水滸伝 7 烈火の章 (集英社文庫(日本))

  • 集英社 (2007年4月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784087461442

作品紹介・あらすじ

雷横、空を翔ける虎となる
一万を超える官軍が、宋江たちを包囲した。そして火攻めを開始する。救出に向かった雷横、朱仝、そして梁山泊軍は間に合うのか。一方、青蓮寺は史進率いる少華山の殲滅を目論む…。(解説/縄田一男)

みんなの感想まとめ

壮絶な戦闘と深い人間ドラマが織りなす物語が展開される中、梁山泊の勇士たちが次々と命を落としていく様子は、読者に強い衝撃を与えます。官軍との壮絶な戦いに突入する宋江たちの姿が描かれ、彼らの奮闘は感動的で...

感想・レビュー・書評

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  • もう、どんどん死ぬやん。゚(゚´Д`゚)゚。

    いよいよ宋江が梁山泊に入山し、晁蓋と並びたち官軍いや宋国との本格的な戦争へと突き進んでいきます
    そしてそして次巻ではオリジナル水滸伝では前半最大の山場となる祝家荘との戦いへと続いていきそう
    『水滸伝』のスーパーアイドル一丈青扈三娘も登場し、こちらは青蓮寺の天才参謀聞煥章となにやらありそうな感じ
    全ての男の子に勇気を与える存在の王英先生はまだ到着してません!ヤバい!早く来て!

    はい、一〇八星ぜんぜん違うじゃん!のコーナー!
    今回は第二十九位の好漢、天罪星の短命二郎(たんめいじろう)阮小五です
    元漁師、阮三兄弟の次兄ですね
    オリジナルでは他の兄弟と一緒に水軍の隊長になり長く活躍しますが、『北方水滸伝』では、呉用の進言でなんと軍師修行を始めます
    かなり短気な荒くれものの性格はオリジナルと一緒ですが、『北方水滸伝』ではそれを抑え込むことができ、尚且ついろいろなことに目端が効き、まさに知恵者の原石を思わせます
    それでなくても公孫勝に致死軍頭領という役割を与えてしまったこともあって、北方梁山泊には軍師が少ないんですよ
    軍師とは縁遠いところにいる阮小五をサプライズ抜擢して成長を描いていくんやな〜と思わせておいて…この野郎!

    ところでワタクシ、この『北方水滸伝』をオリジナルと(ぼんやりと)対比しながら読み進めているわけなんですが、自分贔屓で申し訳ないけど、やっぱりオリジナル及び吉川英治の『新・水滸伝』くらいは読んでいたほうがより楽しめると思うんですよね

    このオリジナルとのギャップをきちんと把握するほど、読んだときのぶっ飛びが強烈になると思うんですよ
    どっちでも凄い面白いんですが、ホームランか場外ホームランかってくらいの差があります

    え?どっちも同じ1点でしょって?
    いや君とはちょっともう話できんわ

    • 1Q84O1さん
      まさにその通りです!
      師匠の十八番ですよ!
      まさにその通りです!
      師匠の十八番ですよ!
      2023/09/14
    • kuma0504さん
      北方謙三は、もっともっと活躍させようとして登場させたのに、筆が滑りすぎて、「コイツもうやりきったな」と思った途端に殺してしまうようです。そう...
      北方謙三は、もっともっと活躍させようとして登場させたのに、筆が滑りすぎて、「コイツもうやりきったな」と思った途端に殺してしまうようです。そうやって、志半ばで死ぬ人間が幾人か出て来ます。
      2023/09/17
    • ひまわりめろんさん
      そ、そうなんですね(゚A゚;)ゴクリ
      正直、阮小五は楊志の35倍くらいびっくりしました
      才能の片鱗を見せ始めたところでって…軍師修行させた...
      そ、そうなんですね(゚A゚;)ゴクリ
      正直、阮小五は楊志の35倍くらいびっくりしました
      才能の片鱗を見せ始めたところでって…軍師修行させた意味がわらん!と思いましたが、でも戦争してたらそんな「死」は珍しいことではないのかな?むしろ何かを成し遂げての「死」の方が稀なんだろうなとも思いました
      2023/09/17
  • 太原府の山中に立て籠った宋江一行に大群が押し寄せ包囲する。本来ならわずかな人数で対抗できるものではないが、ここで陶宗旺の石積み能力が発揮され長時間の立て籠もりが可能になった。
    双頭山、飛竜軍、林冲が最初に救援に駆け付け宋江一行は脱出するが、その殿となった'挿翅虎'雷横が宋江の身代わりとなって戦死する。
    少華山の史進、朱武らは青蓮寺が偽装した了義山を討ち、梁山泊に入る。その戦闘で軍師役を務めた'短命二郎'阮小五が戦死する。
    魯達は雄州へ行き、関勝、郝思文と語り、後の梁山泊入りの布石を敷く。
    楊志暗殺に馬桂が関与していると見抜いた時遷が殺される。

