水滸伝 11 天地の章 (集英社文庫 き 3-54)

著者 :
  • 集英社
4.14
  • (184)
  • (142)
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  • (2)
  • (2)
本棚登録 : 1284
レビュー : 91
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461978

作品紹介・あらすじ

梁山泊の頭領の対立が深刻化していた。兵力をもっと蓄えたい宋江。今すぐ攻勢に転じるべきだと主張する晁蓋。しかし、青蓮寺は密かに暗殺の魔手を伸ばしていた。刺客の史文恭は、梁山泊軍にひとり潜入し、静かにその機を待ち続ける。滾る血を抑えきれない晁蓋は、自ら本隊を率いて、双頭山に進攻してきた官軍を一蹴し、さらに平原の城郭を落とした。北方水滸、危急の十一巻。

感想・レビュー・書評

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  • 久々に読んだなぁ…

    とか感慨にふけっている場合でないような展開。
    なんだか11巻の間ずっと、晁蓋のターンが長くて心配だった。
    あなたそんな長閑に笑ってると殺されちゃうよ?(北方謙三に!)
    あ、過去の保正時代を振り返ったら駄目だったら!
    その恋愛フラグは死亡フラグになるんじゃ…?
    と終始ハラハラしていたのだが、

    まさか、こんなにあっけなく!

    半分くらい予測はしていたのだけど、暗殺なのか…。
    梁山泊のダメージ甚大である。なぜ晁蓋のような英傑が死んで、残るのが宋江なのか。(←)
    宋江の魅力がやっぱりわからない!(何度目)

    また人物がわからなくなってしまったので、登場人物一覧を見ながら何とか読んだのだが、最後の展開以外は、梁山泊も青蓮寺も大きな戦いを仕掛けることはなく、お互いに探り合い、刺客や間諜を放ち、兵を鍛えて力を蓄えるつなぎの巻だった。

    他に思ったことを箇条書きにすると、

    ・うちの子楊令が着々と育っている!王進先生がついに剣の稽古をつけてくれるって!
    ・扈三娘は梁山泊の中でも何だか浮いてる。この漢・漢・漢の中だと扈三娘は位置付けが難しいよねぇ。
    ・一兵士、一市民の命は軽いんだよね…。戦いのシーンはいちいち落ち込むことがある。
    ・青蓮寺が盧俊義を捕らえる日も近そう…(と思ったら、次巻のあらすじで捕まってた。)

    • kuma0504さん
      マリモさん、おはようございます。
      昨日書評を書きながら思ったのは、AKBって梁山泊みたいだな、ということ。(←すみません)
      そして、ハッと気...
      マリモさん、おはようございます。
      昨日書評を書きながら思ったのは、AKBって梁山泊みたいだな、ということ。(←すみません)
      そして、ハッと気が付いたのは、推しを解釈しすぎて、もはや輝きが最高潮に達した頃に卒業(死ぬ)のかな、ということ。そういうことならば、彼女たちが事件に巻き込まれたり、悲しいことが起きて卒業を決心するのもわかる気がする。私は北方謙三だったのか!ゆきりん(柏木由紀)が未だ残っているのも、宋江のような位置付けなのかもしれない‥‥。すみません。
      いや、単なる思いつきです。
      2021/02/25
    • マリモさん
      地球っこさん
      うわあ、待ってくださってありがとうございます。
      原作のあらすじでも、晁蓋は先に死ぬようだったので、そろそろヤバい気はしていたと...
      地球っこさん
      うわあ、待ってくださってありがとうございます。
      原作のあらすじでも、晁蓋は先に死ぬようだったので、そろそろヤバい気はしていたところに、フラグが立ちまくり!晁蓋がかっこよく死ぬための巻でしたね…。
      でももうね、宋江はどうしてもカッコ良くはなれないんだし(酷い言いよう)、北方水滸伝ではあれこれ設定も変えてるんだから、そこの順番も変えちゃいなYO!と思っちゃいました(笑)
      2トップの一人が死んで、宋江だけになると、梁山泊の先行きは心配です。

      そうそう、我が子自慢で恐縮なんですけど(←)、
      楊令が強く逞しくかっこよく育ってくれるのが何よりも楽しみなのですー!
      2021/02/25
    • マリモさん
      kuma0504さん
      こんにちは!コメントをありがとうございます。
      AKBとの類似性にめっちゃ笑いました。
      輝きが絶好調に達したとき(スポッ...
      kuma0504さん
      こんにちは!コメントをありがとうございます。
      AKBとの類似性にめっちゃ笑いました。
      輝きが絶好調に達したとき(スポットが当たったとき)、今まで「誰だっけ?」と思われていた一般人(読者)にも認知され、卒業!(死す)となるわけですね。現代の梁山泊なのかも…!
      ゆきりんは、一部のファンから熱烈に愛される一方、他の人からは「何でゆきりん?うちの推しのが可愛いんですけど!」と思われてそうなあたり(いや、よく知らないけども。ごめんゆきりん)、宋江ぽい位置付けですね。アイドルも戦国時代ですからね。
      2021/02/25
  • まったく息つく暇が無い。

