替天行道 北方水滸伝読本 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 450
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462838

作品紹介・あらすじ

ベストセラーとなった北方謙三の『水滸伝』。その読本がついに文庫化。人物事典や年表といった貴重な資料をはじめ、著者のエッセイ、編集者からの手紙などレアな文章が満載。読めば北方水滸の全てが解るファン必携の一冊。文庫化にあたり、著者から読者へのメッセージや、司馬遼太郎賞受賞記念エッセイなど、さらに特別なコンテンツを追加。100ページ以上増補した完全版。

感想・レビュー・書評

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  • 北方水滸伝の文庫には“解説”はあっても“あとがき”がない。なぜならこの本があるから!!北方水滸伝は絶対再読したくなる。1回目は勢いで読めたけど2回目はじっくり読みたい。ただ、なにせ108人出てくるから、誰が誰だか忘れてしまう、それが難点。けど大丈夫!!なぜならこの本があるから!!そうゆう贅沢な本。

  • 長編読んだ後の余韻に耽られた本書。楊令伝を読む前に簡単に復習できて便利な本かも。
    取材紀行だけで1冊読みたい。どこかで出してくれないかなぁ。
    本シリーズは初読の時よりも2度目の今回の方がずっと楽しめたしどっぷりハマれた。
    初読の時はオリジナルとの違いに衝撃を受けたのは良かったとしてもある解説者や楊志がどうなるのか!で終わった巻の次巻のあらすじでネタがバラされていたことでノル気が完全に削がれたので最後まで冷めたままの読書体験だった。
    オリジナルと違うことを知っていて読むとハラハラ感が増倍、いい具合にストーリーも忘れていて常に緊張状態の読書体験、最高。
    年明けから濃ゆ〜〜いおっさん汁がほとばしる世界に浸っていたので次に読む本は清涼剤感のある本を探して読み始めよっと。

  • 人物事典が面白かったです。
    原典を解体して、一から作り上げた水滸伝。
    ストーリーの面白さに、つい先を急いで読んでしまったが、作者はひとりひとりの人物を深く理解して作り上げていったことがよくわかる

    びっくりしたのが、蘆俊義の身長・体重。198cm・130kg。
    燕青、170cm・60kg。
    燕青、よく蘆俊義を背負って1週間も走りとおすことができたな。
    そりゃあ死域も越えるってもんだよ。

    作者が「そっちに行くなよ」と思いはじめると、みんなそっち(死)へ行ってしまう。
    作者にも止めることのできない漢(おとこ)達の生きざま、死にざま。

    “書き終えた時は、過剰になったかもしれないと思った。読み返すと、これはこれでよかったのだ、と思い直した。夢中で書いたが、朱仝の死は、確かに私の考える男の死に様のひとつである。”
    やっぱ、そこだよね。

    そして、最初から水滸伝の続編としての楊令伝を考えて楊令を造り出したのだという。
    完璧な人間として水滸伝に登場した楊令。
    楊令伝ではそんな彼の汚い面、残酷な面をさらけだし、乗り越えて成長していくのだという。
    国づくりと、ひとりの男の成長の物語。
    楽しみだ。

  • 林冲史進索超徐寧馬麟扈三娘

  • 北方謙三自らの人物事典よかった。年齢設定はもとより身長、体重まで設定されていたとは驚き。対談でも挿絵がないのは「絵的な制約を取り除いたほうがいい」と言っていたしそういう尺度はつとめて描写しないようにしていると思っていたので、それ公開してくれるんだ! と意外に思いながら嬉しかったです。美男子は大抵170cmの法則。
    全19巻では納め切られなかった陳仁柔の豪傑絵も嬉しい。
    あとは編集者の山田さんと仲良いね……ってのを延々読まされるw

  • 水滸伝をもう一度読みたくなる。

  • 色んなインタビューや対談、編集者の方の手紙がまとめられていて読み応えがありました。
    最後の北方さんと編集の方の対談はとてもおもしろかった!
    また、主要な登場人物の設定もまとめられていて、改めて登場人物について知ることができるのでいいなーと思いました。

  • 原点の水滸伝と比べて、大幅な改訂が加えられているそうですが、原点を読んでいない俺にとってはどうでもええ事やな。
    原点ら読んでなくても充分楽しめる!めちゃめちゃおもろい!!
    原点では妖術とかの要素もあるらしいんやけど、北方版ではそれも省かれたあた。
    俺は小説でそんな魔法とかファンタジー的な要素が入ったあるのは嫌いやし、ましてやこんな熱い話でそんな非現実的要素はいらん。

    水滸伝のストーリを超端的にまとめると、梁山泊百八傑と言うように、108人の豪傑(女性含む)が織りなす一大叙事詩です。腐敗が進む宋において、『替天行道』の志のもとに集いし者達の熱い闘い。


    最初108人の豪傑を全員書き分けれるんかよとか思いやったんですが、そんなんは杞憂でした。
    108人全員が個性的でなおかつ熱い!!
    『三国志』を読んだ時も思ったけど北方謙三という人は、豪傑とか漢とかを書かせると右に出るものはいないのではないだろうか。
    また、全員死に様がかっこ良過ぎる。
    漢とは死に様までカッコ良くなければならないと思いました。
    豪傑達一人一人にすごい愛着が持てたので、そいつらが死ぬたびにものすごい落ち込んだ。

  • 北方謙三が水滸伝を大胆に再構築した長編小説のレファレンス。これから19巻を読み進めるのに必携ですが、原本とは違うものなのも理解できました。

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著者プロフィール

北方謙三

一九四七年、佐賀県唐津市に生まれる。七三年、中央大学法学部を卒業。八一年、ハードボイルド小説『弔鐘はるかなり』で注目を集め、八三年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞、八五年『渇きの街』で日本推理作家協会賞を受賞。八九年『武王の門』で歴史小説にも進出、九一年に『破軍の星』で柴田錬三郎賞、二〇〇四年に『楊家将』で吉川英治文学賞など数々の受賞を誇る。一三年に紫綬褒章受章、一六年に「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で菊池寛賞を受賞した。

「2019年 『魂の沃野(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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