東京バンドワゴン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 4751
レビュー : 673
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462876

作品紹介・あらすじ

東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本大好きイギリス人、何かワケありの小学生までひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生。

感想・レビュー・書評

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  • R2.5.12 読了。

     東京の下町の老舗の古本屋「東京バンドワゴン」。堀田家は4世代同居であり、家族が共有する家訓あり。なんとなく昭和の香りがします。そして話の進行役は三代目の奥様のサチさん。サチさんは成仏できないユウレイという立場で家族を温かく見守っています。
     時々仏間で霊感が強い(?)孫の紺さんとお話しされているのも微笑ましい。また伝説のロッカーの我南人さんが良い味を出しています。
    ひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎな展開から目が離せません。
    すっかり魅了されてしまいました。早く続編が読みたい。

    ・「自分の思う通りにするっていうのも、若い人の特権よね。それを認めてあげるっていうのも年寄りの度量よね。」

  • 家族大勢で囲む食卓。いいですね♪
    茶碗や箸がカチカチと忙しく鳴り響くリズムに
    幾つもの会話が同時に歌いだす賑やかさは
    なんとも心地のいい騒音。和みます。

    "東京バンドワゴン"という名の古本屋さんの
    昭和の香りを醸し出す大家族の日々の暮らしが
    今は亡き、サチさんの天の声の導きでのんびりまったり
    進んでいくさまにも心安らぎます。

    家長(....って誰なのでしょう?!..笑)の言うことに
    あんなに大勢いるちょっとワケありフクザツ家族の誰一人として
    逆らわない。我南人さんは偉大だなぁ..。LOVEだねぇ。笑^^

    古本屋"東京バンドワゴン"堀田家の四代にわたる大家族と
    そこに集まるご近所さんたちとの日常は、苦もありゃ楽もあり。
    ちょっとしたミステリーだって起きてしまうのですが
    そこには必ず温かな愛があります。

    LOVEだねぇ。

  • 東京の下町にある古本屋『東京バンドワゴン』。隣りでカフェもやっている。
    三代目の店主の勘一、伝説のロッカーである息子の我南人(がなと)。
    我南人の子どもや孫を含め9人の大家族とご近所さんや常連さんが織りなす日常とささやかな事件の数々。


    語り手は勘一さんの亡くなった奥さんのサチさんで、家族のまわりを彷徨いながら、見たことやその背景を教えてくれる。だから地の文が母親や祖母としての愛情やウイットに満ちていて、クスリとしたりジーンとしたり・・・。
    これって、現在の朝ドラ「ごちそうさん」の語り手と同じ構図で、安心感があるんだよね。

    昔気質の職人さんのような頑固で曲がったことが嫌いで、情に厚い勘一さん。
    我南人の子どもの長女・藍子と長男・紺は聡く、思いやりと優しさに溢れている。
    次男の青は女の子に甘くやさしく、次々に女性がらみの問題を引き起こしているようだけれども憎めない。

    本巻ではシングルマザーの藍子のお相手や青の生みの親が分かるなど、実際に身の回りで起こるとなるとなかなか厄介なことも多いけれど、我南人の「LOVEだねぇ」の一言に救われる。物事の根源的な部分にある善悪や愛情さえ間違わなければ、実はそれ以外は表面的にややこしくしているのであって、丁寧にひとつひとつの絡まった糸をほどいていけば必ず解決方法はあるのだと教えてくれる。

    我南人さん、かつては愛人がいて、今でも根無し草のようにふらふらして、幽霊のサチさんにもどこに行っているかわからないなど、60歳にして未だ落ち着かない人なんだけれど、腹の据わった愛情深い人でもあるんですよ。

    10年たっても結婚を認めてくれなかった長男の嫁の父親に頭を下げに行ったり、シングルマザーの長女の出産をあれこれ詮索することなく認めてくれたり・・・。
    家族に興味がないのでは決してなくて、ここぞという時にしっかりと家族を支え、進むべき道を示す。
    ふらふらしているけれど、軸ははっきりしているのだよねぇ・・・。

    にぎやかで騒々しい朝ごはんの風景。
    息抜きには、近くの小料理屋へ。
    兄弟仲睦まじく、悪い人はでてこない。
    ご意見番的な神主さんや外国人画家、人物の配置も絶妙で・・・。

    う~ん。
    「あまちゃん」的で、「寺内貫太郎一家」的で、「ちりとてちん」的で、我南人さんは現代の「寅さん」のようでもある。
    あまロスを感じた人には、ぽっかり空いた隙間を埋めてくれると思いますよ。


    結局おいしくご飯が食べられて、信頼できる人に恵まれればそれで十分幸せだと改めて思う。
    あれれ、「ごちそうさん」的でもあったのね・・・。

  • すごく好きな書き方だった。
    まず、登場人物の名前が好き。紺人、藍子、青、花陽とか、お洒落だな〜。
    悪いやつが一人も出てこない、あったかいホームドラマ。毎日を生き生きと笑って悩んで、素直に生きるみんなが素敵だった。
    みんなを見守るサチばあちゃんも楽しそう。

