- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087462173
感想・レビュー・書評
-
前半に載ってるのが面白い
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ホラー話、というか怪奇話というか…間くらい? のアンソロジー。
テーマがそれのせいなのか、時代を指定されているのか
江戸から明治、大正くらい? でした。
最初の方は、怖いというより不思議で終わっていたのですが
最後は…単なる妾さんに復讐してる普通の話かと思いきや。
そうなっている、と想像するだけで怖いです。
自業自得、という感じもしなくもないですが。
つばは自分に戻ってきます。
辻斬り大好き侍は、どうにかしたいと思っていても
悪循環にはまってますし…救いを求めても
無理な気がしますけど。
悔い改めたりしない、んですよね、やっぱり。 -
女性作家が幻想的に紡ぐ、恐怖と悲劇の競作集と銘打たれた短編集。
確かに「怪談」と銘打たれていて、解説でもそう書かれている通り、いわゆるホラーではなく、スプラッタでもなく、「怪談」です。
「和風で繊細で、時には美しくある恐怖が(以下略)」と解説されてます。それはわかるけど、なんでみんな、申し合わせたように現代を否定したんだろう。一番新しい時代設定でも昭和の戦後。古いと南北朝時代までさかのぼる。
「怪談」ってそうなのだろうか。編集者がそう説明したのかもしれないけれど、それじゃあまりにも解釈が狭過ぎやしないだろうか。
せっかくのアンソロジーなのにバラエティが無いのが残念。 -
2009/10/14.
文字通り怪談集。怪談だからか一昔前の話ばかり。
日本昔話のちょっと大人バージョンを読んでいるような。
印象深かったのは
「溺死者の薔薇園」
美しかった。
「長虫」
昔なかよしのふろくでついてきた別冊漫画を思い出した。怖い。しかも巧い。
恩田陸目当てで読んだんだけど、この二つだなぁ。恩田陸は作品としてはびみょう、オチは好みだった。なにが好みってあのどんでん返し具合でありちょっとした自分とのリンク。 -
短編集。怖いという感じではなかった。昔話的な。溺死者の薔薇園と一節切と紅差し太夫と水神は良かった。婆娑羅と長虫も割と良かった。唯一怖かったのは水神。最後が長虫で終わったのでちょっと後味が悪い。(20090315)
-
怖い話は苦手だけれど、これは時代が現代ではないので読めました。
書き手によって、こんなにいろんな怪談が出来上がるとは。
私的には一番最後が一番怖かったです。