- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087462654
作品紹介・あらすじ
胃がんの父親を父らしく逝かせてあげたいと、懸命な介護をした母娘。「死にたい」と言いだした春さんの心を力づけたケアマネージャー。乳がんの女性が選んだ、夢をあきらめない治療。ベラルーシのタチアナ先生が子どもたちに言い続けた「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。世界中の"いのち"を丁寧に生きる人たち-"病"だけでなく、"心"も受けとめる優しい医療をめざして奮闘する医師のエッセイ集。
感想・レビュー・書評
-
鎌田實さんが書かれた本、ブクログ登録は2冊目。
鎌田實さん、どのような方かというと、ウィキペディアで確認しておきます。
鎌田 實(かまた みのる, 1948年6月28日 - )は、日本の医師、作家、社会運動家。東京都立西高等学校、東京医科歯科大学医学部卒業。地域医療従事者。
で、今回手にした、『それでもやっぱりがんばらない』。
いつもながら、ホッとする内容になっています。
その内容は、次のとおり。(コピペです)
胃がんの父親を父らしく逝かせてあげたいと、懸命な介護をした母娘。「死にたい」と言いだした春さんの心を力づけたケアマネージャー。乳がんの女性が選んだ、夢をあきらめない治療。ベラルーシのタチアナ先生が子どもたちに言い続けた「だいじょうぶ、だいじょうぶ」。世界中の"いのち"を丁寧に生きる人たち-"病"だけでなく、"心"も受けとめる優しい医療をめざして奮闘する医師のエッセイ集。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
がんばらなくちゃ!と思いながら、気持ちが追いついて来ず、とても辛い時期に出会った1冊。鎌田先生の「優しさ」や「医療に向き合う姿勢」を尊敬します。生きるって、大事なことなんだと気づかされました。
-
「がんばらない」が良すぎて、買わずにはいられませんでした。やっぱり良かった!他者への想像力。常に持って生きていきたい。
-
深い 。でも重過ぎず すっと入ってくる内容。様々な死が描かれているのに心が温かくなる。「前の病院では"何がしたかったのですか"と聞かれ、この病院では"これから何がしたいですか"と聞いてくれる。私、生きてていいんですね。嬉しい」のフレーズがとくに印象的。「ひたすら命を救う」よりも「とことん命と寄り添う」医療。病を診るだけでなく心を受け止める医療。治療や延命に気を取られて大切な事を忘れてないかと医学界に問うている。患者本人が望んでいる事を理解し尊重し 自分に出来る事を探して動く。医療関係者達と 限りある命を丁寧に生きる人達の話。「がんばれ」しか言わない親から育てられた子供は辛い。「がんばらない」は「怠けていい」という意味ではない。「頑張り過ぎないで欲しい」 だけど「投げ出さないで」「諦めないで」という意味が込められているとか。いくつものエピソードで構成されていて、上記の台詞が出てきた「希望の育て方」の章や、最初の桜の話や元プロ野球選手の話はとくに素敵だった。
-
死を宣告され、余命いくばくもなくとも、人間性を失わず、周囲に希望すら与えて生き、そしてこの世から消えていく人たち。これを読んで何度も泣いた。そして当たり前のように享受している日々に深く感謝した。
-
心に残ることばがたくさんあった。
-
「それでもやっぱりがんばらない」2
著者 鎌田實
出版 集英社
p298より引用
“がんばりたくても、がんばれない人もいる。”
医師である著者による、患者達との交流を記した一冊。
命を守るコツについてから家族の力についてまで、著者の豊富
な経験を元に書かれています。
上記の引用は、あとがきにかえての中の一文。
誰にでも出来ることと出来ないことがあると思うので、無理をし
ない範囲で行動しようと思います。
しかし無理をしなければ前に進めない事もあると思うので、何処
で無理をするかの判断が大切なのではないかなと思います。
ーーーーー