水滸伝 11 天地の章 (集英社文庫 き 3-54)

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 86
  • Amazon.co.jp ・本 (392ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461978

作品紹介・あらすじ

梁山泊の頭領の対立が深刻化していた。兵力をもっと蓄えたい宋江。今すぐ攻勢に転じるべきだと主張する晁蓋。しかし、青蓮寺は密かに暗殺の魔手を伸ばしていた。刺客の史文恭は、梁山泊軍にひとり潜入し、静かにその機を待ち続ける。滾る血を抑えきれない晁蓋は、自ら本隊を率いて、双頭山に進攻してきた官軍を一蹴し、さらに平原の城郭を落とした。北方水滸、危急の十一巻。

感想・レビュー・書評

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  • 水滸伝第11巻
    梁山泊のツートップの一人、晁蓋死す。
    戦ではなく暗殺で殺られるのか。
    晁蓋の戦いぶり、もっと見たかった。
    晁蓋の死はもちろん悲しいのだけれど、それ以上に残された宋江や林冲たちの心中を思うと涙が溢れた。
    晁蓋なき後の梁山泊がどう進んでいくのか、今後の展開にも目が離せない。

  • 原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
    原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
    原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
    俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。

    水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。


    最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
    108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
    『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
    また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
    漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
    豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。

  • 呼延灼戦の敗北が梁山泊に残した爪痕と、兼ねてから勃発していた晁蓋と宋江の意見の食い違いに焦点があてられた巻。

    冒頭の方は、呼延灼戦で負傷した者、友であり兄弟であり仲間を失った者たちが、死とは、生き残った自分(負傷した自分)とは、ということについて悩んだり落ち込んだりしている姿が痛々しくも、梁山泊のメンバー同士が一人一人をよく見ていて支えあっているな、と思いました。
    そこから樊瑞なんかは、致死軍という自分の新しい道を見つけていたりもして、多くの仲間が死んでしまったという現実を、それぞれが受け止めて乗り越えて進んでいくんだな、と、読んでいるこちらも、メンバーの死を悲しんでいるだけではダメなんだなと逆に力づけられました。
    (私は特に施恩が死んでしまって打ち拉がれていたので)

    後半にいくにつれて、晁蓋と宋江が考えるこれからの道について、それぞれの想いが描かれていました。
    二人の描く未来は同じなのに、その過程が食い違ってしまうのは、お互いに辛いことだと感じていて、そこに頭領であるという重圧のようなものが更にのかってきている二人は、本当に苦しいところにいるなあと思いました。思わず、こちらが二人のためになんかいい案はないかと考えてしまうくらいです。
    本人達がやきもきしている分、下もやきもきしてしまうから、早くお互い譲歩しなよ!と言いたくもなりますが……。
    それにしても、今まで私はあまり晁蓋にぐっときてなかったのですが、この巻であまりにも晁蓋という人物がキラキラと描かれているというか、誰から見ても爽やかでかっこよいと思われているので、私もだんだん彼に惹かれてしまいました。びっくり。

    ところで、今回も秦明と公淑の話にはほっこりしました。
    楊令も着実に大きくなっているようで、成長が楽しみです。

    そして、晁蓋が死んでしまった梁山泊はこれからどうなってしまうのか。続きがかなり気になるところです。

  • 水滸伝 天地の章
    190728読了。
    今年70冊目今月9冊目。

    #読了
    #北方謙三
    #水滸伝十一

    この展開はありなのか。

    樊瑞、楽和、杜興の三人が印象的。
    特に杜興、このおっさんかわいいな。
    中身乙女なんじゃないか。
    部下からも慕われてるし。

    じっくりと描くことで、スピード感を犠牲にしているが、そのフラストレーションを一気に爆発させる急展開が憎い。

  • 司馬遼太郎賞
    著者:北方謙三(1947-、唐津市、小説家)

  • ★2009年6月23日 39冊読了『水滸伝11 天地の章』北方謙三著 評価B
    早期攻勢を主張する晁蓋ともっと力をつけてからと満を持する宋江。梁山泊の2領袖が対立を深める。次第に、官軍の組織的な陽動作戦も目立つようになり、晁蓋は外に出て戦うことが増えてくる。その中、官軍が放った暗殺者;史文恭は梁山泊の中枢奥深く入り込むことに成功し、遂に晁蓋暗殺に成功する?!

  • 巻末を読んでびっくり、まさか・・・12巻へ続く。

  • 北方水滸伝全19卷を読了。
    水滸伝そのものを読むのが始めてなので、古典原作と比較しての改編の凄さは分からないものの、梁山泊と宋との対決という大枠のストーリーの中に、多種多様なタイプの人間をそれぞれ人間くさーく展開させていく筋立てが凄すぎて、むさぼるように読みつくすのでした。
    夜中の2時にミルクあげた後に訪れる1人の平穏な時間を使って、ついつい読みふけってしまい、寝不足な日々を長々と続けてきましたが、これでようやく日常生活に戻れる!と思ったのに、あんな終わり方するんなんて、、、まんまと楊令伝を読みたがってる自分がいる。手を出すか出すまいか、迷うところだが、きっと近いうちに大人買いするんだろうな。

  • 再読。

    王進のとこでの楊令と索超の水遊びに泣けた。
    拷問シーンに悶絶。

    そして、あっ…。

    ささ、次巻へ。

  • ●1回目 2007.9.9

    九紋竜史進の副官、杜興のエピソード。
    映画でいえば、渋い脇役が演じて主役を食ってしまう一番オイシイ役どころ。

    全19巻の11冊目。
    文庫版が出ているのはここまで。

    もはやとまりません。


    ●2回目 2015.1.10

    前回は文庫本でここまで読んだ。
    それ以降の巻はまだ文庫化されていなかったので、あとはハードカバーで。

    今回は、1~4を文庫版、5~7をハードカバーで、8~からふたたび文庫版で読んでいる。
    ハードカバーに変えたのに特に理由はなくて、気分転換のつもりだったのだが、文庫化の際に手が入って、それが最終版だということを知ったので、8巻から文庫に戻った。

    文庫版には「あとがき」があって、参考になるものもあるので、これから読もうという方は、文庫版がおすすめ。

    さまざまな登場人物のエピソードが語られる巻。
    最後に衝撃的な展開。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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