1ポンドの悲しみ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461565

感想・レビュー・書評

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  • 10話からなる恋愛短編集。
    30代の恋愛を描いていて、いろんなタイプの女性が登場するものの、なんだかリアルさにちょっとだけ欠ける気もした。

    10話な中では、「11月のつぼみ」が個人的には好き。その気持ち分かりますよ。

    でもね、素敵すぎてこんなエピソード、現実には起こらないよ、きっと。もっと人間ってドロドロした生き物だから。

  • 最近の言葉を使うと、肉食系社会人の恋愛事情。特に結婚を諦めていた、する気がなかった人々のレンアイtoケッコンのお話が多い。たんぺんしゅう。石平さんのお話。

    話は変わるんですけどね、僕は自分に自信がないんですよ。もう少し自信持ちなよそんなにおどおどはなされてもこまるよしねよばか。ってくらい自信がなくてね。パークハイアットホテルとか京王プラザホテルとか行くとなんでだか申し訳なくなっちゃう。自分がこの空間の品位をさげてる気がして。縮こまって体育座りしたくなっちゃう。
    恋愛においてももちろんそんな感じ。常に体育座り。どころかもはや太ももと胸の間に顔がめり込んでる。


    でね、この人の話にでてくる男、女は根本的な部分で自信があるんですよ。たっぷりと。自分に。特にレンアイ方面の。それがどうにも感情移入できない要因なんだろーなと思います。

    世の中こんな男女ばっかなんでしょーか。みんなこんなに経験豊富なんでしょうか。でも僕だって負けていませんよ!この前だってね!この前だって。この前だって・・・。




    ・・・

  • 衣良さんお得意の恋愛短編集。


    衣良さんの恋愛モノというと、
    「石田衣良はセックスなしには恋愛語れないのか!」というネガティブな意見がしばしば見られます。

    いい意味でも悪い意味でも“石田衣良らしい”のですが、本作もまさにそのひとつ。

    共感できる人には素敵に思えるだろうし
    そうでない人にはそう思えないだろうし

    って作品です。

  • 久しぶりに図書館で借りました。
    そして久しぶりの石田衣良さん。

    サクサク読めました。

  • 三十代前半の女性が主人公の短編恋愛小説

  • 2015年

  • 2015年6月1日読了。石田衣良の恋愛短編集の2作目、今作では30代の女性の恋愛とその心理がテーマなのだという。一部男性視点での話もあるが、それでも読み終わっての感想は「女性が描かれている」という印象。燃えるような恋愛やがむしゃらに仕事に取り組む20代が過ぎ、職場での処遇は先が見え、過去の恋愛は惰性となったり単なる思い出としてくすぶる30代の女性たちの、それでもほのかに暖かい恋愛やそれでも続く未来への希望などがとてもやさしい。他のオムニバスでも読んだ「ふたりの名前」と、「スローガール」の2編が個人的にはうるっと来るものがあったが、他の話もありふれていてやさしくて、心に残るものがあった。

  • 30代の恋愛を描いた10篇の短編集。
    ずーっと年上の私が読むと、
    「まだまだ若い」と思うけれど
    30代を果てしなく大人だと思ってた頃もあり、
    重ねた年月で味わいの変わる作品だと思う。
    「十一月のつぼみ」が好き。

  • 石田衣良短編集。短編では作品に幅を利かせられないし端的にかつ話を面白くしないといけない制約がありそうで個人的には書くのが難しいイメージを持っている。この作品の中で石田衣良氏の良さが出た作品が多数あって良い本だと思った

  • すいすい読める短編集
    少しハードな描写の話もあるけれど
    「スローガール」「声を探しに」「デートは本屋で」など、優しいラブ・ストーリーに癒されました。
    私は「11月のつぼみ」が好み。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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