頭の中がカユいんだ (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 888
感想 : 66
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462609

作品紹介・あらすじ

何かワケありの僕は、ある日、突然、妻子を残し家出する。勤める小さな広告代理店に、寝泊りするようになった僕。TV局員をはじめ、いろんなギョーカイ人たちと、夜に、昼に、昭和最後のヒートアップする大阪を徘徊する日々。次々とトンデモナイ事件が起こる中、現実と妄想の狭間で僕は…。中島らも自身が「ノン・ノンフィクション」と銘うった記念碑的処女作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 色んなこと教えてもらった

  • ナチュラルに変人でウケる

  • 「アマニタ・パンセリナ」読んだら俄然読みたくなった一冊。会社員しつつ酒と薬にのまれてた日々をつづったとあったので。けど、どこまでが現実で幻想なのか境目が…といった気に。広告、コピーライター、ネクタイ、思想と宗教にラリってることへの悪態。ファンの女の子と一夜をすごしたあとの喫茶店で最低といわれる顛末(宝くじでもあたったら電話して、ギャンブルはきらいなんや、ひとつぐらいいいところあるのね人間って、のやりとり)。何も連絡せずに3日家をあけたら配偶者から会社にかしこまった手紙がきたり。山に行ってくれ、そこでワシを…とむちゃくちゃなことをたのんでくる上司。高級時計屋でカラ注文したり。バースのマスクをかぶってはちゃめちゃしたあとに、そのマスクを人に渡したりと。なかなかに狂躁的でひきずりまわされた感。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/701981

  • 何気ない日常を表現した4編の短編集。
    題名にもなっている『頭の中がカユいんだ』は日記形式になっており、台詞文も多く読みやすい。
    ドラマみたいに、何気ない日常に考えさせられるような作品。
    小説が、文章が、これでもか!というくらい詰め込まれた、表現力の塊といえる
    一作。
    (小説書きさんおすすめコメント)

    TEA-OPACへのリンクはこちら↓
    https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00606766

  • はちゃめちゃでやりたい放題、自由奔放。著者の果てしない妄想、想像力にやっとこ追いつき、笑う。表現が独特で発想が豊か。らも作品は下ネタ多いが気分が軽くなるので再読します。

  • あまりこの類の本は読まない。いつか面白くなるのか、どんなオチになるのかを期待して頑張って読み続けてみたが、何ら満たされなかった。

  • 著者本人による文庫化によせての記述が素晴らしく十分感想たり得る内容なので、個人的な読後感を残そうと思う。章としては最もクェジュ島が笑えて出先読書であるにも関わらず声を出しての笑いを得たが

  • ノスタルジックでジャンキー。枕元の酒と煙草の煙の充満した部屋で迎える無理矢理現実に引き戻される朝の匂い。
    酒と咳止めシロップのどろりとした心地のいい無敵感に抱かれる夜の感触。
    交互に訪れる夜と朝。

    60年代の香りが好きな、めちゃくちゃだけど陽気な小説を読みたい人におすすめ。らもさんが一番好きな本だそうです。

  • フィクションぽい、ノンフィクション。
    笑いのセンス、ユーモアがやっぱりわたし好み。

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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