鬼の棲む家 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462869

感想・レビュー・書評

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  • 結果的に事実だったとはいえ、本人からの発言が無い状態でDVを確信して弁護士を雇う父親と、正当な正義では無くともDV被害に強い意識を持った女が裏付けも無く動くのが不可解。更に弁護士までそれを疑わず動き出す。

    真相は更に不可解。「子供だったから」のフレーズでそこまで想像出来ちゃうハイスペック弁護士が有能過ぎる。更にここまで話が大事になってるのにその事実を隠し続けた被害者(加害者??)とその家族。保身が過ぎるぞ!!

    しかし、考えさせられる事もあった。DVの被害者だとしても、人を殺めれば世の中はそれを悪としか見ないのだろう。その背景などお構い無しだ。
    原因に興味を持つ事は決して無く、殺された側が正義と言わんばかりに擁護し、愛がない両親も心に無くとも嘆いてみれば世はその表面だけを信じ同情する。人は攻撃する対象をただただ欲しているだけ。

    これは物語内の一節だが、ここにスポットが当たっていたら面白そうだと感じた。

  • 序盤の方で鬼の正体を当ててしまったのですが、話に引き込まれてサクサクと読めました。

    和葉には幸せになってほしい。

  • サクッと読めた。
    人間のいや~な忘却機能が垣間見える小説。
    娘の為に奔走していた父が、実は鬼だったとは。
    面白い。

    でも華子という人物がイマイチ、ピンとこないし、
    色々と消化しきれてない点もあった気がする。

  • タイトル通りのけつまつでなるほどと思ったが、それまでの考察や流れがすっきりしなかった。
    急に場面が飛んだり、険悪だった2人がその次の場面では普通に話していたりと、んん?と思うことがいくつかあった。
    内容はサクサクと読めた。

  • ホラーだけど、なんかすっきりしない…

  • 最後まさかそうくるとは思わなくって背筋が凍った((((;゚Д゚))))

  • 結婚して別人のように豹変した夫。暴力に耐えきれず、妻は夫を殺してしまう。
    「あの家には鬼がいる」錯乱した様子の娘が不憫で奔走する父親。最後に知る“鬼”の正体とは…。

    ラストのドライバー逆回転のくだりは…
    うーん。それこそ子供返りじゃあるまいし。どうかなぁ〜

  • 初めて読む作家さんでした
    グロい感じかな~と思い読むも、そんな事はなくサラっと読めてしまう内容
    途中まで旦那の酷いDVにイラっとしながら読み進めるも最後は意外な鬼の正体にビックリ
    なるほど・・・と、怖いのグロいのが苦手な私には丁度いい感じの笑ミステリーでした
    面白かったですよ

  • 2014.7.16ー52
    夫からのDVから逃れる為にやむなく行ったと思われた夫殺しに絡む虐待の真実。虐待の連鎖は恐ろしい問題。その辺りをもう少し突っ込んでも良かったかと・・。

  • 夫を殺害した妻。なぜ犯行に及んでしまったのか?
    事件を究明していくサスペンス。
    悲しい結末です。

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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