  • たった5人の宋江たちを1万6千の官軍が包囲する絶対絶命の状況からスタートする第七巻。数多くの登場人物たちが活躍し興奮が続くが、戦いは激化してゆき、死せる男たちの梁山泊の名札が裏返り、赤札に変わっていく…なんとドラマチックな設定か。
    山場だった第五巻のタイトルが玄武、となると次の第八巻は青龍だからまた山場がくるのだろうか。

  • 「冒頭から宋江たちが大ピンチ」回。施恩がいい味出てるんよなぁ……。
    後半には関勝なども登場し、どんどん人の繋がりが広がる感じ。
    その分退場する人も増えてきた……ツライがこれもまた生き様……ッ!
    官軍側にも面白い漢がいて目が離せない。

  • 常に人間離れしすぎな水滸伝だが、流石に一万の軍に包囲され逃れるのは無理がある。

    阮小五はせっかく軍師として育ってきたのに展開的に意外だった、悲しい。兄弟の無念とか書かないのは何故なのか。

    朱仝と李逵の相性が悪いエピソードがリアルで面白い。

    聞煥章が女に興味を持ったことから李富の気持ちを理解し馬桂を殺さないような気もする。本当の鬼畜か人間性があるのか、どちらに転んでも面白いことになる。

  • 武松と李逵のコンビが好き!!

  • 6巻読み終わってから7巻を手に取ろうと思うまで、他の本を4冊も読んでしまった
    いよいよ官軍との戦いが始まり、それぞれの持ち場でそれぞれの能力が生きる
    陶宗旺の石積みがまず圧巻!!
    魅力的なキャラクターの面々……李き(漢字が見つからない)の明るさに救われるけれど、また何人か雄々しく命を落とすのがつらい…
    魯智深改め魯達はキャラ変甚だしく、弾けまくっております

    そして登場人物紹介ページは、なんと4ページに!! これ以上は増えないで〜

    10巻まで購入済みですが、また少し別な本で心を落ち着かせてからにしようかな
    WOWOWドラマは今夜が5話目、楽しみです!

  •  今回も面白かった。特に、関勝が魯智深の行動によって、自分の生き方に疑問を持つ部分と、時遷の自分の人生の振返りと後進のための行動の部分に心惹かれた。まだまだ仲間集めは終わっていないのかとも感じさせる巻だった。

    攻防がどうなっていくのか、いつも読めない。それが楽しみだから、また次巻を読むのが待ち遠しい。

  • 揚志、石秀、周通に続いてまた…百八星が揃い踏みすることなく次々消えていく非情の北方版。「太陽にほえろ!」の殉職刑事ではないが(古っ!)、死力を尽くした好漢たちの死に様もこのシリーズの見どころの一つ。次は誰が逝くのかハラハラドキドキ、そしてウルウルしながら読んでいる。

  • 雷横、阮小五、時遷 戦死
    少華山 放棄

  • まだ折り返しにもなっていないのに、またまた死者が…。

    前巻で青蓮寺に居場所を押さえられ、通信を寸断され、たった5人で一万数千の兵に包囲されてしまった宋江たち。
    梁山泊から助けが来るのと、攻撃を開始されるのが先か。

    石積みの罠を仕掛けながら、自分は梁山泊の志を本当に理解できているのだろうかと自問自答する陶宗旺に宋江が言う。
    “自分が選んだことを、やり遂げられるのか。志は、難しい言葉の中にあるのではない。おまえのやることの中にある”

    梁山泊の面々は皆、自分がやるべきことをやる。
    その結果自分が大変な目に遭うことになっても、躊躇しない。
    自分がやるべきことをしたら、仲間もやるべきことをすると信じているから。
    そしてそれが、善い世の中を作ることに繋がると信じているから。

    そろそろ青蓮寺の逆襲がはじまってきたのだけど、やはり狙いが正確なので、この先どうなっていくのかが本当に心配。
    しかし、あの人間味の希薄だった李富も、馬桂に惚れて骨抜きになってしまったように、今回は青蓮寺の切り札・聞煥章に恋の予感。
    今までの男どもがどいつもこいつも自分のほんとうの気持ちに無自覚だったのに対して、聞煥章は自分の気持ちにうっすら気づきながらこれ以上踏み出さないようにしている節がある。
    だがきっと恋に落ちるね。
    そして、どろどろの展開になるんだね、きっと。