  • 本当に、少し前のホームドラマを見ているような本でした。
    8人の大家族で、家族みんなが個性的…だけど、人ってみんな個性的じゃない?と思う様な、私たちの隣にもいそうな、そんな温かい人たち。物語の語り手は家族を見守り続けている亡くなったおばあちゃん。ご近所さんたちも素敵な人たちばかり。安心してニコニコ笑いながら日曜日の夜に見ていたいドラマみたいでした。家が古本屋とカフェってとこもいいなぁ。憧れる。
    シリーズ化されているとのことで、またこの堀田家のみなさんの日々を見ていたいなぁと思いました。

  • 期待値低かったんだけど、めちゃサクサク読めた~!

    にこにこしながら読んじゃった。

    素敵な家族だなーって。

    こんな家にうまれたらいいこが育ちそう。

    個人的にガナトさん超好き。

    あと語り手のおばあちゃんも。

  • サザエさんRockバージョンだなw
    めっちゃ面白かった。
    読みながら気がつくと口角が上がってる(*´∀`*)

    下町の大家族の日常です。

    ~作品紹介・あらすじ~
    東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本大好きイギリス人、何かワケありの小学生までひと癖もふた癖もある面々が一つ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生。


    我が家も私が加わるとなかなかの大家族になるので、こんな感じの会話になります。それぞれがそれぞれの話をそれぞれにしている。なのになぜか会話が成立しているのw

    これシリーズでかなり続いているから、追々読んでいこうと思います。
    気軽に読めるのでお勧めですよ~♪

  • 読み始めは、登場人物の多さと、小説としては珍しい「です・ます」調にやや苦戦したが、途中から加速度がついて一気に読み終えてしまいました。
    出てくる人たちは、皆一癖も二癖もある人たち。さらに過去だけでなく現在も闇を抱えながら生きている。そんな癖の強い人たちが、一つ屋根の下で生活している設定。
    いつの間にか、テレビドラマ化を想像し、勝手に配役を思い浮かべながら読んでいました。

    癖も闇も、無条件で全て受け入れられる堀田家こそ、理想的な家族だと思いました。
    しかも、血縁だけでなく、店に出入りする人は皆家族で、皆ありのまま受け入れられ、受け入れる。
    世の中がこんな風になったら、もっと楽しいだろうなぁ。

    人は皆、癖があり、闇もある。
    それでいい。
    そのままでいい。
    それがLOVEだねぇ
    という気分になる物語です。
    続編も読みます。

    • hs19501112さん
      面白いですよね。自分も最近、このシリーズが好きになっています。

      あ・・・「東京バンドワゴン」、たしか何年か前に連ドラになってます。
      ...
      面白いですよね。自分も最近、このシリーズが好きになっています。

      あ・・・「東京バンドワゴン」、たしか何年か前に連ドラになってます。

      主要キャストは亀梨和也さん、多部未華子さん・・・だったかと。

      ※近所のレンタル屋には置かれていないため、観てはいないのですが。
      2018/09/21
    • ntreachさん
      ドラマの情報、ありがとうございます。
      まだドラマのホームページが残ってました。

      さらにビックリなことに、私、今春、東京バンドワゴンのロケ地...
      ドラマの情報、ありがとうございます。
      まだドラマのホームページが残ってました。

      さらにビックリなことに、私、今春、東京バンドワゴンのロケ地となった喫茶店に、行ってました!
      その時は、ロケ地の看板出てたけど「何だろね〜」ぐらいに見てましたが。

      ドラマを見たら、もう一度行ってみようかな。
      千葉県佐原にある、とても雰囲気の良い喫茶店でしたよ。
      2018/09/21
    • hs19501112さん
      ロケ地になった喫茶店・・・・に、作品を知る前に行っていたとか(笑)

      素敵な情報をありがとうございます。ちょっと調べてみます。
      ロケ地になった喫茶店・・・・に、作品を知る前に行っていたとか(笑)

      素敵な情報をありがとうございます。ちょっと調べてみます。
      2018/09/22
  • 面白かったです。
    季節ごとにお話が一つずつ書いてあり、その一つ一つにホロッとさせられます。
    人には、色々な形の愛があるんですね。
    これが一番正しいなんてことはない、のだと思いました。

  • いいキャラぞろいの大家族の話。
    何が起こるわけでもないのだけれど、
    1個問題を解決するたびに
    優しくあったかくなる家族にほのぼのできます。
    大好きだけど気恥ずかしい、面倒だけどほっとけない。
    そんな家族の絆を読んでいると、
    なんだか実家に帰りたくなりました。

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著者プロフィール

作家

「2020年 『東京カウガール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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