- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087461657
感想・レビュー・書評
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シリーズ第九弾。介護福祉士を目指し、鴨川へ移住しようとするかれん。花村の両親に反対されるが、出生の秘密を知っていることを打ち明け、何とか了解を得る。かれんを応援するが、一方ではかれんに行って欲しくない勝利。確かに、かれんは離れて暮らすことが辛くないのか?と思ってしまう。
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12月にこの物語を読み進めており、作中もちょうどクリスマス真っ只中で世界観に没入しやすかった。
実際に思っていてもいざ相手に伝えるのって勇気が必要だけど言葉にする事で初めてお互い一歩前に進める事って必ずあるんだなと感じさせられた。もちろんそれが悪い方に転ぶこともあるけど自分でボールを持ち続けるのってやっぱり辛いし耐えきれなくなるからお互い受け止めて合える関係づくりって大事だよね!でも実際それが難しくて苦労するのですが、 -
美術教師をやめて介護福祉士を目指そうと志しているかれん。彼女は今住んでいる所から遠く離れた老人ホームで働きたいと言い張るが、親から大反対される。恋人である勝利も内心行ってほしくないと思いながらも応援するように見せかけるが…。
主人公(勝利)は大学生で、私と同じはずなのに、考え方が大人びていてよくそこまで気がつかえるなあと感心しながらも、自らを反省。たまには本音をぶつけることも必要だとも感じた。共感できる場面もところどころあった。 -
新生活にむけて2人の正直の気持ちがぶつかりあって一層強まったので、特に最後のイヴのシーンはドキドキしました。丈がすごくいいトスあげたなと思った。
恋の駆け引きとかってのもやっぱりあるけど、お互い素でいれることが1番だよね。遠距離恋愛になって、不安は増すと思うけど頑張って欲しい -
子どもが大人になる瞬間ってどういう時なんでしょうね。フィジカルな年齢では決してないと思います。そうするとマインドセットや自身の行動とかなのでしょうか。
今回、かれんが少し子どもから大人になっていく、そんな情景を見た気がします。それは両親にとってと、丈にとっても、勝利にとっても。 -
この巻の冒頭、かれんと両親のシーンは泣けます。素直に泣けます。村山センセイの描写が光ります。そしていよいよ動き出す二人の新しい生活。セカンドシーズンへの布石も見逃せません!
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勝利の見栄っぱりがすごい。個人的には、大切な人に対しては「素」を出せた方が良いと思うので、なんだが焦れったくなってしまう。ただ、そういった焦れったさを感じているときの「心の揺さぶり」を楽しめるのも、この本に限らず、小説の良いところなのだと感じた。