gift (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.31
  • (26)
  • (53)
  • (101)
  • (25)
  • (7)
本棚登録 : 554
感想 : 73
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462333

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • きっと自分には合わないんじゃないかと思いながら読んだのですが、想像よりすごくロマンティックな掌編でした。
    これをロマンティックと呼んでよいのならば、めちゃくちゃロマンティックです。ただ感覚が自分とピタッと合うという感じではなかったな。

  • 不思議な話のショートショート。
    読みやすさ抜群で、生活の合間で読んだにもかかわらず、1日で読了。
    「オトヤ君」などは常識に縛られる世界を風刺していて、よかった。

  • どの話も奇想に富んで面白かったが「光の速度で祈ってる」に感動。
    イノセンスな愛が凝縮されている。
    愛し合った男女がいて、愛し合って生まれたものがヒトのかたちをしていなくても、それは愛のかたまりなのだ。

  • リアルな日常感情の描写の最中、ファンタジーが少し、すっと差し込んできて何とも言えない調和を醸し出してるそんな掌編二十篇でした。解説の言葉を借りると、「要するに不思議の性格に満ちた作品である」ラブ1からラブ3・空が、夏に、泳いで・さよなら神様・僕は音楽を聞きながら死ぬの4本が好き。

  • 目次の文字、トビラページの文字の並び、文体、
    どれも美しく、古川日出男の美学を感じる事ができる一冊です。
    私は特に「オトヤ君」が好き。
    誰かに「gift」したくなる一冊。

  • さらっと読める短編集。日常生活にささやかに訪れる、様々なかたちの“贈り物”のお話。
    『アラビアの夜の種族』や、『ベルカ、吠えないのか?』のような、暴力的なまでの勢いや熱量はないけれど、同じような不思議さは感じる。テンポ良く読めるのでひとつのお話につきもっと読みたいと思ってしまう。

    「夏が、空に、泳いで」が夏の青春!恋!甘酸っぱい!できゅんとした。
    「アルパカ計画」は…海を彷徨うコンテナ(アルパカ入り)の行方が気になる。

  • 短編一つ一つがその背後に巨大な世界とつながっているような小説。
    音楽、ロック、光などの単語たちがそれだけで一つの独立したキーワードとなって、多層化した世界をつなぎ止める軸の動きになっている。
    それが稼働し、加速していき、ギフトとして他者に伝わって、また新たな物語が出来ると言うようなものだった。

  • 透明感と失踪感のある文章がすごい良い。好み。

  • 相変わらずの古川節であっと言う前に読了。堪能した。

  • 2007-11-00

全73件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古川日出男の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
桜庭 一樹
吉本ばなな
古川 日出男
伊坂 幸太郎
古川 日出男
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×