そっと耳を澄ませば (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461398

作品紹介・あらすじ

光を失った著者は、音を聞き情報を補ってきた。やがて、音自体が、不思議な世界を作りだしていると気づく。大地を渡る風の息吹、折々に表情をかえる雨音、干潟の生物の躍動…。自分なりの"音の目線"を掴んだ解放感は、これまで支えてくれた人々と繋がる音をも、温かく思い出させてくれた-。日常に潜む豊かな世界を瑞々しい感性でとらえたヒーリングエッセイ。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  •  本書を読んで、我々が感じる自然の多くは、視覚情報に頼っていることを改めて感じました。自然の音、匂い、触覚も含めて全体として感じ取れる感性を持ちたい。
     小さい頃、布団の中で外から聞こえる音を一つ一つ距離を伸ばしていく遊びを思い出しました。隣の田んぼのかえるの声、遠く夜汽車が鉄橋を渡る音、雪の日の朝、当たりが静まりかえった空気に包まれているのはとても不思議でした。

  • 講演会あとの質問。見えるようになりたいか?
    について
    「いつもいつも見えるようになりたいと思っていなければいられない人生より、見えなくて不便だけれど、これで十分幸せだって思える人生のほうが、本当の意味で幸せではないかと思う」
    なんて素晴らしい答えだろう!

    京都・竜安寺
    吾唯知足を思い出す。

  • 「いつもいつも見えるようになりたいと思っていなければいられない人生より、見えなくて不便だけれど、これで十分幸せだって思える人生のほうが、本当の意味で幸せではないかと思う」という三宮麻由子さんの2作目。1作目=「鳥が教えてくれた空」

    三宮さんの人生の捉え方にとても感動しました。
    感覚はそれぞれ独立していて、足りないものの補強のためにあるのではないという言葉から、自分がどれだけ世界から感動することに感覚機能を使っていないかということを感じました。

    毎日そんなに危険と隣り合わせなの?!
    音からそんなことがわかるの?!
    もっと世界を感じたい!
    そんな風に思える一冊でした☆

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