いのだが、深みが足りない。いや、普通の小説としては上出来なのだが白夜行がすごいだけに。

  • 『白夜行』に続いて読了。
    この2作はどうしても比べてしまうが『白夜行』のほうが惹きつけられるものがあった。
    今作は物語になかなか入り込めなくて読むのに苦労したが、ラスト200pは一気読みできた。

    雅也が不憫過ぎる。
    どんな状況であれ、殺人は良くないが他に人生の選択肢はなかったのかと思う。
    もし、雅也が有子と一緒になれたら・・・と思わずにいられない。
    でも、雅也が美冬と出会っていなければ
    雅也は有子とも出会っていなかったと思うとどうしようもなかったのかもしれないとも思う。

    美冬(雪穂)は整形したことでただただ気持ち悪い存在となった。
    忌まわしい過去を持つ雪穂を捨てて、身も心も別人(美冬)になりたかったのだろうか?
    読了後には人生において受身の雅也と、どんな手を使ってでも自分の思い通りにする美冬との対比が面白いと思った。

    『白夜行』も含めて最後まで美冬(雪穂)の心理描写を描かなかった東野氏に感服する。
    今作は『白夜行』の続編ではないと東野氏は仰ってるそうだ。
    作中に雪穂に繋がる伏線をちりばめておいて
    そんなはずはないだろうと不満に思っていたが、今は納得できる。
    そうすることで、美冬(雪穂)の得体の知れなさを浮かび上がらせて、
    物語を際立たせているからだ。
    想像力も掻き立てられるので、たくさんの検証サイトがあるのも納得できる。

    表紙は神戸三宮周辺かな。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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