I'm sorry, mama. (集英社文庫)

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  • 集英社
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レビュー : 172
  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462302

感想・レビュー・書評

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  • 結構前に読んだ作品。
    女のドロドロさが、流石の桐野さん。
    母と娘のなんというか執着というか。
    やっぱり後味はスッキリしません。

  • やっぱり汚い人々ばっかりだけど
    今回はまた気持ち悪さ抜群。。

    そんなに殺さなくても・・・。

  • そういえば、桐野夏生さんの著作をはじめて読んだのは「グロテスク」だった。

    本作は娼館で生まれたアイ子の生涯に沿って話しが進められていく。一般的に「愛子」という名前は好感を持てる愛らしい感じがあるが、「アイ子」とカタカナになると何だか無機質な感じを受ける。

    主人公のアイ子以外の登場人物も変人ばかり。

    夫婦でありながら、自宅で赤ちゃんごっこに興じる元ベテラン保育女史と孤児園の元園児。

    妻が寝たきりになったのを機に女装趣味に嵌っていった78歳の爺さん。

    住み込みの部屋内で、割り箸で作った家に住む元浮浪者。

    他にも新興ホテルチェーンの女性社長やクリーニング店の双子等々。ホテルチェーンの女性社長はアパホテルの社長がモデルかなと思ったが、経歴等は全く違うので思い過ごしかもしれない。

    それにしても、こんなにえげつないキャラクターばかり登場する物語は初めてだ。

  • 途中で飽きてしまった。時間がある時にまた読もう、という感じ。

  • 売春宿で産み捨てられたアイ子。
    親も分からず、戸籍すらなく、擁護院でも孤立し、そこを出た後も様々な問題を起こす。
    窃盗、売春、殺人、中年となった彼女のを書いた本。

    アイ子の醜悪さがとにかく凄い。
    理性や人間味というものが全くない。欲しいから盗る、邪魔だから殺す、欲望と金だけに執着した負のオーラ満載のアイ子。全てが即時的でケチくさい女。それに負けんばかりの登場人物。

    誰もが理性で保つ汚い部分を解放しつくしたような腐臭漂う世界感。次に何が起こるのか気になって(笑)一気に読み終えてしまいました。

  • 児童福祉施設の中でも序列が一番下だという
    両親とも不明な子供であった主人公アイ子は
    自分をバカにした人などを平然と殺す。
    そのアイ子が母の残した汚い靴に話しかけつつ
    自らのルーツを模索する。

  • 母からの借り物で読みました。

    まさに桐野夏生ワールド!
    楽しませて頂きました。

    最後の解説で島田雅彦さんが言っているとおり、
    何故彼女はここまでリアルに人間の怪物の心を描けるのか、
    それでいて何故本人は平然と魅力的かつ人間的にいられるのか…

    さすが桐野夏生さん、謎であります。

  • 本書に出てくる人々には、現実味がない。
    現実味がないから、共感できない。
    現実味がない、共感できない、そんな登場人物ばかりなのは決して悪いことではない。
    しかし、そういった人物たちが次々に殺されていくとき、私は彼らに対して可哀相、という感情を一時的に抱くものの、次の場面ではすっかりどうでもよくなってしまっている自分に気づく。

    たぶん、この感覚はアイ子とシンクロしているのではないだろうか。
    作者がそこまで意図して書いているとしたら、本当にすごい人だと思う。

  • 極悪人アイ子の人生。
    タイトル、カバー写真がまた秀逸!

  • 「悪魔の子」アイ子の狂気。

    幸せを見ると壊したくなる。
    でも、幸せになりたいからお金は欲しい。

    自分の過去も存在も、燃やして失くしてしまいたくなる。
    でも、誰かに自分を憶えていてほしい。


    主人公のアイ子にはまったく同情できない。
    もちろん共感も。
    「悪魔の子」と称されたとおり
    救いようがないくらいの悪い人間。

    星が3つなのは
    もうすこし長く読みたかったので。
    設定も流れも結構ディープなのに
    終盤は詰め込まれた感がありました、個人的に。


    でも、読み終えて本を閉じて
    そこで目に入った表紙のタイトル
    「I’m sorry、mama.」
    こみ上げるものはありました。

    アイ子が本当にどうしようもないやつで
    同情も共感もできないような人間だから
    このタイトルが強いんだな。

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著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。成蹊大学卒業。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、1998年『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、2010年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、2011年同作で読売文学賞を受賞。2015年、紫綬褒章を受章した。近著に』『奴隷小説』『抱く女』『バラカ』など。

「2016年 『猿の見る夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

桐野夏生の作品

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