- Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087461978
作品紹介・あらすじ
梁山泊の頭領の対立が深刻化していた。兵力をもっと蓄えたい宋江。今すぐ攻勢に転じるべきだと主張する晁蓋。しかし、青蓮寺は密かに暗殺の魔手を伸ばしていた。刺客の史文恭は、梁山泊軍にひとり潜入し、静かにその機を待ち続ける。滾る血を抑えきれない晁蓋は、自ら本隊を率いて、双頭山に進攻してきた官軍を一蹴し、さらに平原の城郭を落とした。北方水滸、危急の十一巻。
感想・レビュー・書評
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梁山泊の二人の頭領、晁蓋と宋江
好対照の長所と短所が互いを補い合ってがっちりと組み合わさっていましたが、それぞれの持つ譲れない思いから次第に綻びが見え始め、ついにあの時がやってくる第十一巻
今回も戦の裏側にある、調練や諜報、謀略をしっかり描くことで、物語にとんでもない深みをもたらしています
クライマックスは『水滸伝』のスーパーアイドル扈三娘の絶体絶命の危機に颯爽と現れ、間一髪で救い出す王英先生です
カッコいい!
謙三アニキ!わいの大好きな王英先生をこんなにカッコよくしてくれてありがとう!(´Д⊂ヽ
王英先生についてはまた後で語りたいと思います
というわけで、一〇八星ぜんぜん違うじゃん!のコーナー!
今回は第百六位の好漢、地耗星の白日鼠(はくじつそ)白勝です
白日鼠とは昼間からつまらない悪さばかりしていることから名付けられたからなのですが、『北方水滸伝』では色白で出っ歯の顔がねずみに似ているからという少し残念な理由も付け加えられています
特に強いわけでも、一芸に秀でてるわけでもなくそれほど目立つ存在ではありませんが、『北方水滸伝』では獄中で出会った林冲、安道全と硬い友情を結び
志のためではなく、友のために梁山泊に入ったとはっきりと言い放ち、漢としてのまた違った生き方を示しています
そしてなんとこの巻では、安道全の元で学んで医師としての道を歩み始めます
凄すぎです!
凄十です!
オリジナルではただの博打好きのチンピラですからね
まさか白勝を医者にするなんて…やっぱりちょっと頭おかしいな(最大級の賛辞)
そしていよいよオリジナルにない星も作ってきやがった!w
てことは全109章あるのかな?
追記)1巻5章だからどう考えても108章いかんわwそれとも『楊令伝』でも続くのかな? -
本来の水滸伝に存在しない「天地星」創作も北方版ならでは。百八星のさらに上位の星、つまり晁蓋ということだろうが…。まだ加わっていない星もあるのに戦死者は増えるし、官軍は精鋭化するし、もう先行きが危ぶまれる展開。目が離せない。
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まったく息つく暇が無い。
11巻を物語を追ってきて、やはり惹き込まれていると感じる。悪として描かれてきた「国」の側の変化が物語に厚みを持たせている。 -
原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。
水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。
最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。 -
p.2007/8/22
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宋江と晁蓋の対立が深刻化していく。晁蓋は宋江の意見を聞かず、遠征を繰り返していた。
一方、官軍の史文恭は梁山泊に潜り込んで、晁蓋暗殺の機を狙っていた
史文恭が矢を射ったとき、張青に見られる。史文恭は、張青に小指を噛みちぎられる。
ついに晁蓋は暗殺されてしまう。 -
[評価]
★★★★★ 星5つ
[感想]
水滸伝における転換点の巻になるな。
全19巻のうち、11巻目にあたる本書は今後の物語の行先を決まる巻であると言えるだろう。
その巻でこのような結果となったことは梁山泊が大きく動き、それに振り回されるように宋も大きく動くことになる。
だから、ひま師匠に王英からOh!Yeah!に改名されてしまったんですねw
だから、ひま師匠に王英からOh!Yeah!に改名されてしまったんですねw
また楽しみが増えましたw
自分的には史文恭を再登場させるって事自体が衝撃なんですけどね
また楽しみが増えましたw
自分的には史文恭を再登場させるって事自体が衝撃なんですけどね