    11巻を物語を追ってきて、やはり惹き込まれていると感じる。悪として描かれてきた「国」の側の変化が物語に厚みを持たせている。

  • 水滸伝第11巻
    梁山泊のツートップの一人、晁蓋死す。
    戦ではなく暗殺で殺られるのか。
    晁蓋の戦いぶり、もっと見たかった。
    晁蓋の死はもちろん悲しいのだけれど、それ以上に残された宋江や林冲たちの心中を思うと涙が溢れた。
    晁蓋なき後の梁山泊がどう進んでいくのか、今後の展開にも目が離せない。

  • 原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
    原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
    原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
    俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。

    水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。


    最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
    108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
    『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
    また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
    漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
    豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。

  • 呼延灼戦の敗北が梁山泊に残した爪痕と、兼ねてから勃発していた晁蓋と宋江の意見の食い違いに焦点があてられた巻。

    冒頭の方は、呼延灼戦で負傷した者、友であり兄弟であり仲間を失った者たちが、死とは、生き残った自分(負傷した自分)とは、ということについて悩んだり落ち込んだりしている姿が痛々しくも、梁山泊のメンバー同士が一人一人をよく見ていて支えあっているな、と思いました。
    そこから樊瑞なんかは、致死軍という自分の新しい道を見つけていたりもして、多くの仲間が死んでしまったという現実を、それぞれが受け止めて乗り越えて進んでいくんだな、と、読んでいるこちらも、メンバーの死を悲しんでいるだけではダメなんだなと逆に力づけられました。
    (私は特に施恩が死んでしまって打ち拉がれていたので)

    後半にいくにつれて、晁蓋と宋江が考えるこれからの道について、それぞれの想いが描かれていました。
    二人の描く未来は同じなのに、その過程が食い違ってしまうのは、お互いに辛いことだと感じていて、そこに頭領であるという重圧のようなものが更にのかってきている二人は、本当に苦しいところにいるなあと思いました。思わず、こちらが二人のためになんかいい案はないかと考えてしまうくらいです。
    本人達がやきもきしている分、下もやきもきしてしまうから、早くお互い譲歩しなよ!と言いたくもなりますが……。
    それにしても、今まで私はあまり晁蓋にぐっときてなかったのですが、この巻であまりにも晁蓋という人物がキラキラと描かれているというか、誰から見ても爽やかでかっこよいと思われているので、私もだんだん彼に惹かれてしまいました。びっくり。

    ところで、今回も秦明と公淑の話にはほっこりしました。
    楊令も着実に大きくなっているようで、成長が楽しみです。

    そして、晁蓋が死んでしまった梁山泊はこれからどうなってしまうのか。続きがかなり気になるところです。

  • 4.2

    次の巻の登場人物リストで晁蓋が死者の欄に載ってるのを視認して、15分くらい頭抱えた。
    梁山泊に加わった人間が晁蓋に会ってどんなリアクションするかが楽しみだったし、青蓮寺側の人間にも対面してほしかった。
    本人はネクスト晁蓋が現れるから大丈夫とは言ってたけど、これだけの人物が本当に現れるのだろうか。

    今後梁山泊に広がるショックの波と、宗側に広がる歓喜の波の両方を見届けなきゃいけないのがなんとも辛い。
    うぅ…気持ちの整理が追いつかん。

  • 作者によって息を吹き込まれた、托塔天王が光を放つ11巻目。

  • 水滸伝 天地の章
    190728読了。
    今年70冊目今月9冊目。

    #読了
    #北方謙三
    #水滸伝十一

    この展開はありなのか。

    樊瑞、楽和、杜興の三人が印象的。
    特に杜興、このおっさんかわいいな。
    中身乙女なんじゃないか。
    部下からも慕われてるし。

    じっくりと描くことで、スピード感を犠牲にしているが、そのフラストレーションを一気に爆発させる急展開が憎い。

  • 司馬遼太郎賞
    著者:北方謙三(1947-、唐津市、小説家)

  • ★2009年6月23日 39冊読了『水滸伝11 天地の章』北方謙三著 評価B
    早期攻勢を主張する晁蓋ともっと力をつけてからと満を持する宋江。梁山泊の2領袖が対立を深める。次第に、官軍の組織的な陽動作戦も目立つようになり、晁蓋は外に出て戦うことが増えてくる。その中、官軍が放った暗殺者;史文恭は梁山泊の中枢奥深く入り込むことに成功し、遂に晁蓋暗殺に成功する?!

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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