令嬢テレジアと華麗なる愛人たち (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461589

感想・レビュー・書評

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  • テレジアは、自分を美しく見せるものならば何だって着ると主張した。平民の流行を貴族が真似ることへの批判の反論である。テレジアはウェストを緊縛するロココ風から、ゆったりした古典主義のファッションへの転換を主導した。

  • 孫への語り口調が良い雰囲気。内容は過激だったけど(笑。
    ほんとに物語のような人生を送った人なのですねぇ。
    藤本ひとみさんの味付けがピッタリだと思う。

  • ナポレオン登場前夜の革命の嵐が吹き荒れフランスを舞台に、美貌を武器に活躍していく令嬢とそれを取り巻く男たちの話。テンポよくストーリーが展開し、フランス革命時の空気もよくわかる。

  • ---
    スペインの石鹸工の娘テレジアは、その美貌で伯父を虜にし、12歳で女の歓びを知った。仏社交界へのデビュー、侯爵との結婚、出産をへて、不倫へ。男たちを機知と色香で籠絡し、第二のマリー・アントワネットと呼ばれ、数多の有名人を愛人に贅沢な生活を送り、最後は大公后にまで成り上がった--。欲しいものを手に入れ、人生を楽しみ、長寿を全うした、史上最強の勝った女の華麗で波乱に満ちた生涯。

  • 大好き。もっと日本にもテレジア・カバリュスについての本が増えて欲しい…

  • 女性セブンで連載している「令嬢テレジア」の原作です。

    単なるヤリ○ンなだけでなく、革命に立ち向かう女闘なだけでもない。自分の美貌と頭の回転の速さをフルに活かし、「女」であることを100%楽しみながらしたたかに激動の時代を生きる様は読んでて潔い。

    「フ○ンス書院かっ!!」と思うほどエロいです。ムフフ。

  • 第二のマリーアントワネットと呼ばれ、大公后にまで成り上がった美女テレジア

    女性セブンで漫画になったらしい

  • 「テレジア」なんて入っているから、オーストリア=ハプスブルクのマリア・テレージアかと思ったら、別人でした。
    フランス革命の時代を生きた、スペイン女性を描いたラブロマンス小説でした。

    この物語には、3つの楽しみ方があると思います。

    1つは、歴史小説として。
    フランス革命、その怒涛の時代を、1人の女性の人生をなぞるように辿ってゆきます。
    世界史の授業でかじった人名や地名、事件名が出ると思わず「あっ」と声をあげてしまいます。
    人々の生を翻弄してゆく革命の荒波を、感じることが出来ます。

    もう1つは、喜劇小説として。
    己の幸せのために貪欲で、自身の欲に正直に生きた女性・テレジア。
    強い意志を持ち、前へひたむきに進む彼女の姿は潔くて逞しく、快くて見好いものです。
    小説の最後に、「楽しみましょう、人生をね。」という一文がありますが、彼女はまさにその通りの、実直で朗らか、大胆かつ快活に人生を謳歌したと思います。

    そして最後に、官能小説として。
    テレジアが男を籠絡し、自分の意志を貫くにあたって、閨事や甘やかな睦言が繰り広げられますが、なんとも官能的。
    貴公子を夢見る乙女にも、夜伽に興味ある男性にも。
    電車やバスといった公共の場ではなく、寝る前にスタンドライトの仄かな光で楽しみながら読み進めるのも一興ではないでしょうか。

  • もはや官能小説の域… 

  • 藤本ひとみの、歴史&官能の小説と言ったところでしょうか。
    得意分野な内容だと思います。
    藤本作品は、歴史背景が面白いので
    少しばかり、その当時のフランスとかに詳しくなれます。

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著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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