AMEBIC (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.30
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本棚登録 : 1198
感想 : 131
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462524

感想・レビュー・書評

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  • 昔に買ってた本で読んだ気もするが全く合わなかった記憶しかなかったので、再読。

    流石に初期の金原作品は読みにくい(笑)。

    本来誰しもが持っている狂気じみた世界をさらけ出しているのだが、凄く嫌な気にならないのは何処かで自分自身が認めている部分があるからなのか。

    近年の作品の方が少しソフトで読み易い感じがする。

    ただ昔は全評価できなかった金原作品に今嵌るとは思ってもいなかった。

    色んな本を読んだからか、色んな人生経験を積んできたからなのか、はたまた受け入れられる心理状態なのか(笑)。

  • 中学の時に読んだ。当時蛇にピアスが流行っていたんだけど刺激が強すぎそうだったので、同著者の違う本を、と思って買ってみたのがアミービック。こっちはこっちで刺激強ぇ!というか、中学生の私には知らない世界すぎた。でも、今でも作って捨てるケーキとか、全然違う職業を演じるとか、「おなかキモチワルイ」とか、なんか覚えてるんだよな。。それだけ衝撃的だったんだなあ。その時は摂食障害が何か分かってなかったな。いずれもう一度読みたい。

  • 2023/10/03

  • 2021年 23冊目

    分かりやすい病み方をされてる女性という印象。タクシー内限定で彼の婚約者の振りをし、家で一人延々とお菓子を作り続け食べずにゴミ箱に捨てる。沢庵しか口にいれず40キロあった体重はとうとう30キロ前半に。分裂症の彼女は錯乱し、正気に戻ったときには得体のしれない文章が残されている。かわいいな、と思ってしまう。 

    10年以上前にもこの本を読んだ。「ラストで主人公は編集者の彼を殺して、完全に狂人となったのかもしれない」とウットリし毎日読んでいた。改めて読んで感じたのは、殺したかどうかや狂ってるか狂ってないかなんてそれがなんだっていうのだということ。金原ひとみの主人公は自己中でやさぐれていて狂っているようで、客観的な視点をもっている。仕事をし、浮気相手にしろこれと決めた人に執着するなど自分なりの貞操観念がある。狂人になりきれないからこその奇怪な行動が尊い。ただ本作は「こういうのが好きなんでしょ」と作者から言われているような明け透けの狂気だった。

  • 分からなかった。

  • めちゃくちゃな主人公。
    なんか怖すぎる。。
    でもたまに共感できるところがあったり。なんか変な感じ。

  • わからんでもないところがなくはないけど、
    それを、こういう文章で表現するんだ~~~~

    という感じです。

    自分には合わない。
    ちょっと奇抜なものを書こうと意識して書いているんじゃないかと
    思ってしまうような、異様な表現がうようよ出てくる。

    読んでいて気持ちのいい本ではなかったです。

  • つかみ所が無い、まさにそれ。

  • 読書が初心者の私には、よく理解出来なかった。
    でも、誰かになりきって行動する所が面白くて引き込まれた。
    現実では想像したことのない世界に連れていってくれる。

  • アッシュベイビー同様荒いんだけど、錯乱状態にはなんとなく共感できる部分もある。空想のラインの上を歩くというのも分かる。食べること自体に嫌悪し、食事がおしゃれなものと勘違いされている、というような文章に自分の食事に対する想いを改めて考える。
    しかし本物の婚約者の考えてることが分からない。
    そのへんは解決、というか、もっとスッキリした終わり方がよかったなと。

著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2004年にデビュー作『蛇にピアス』で芥川賞を受賞。著書に『AMEBIC』『マザーズ』『アンソーシャルディスタンス』『ミーツ・ザ・ワールド』『デクリネゾン』等。

「2023年 『腹を空かせた勇者ども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

金原ひとみの作品

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