    今回重要人物が死んだり助かったりしますが、北方謙三の上手さを痛感。
    フラグが立ったかなーと思うとミスリードだったり、やっぱりフラグだったり。
    裏をかくのか、さらにその裏なのか、展開が読めない。
    でも、結局納得させられるわけで。
    ああ、やっぱり続きが気になる。

  • 山に籠る宋江たちと、雷横の7巻。雷横が熱い。雷横の死にざまに電車の4人掛け席で遭遇し、うっかり号泣するところだった。ちゃっかり施恩が仲間入りする感じとか、普段の読書だったらありえないけど、水滸伝なら許せる。むしろ歓迎。解説に読みごたえのある歴史小説があげられていたので、メモしておこう。さあ、8巻がわたしを呼んでいる!

  • 逝った仲間が多かった‥

  • え?
    こんなに死ぬのってくらい、簡単に死ぬなぁ
    あちこちが不穏等で、解決するのかと思ったら、解決しない
    当たり前だけど、集まって暮らしましたって物語じゃないんだよね
    大きな争いが迫っている雰囲気が感じられる中で
    不穏な芽は潰して欲しかったのに、まだ潰れない
    敵役が敵役していれているからこその面白さ。

  • 包囲され、絶体絶命の宋江。そして救出劇の中で華々しく散る雷横。

    死を惜しまず、むしろ死にきれぬことこそを恐れるキャラクターたちが北方水滸伝の魅力だな。

  • 7巻です。
    もったいないから自分で自分をじらしてゆっくり読んでいるのだけど、これだけ登場人物が多いのにこの人誰だっけ?とはほとんどならないのは作品の強さのおかげですね。
    敵も味方もインパクトの強い、思い入れがある人物ばかりだからね。

    本巻ではそんな思い入れのある人物がまた亡くなってしまいました。
    官軍も参謀に聞煥章が加わり、青蓮寺が益々手強くなってるから仕方がないのだけど、赤札が増えていくのは辛いです・・・
    地味に時遷がショックで・・・
    次巻で馬桂周辺のけりが付く予感。ハラハラし過ぎて体に悪いから早く決着つけてほしいです。

    そして最後にお決まりの宋江評。
    相変わらず足手まといのお花畑なお方なので、ようやく梁山泊入りしてホッとしました。お前の我儘のせいでどれだけの犠牲が!!と怒りが込み上げてきたけど、誰が亡くなっても我関せず、ですからね。その鈍感力に脱帽よ・・・

  • 洞窟での戦い。なんか石積みを崩して攻撃、のイメージがわかない。雷横、十元五の死。結構バタバタ死ぬのね。

  • 第7巻。官軍にデキル軍師が現れる。これまでとは異なり、徐々に締まった強い組織へと変わり始める官軍。でも、そんな彼にも人間らしい弱みがあることも示唆される。この先の伏線なんだろうな。

  • 気づきました、私。
    150ページに1人は死ぬことを。

    雄々しい雷横。勢いよく読んでいるのに戦っている姿がスローモーションで脳裏に浮かんで…
    ああ、涙。朱仝も辛いよね。先に梁山泊に入ったと思ったら相方が先に戦死しちゃうんやもん。
    でもそのおかげで宋江は逃げられたから。これは戦。と言い聞かせて。

    少華山の豪傑たちの志にも胸を打たれたなぁ。
    阮小五、最期は晁蓋に見送ってもらってよかった。でももっと活躍して欲しかったよ。最初に出てきた時から大好きだった阮小五。ああ、涙。

    官軍が大胆なことするから大変ね…
    どうなるんかな……
    こわ……

    馬桂さんよ、私はあんたを許さんど。
    時遷も…惜しい人……!石勇後は頼んだ。

    そしてまたまた解説がスンバラ
    「死んだ男の残したものは」という曲を紹介されていてね、歌詞が6番まであるのに、歌は5番までしかなくて、6番を歌わないことでそのメッセージを伝える、っていう曲なんやって。
    まさか、小説の後書きでそんな曲に出会えるなんて……震える

  • 青蓮寺の醸し出す不穏な雰囲気が渦巻く中、水滸伝中盤の山場、祝家荘戦に向けて盛り上がってくる7巻目。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全五十一巻)で菊池寛賞を受賞した。二〇年、旭日小綬章受章。『悪党の裔』『道誉なり』『絶海にあらず』『魂の沃野』など著書多数。

「2022年 『楠木正成(下) 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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