1ポンドの悲しみ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 4159
レビュー : 415
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461565

作品紹介・あらすじ

数百キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再会したふたりは、お互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。しかしその後には、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた-(表題作)。16歳の年の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる女性、自分が幸せになれないウエディングプランナー…。迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • アラサー恋愛短編集。劇的ではない、ほんのりハッピーなお話が多いので爽やかに読めます。寝る前に一編ずつ読むのにも良さそう。
    『ふたりの名前』なんにでも所有権を明記する同棲カップルが猫を飼うはなし。
    『誰かのウェディング』退屈な結婚式で出逢ったプランナーの恋。
    『十一月のつぼみ』花屋で交わされる視線、乾いた日常に潤いを与える存在、捨てることのできない現実の価値。良くも悪くも転びきらない切なさがリアル。
    『声を探しに』ポップな印象だけど、琴線に触れる言葉もあった。かわいいカップル。
    『昔のボーイフレンド』元サヤに戻る話。
    『スローガール』ほんとうの嘘でも、似たのがあったな、文脈を読めない美人のはなし。今回は会話がスローな純真美女とプレイボーイとのハートフルラブ。
    『1ポンドの悲しみ』遠恋カップルの一月ぶりの逢瀬。この方の書くセックスはかなり官能的だけど不愉快にならないのは男性目線のエゴや押し付けがましさを見せないからかな。
    『デートは本屋で』本好き女子とコピー機営業の初デート
    『秋の終わりの二週間』愛情溢れる歳の差カップル。
    『スターティング・オーバー』元仕事仲間たち三人が月日を経て成長させた恋愛観を交換する。

  • 石田衣良さんの作品は初めてでしたが、とても読みやすいオムニバス形式の恋愛小説で、私は3番目の『十一月のつぼみ』が一番胸にキました。

  • まったく柄にもなく恋愛短編集を読んでしまった。
    元々恋愛ものも、短編集も好きではないので、感想も難しいが、「デートは本屋で」は良かった。
    大きな本屋って、飽きないし、カフェもあったりして、本好きがデートするにはいいところだな、と。
    だらだらと1日いれる感じ。

  • 悲しい結末が待ち受けている小説なのかと思いきや、どれも幸せを予感させる終わり方だった。

    あとがきに、「『普通』が一番おもしろいんだ。劇的な恋なんて、つまらない。普通の女性が、普通の男性に心かたむく一瞬の動きのほうが、僕の小説にはずっといいのです」とあったけれど、納得。
    劇的な恋に憧れはするけれど、結局のところ人は、さり気ない日常の出来事に幸せを感じてしまうものだから...

    「ふたりの名前」と「昔のボーイフレンド」と「十一月のつぼみ」がお気に入り。

  • 学生の時にこの本を見つけた時は
    短編集にも30代の人達の生活や葛藤にも
    全く興味がなかったのに

    10年以上経った今、興味を持って
    前から知ってたこの本を
    買って読む気になって

    読んだら
    いろいろ考えさせられて
    あの時と比べて
    自分も何かが変わったのかな、と思った。

    石田衣良さんは富裕層の表現がうまいので
    自分の生き方と登場人物の生き方を比べて

    今までの人生、違うの選択肢を選んだ方が
    もっと幸せに生きられたのではないか。
    と考えさせられることもあるけど

    自分はこんな人生を選んだ
    違う人はあんな人生を選んだ

    っていうことを
    客観的に見れれば
    もっと楽に生きられるのかもしれないですね。

  • タイトルから悲恋ものが多いのかと思っていましたが、ほんのりとしたハッピーエンドが多く読後感が爽やかでした。
    劇的な展開はありませんが、だからこそ胸に沁みるようなお話が多いです。

  • 数百キロ離れて暮らすカップル。久しぶりに再会したふたりは、お互いの存在を確かめ合うように幸せな時間を過ごす。しかしその後には、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた―(表題作)。16歳の年の差に悩む夫婦、禁断の恋に揺れる女性、自分が幸せになれないウエディングプランナー…。迷い、傷つきながらも恋をする女性たちを描いた、10のショートストーリー。

  • 悲恋の話がなくてよかったです。「スローグッドバイ」よりもこちらのほうが好きです。あらすじを読んだ時にドキドキしていたけれど、想像していたものと違ってよかったです。

  • 読まず嫌いの石田衣良さん。これは恋愛短編集で、普通に読み易い。悪くはないと思うけど、どの話もこれといったオチがないから、正直途中で退屈してきた...。あえてお気に入りを挙げるなら、猫をめぐる同棲カップルの『ふたりの名前』と、主婦に恋の予感!?の『11月のつぼみ』は結構好き。

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著者プロフィール

石田 衣良(いしだ いら)
1960年東京生まれの小説家。フリーター、広告代理店でのコピーライターを経て、36歳のときに一発祈念して執筆活動を開始。
1997年、『池袋ウエストゲートパーク』で第36回オール讀物推理小説新人賞、2003年『4TEEN フォーティーン』で第129回直木賞、2006年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞、2013年『北斗 ある殺人者の回心』で第8回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。
多くの作品がドラマ・映画化されている。代表作に、ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「下北サンデーズ」、映画「アキハバラ@DEEP」、「娼年」。
2015年にウェブ個人誌『小説家と過ごす日曜日』を創刊するなど、メディアをまたにかけて活躍を続けている。

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