- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087463125
感想・レビュー・書評
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「そうだったのか! 現代史」大好評を受けての続編。第一弾でまとめられていたベルリンの壁崩壊 = 私6才。ソ連崩壊 = 私8才。オスロ合意 = 私10才。だったのでリアルタイムでの記憶がおぼろげなのは仕方ないとしても、2002年に渡米したのですからこの第二弾で扱われている 2001.9.11 以降のアメリカとイラクの関係について知らぬ存ぜぬは通らないはずです。が、やはり勉強不足を痛感させられました。
前作が「理解しておきたい現代史の常識」総集編だったのに対して、パート2では「現在進行形の国際問題」の解説を扱っています。
本書を読んだ翌日 This American Life で Hamid Karzai 大統領の有名な演説 (2002年1月 at Georgetown University) を聞いてみて感動し、仕事中にうるうるするはめになりました。女性への虐待を続けたタリバン政権崩壊後のアフガニスタンにて、彼は暫定行政機構の議長を務め、2002年6月に大統領に移行しました。
アメリカで学ぶアフガニスタンの若者たちに向けたメッセージは力強く、彼が「If somebody wants to be the president, she or he is also welcome.」と締めくくると、会場は総立ちで拍手喝采でした。
学生時代に大ファンになって以来ずっと聞いているラジオ番組 This American Life ですが、今まで紛争や戦争を扱ったものは敬遠しがちでした。でも本書を読破した後に改めて検索してみると、アフガニスタン、イスラエル、パレスチナ、イラク、エジプトなどの時事問題を扱ったものがたくさんあります。歴史的背景を視野に入れながら、理解できていなかったそれらに再チャレンジしてみたいと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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池上彰の「そうだったのか!現代史」の続編。
前著に比べると、全体を俯瞰するというよりは個別の大きな事件をさらっていくという感じがして、扱う対象を狭めている印象を受ける。
実際、ページ数はどちらも大差ないものの、「そうだったのか!現代史」では18章の章立てだったのが、今作では10章の章立てとなっている。そういった意味で、前著が「現代史として押さえておきたい常識」、Part2は「現在でもよく聞く国際問題の実情」を与えてくれる。
池上彰の読みやすい文章力は健在なものの、扱っている対象が若干狭く感じるので前著よりもちょい見劣りしてしまった。
しかし、「イラク」や「アフガニスタン」を初めとして、「チェチェン」、「東ティモール」などニュースではよく耳にするものの、実際のところどんな問題なの?と思っている人は読むと得るものは多いだろう。
しかし、参考文献として挙げられている和書が非常に多いが、これを中心にしてこの本を書いたのかは気になる。むしろ、外国語文献の方が重宝するのでは? -
パート1に続き大変ためになる1冊。これをよんでからニュースをみるとほんとにすーっといろんな訳がわかります。
それにしても人類の歴史ってのは。。。今も現在進行形で起きているさまざまな事件。
みんな紙一重で生きてるんですね。 -
単元ごとに分かれてますが、繋がっている部分もあるので、読みたい単元からでなく、順番に読むことをお勧めします。
似たような理由で2からでも大丈夫ではありますが、1、2と順番に読んだ方が分かりやすい内容になってます。
1より最近の内容で、中学、高校の歴史で習わなかった部分を学べたので、読んで良かったです。 -
2010秋
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核兵器、チェルノブイリに関する解説が特に勉強になった。