広瀬正・小説全集・6 タイムマシンのつくり方 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 238
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087463897

感想・レビュー・書評

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  • 広瀬正・小説全集最終巻。
    ショートショートや短編をおさめた1冊。

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    5巻までは主に中編~長編なので、このシリーズを順番に読んできた身としては、短いお話ばかりの最終巻は、物足りなく感じました。
    おもしろいお話もある反面、オチがいまひとつ理解しきれないお話もあり、著者が成長途中であったころのお話集のような趣でした。

    著者の作品の魅力は、練り上げられた長編のなかにこそ、あるのではないかと感じます。
    もっともっと長編を読んでみたかっただけに、永遠に失われてしまったその機会を想い、哀しくなりました。

  • 収録作の多くは、時間モノのSF短編とショートショート。著者の広瀬正は、時間をテーマにした作品を多く残し〈時に憑かれた作家〉とも呼ばれている。その人生は不幸、そして不運な作家であった。もともとはサックス奏者であったが、借金のためジャズバンドを解散。後に小説を書き、SF同人誌「宇宙塵」に「マイナス・ゼロ」を連載、SFファンに高く評価されるも、出版各社からの反響はなし。以降、失意のため作家活動を停止した。1960年代、SFは海外に比べ評価が低く、日本のSF作家たちは「士農工商・穢多・非人・SF」と自虐した。

    作家活動停止中の5年間は、クラシックカーのモデル製作を本業とした。驚くことに、モデル製作に関しては、世界的な作家だった。国内及び海外でも人気があり、当時の国産自動車並みの値段がつけられた。また、アニメ脚本も執筆した。SF作家としては不遇な時代を送っていたが、サックス奏者、モデル製作の第一人者、アニメの脚本家となんとも多才だった。(ジャズバンド「広瀬正とスカイトーンズ」の評価は、ジャズ音楽評論家いソノてルヲ氏も絶賛するほどで、アニメの脚本は、竜の子プロダクションの「宇宙エース」の脚本を執筆していたのだとか)

    そんな紆余曲折を経て、1970年「マイナス・ゼロ」がようやく刊行。その後、人気作家の仲間入りを果たし、直木賞候補にも数回選ばれた。しかし、すべて落選。当時、SFというジャンルは、文学賞を取るにあたりハンディキャップとなる時代であった。さらに不運なことに心臓発作で急逝、享年47歳。葬儀には多くのSF作家が列席し、棺には〈タイム・マシン搭乗者〉と書かれた。まだ40代という若さだけに、早すぎる死が悔やまれる。

    もし、タイムマシンがあるとしたら?考えただけでわくわくします。そして、広瀬正の小説を読みたくなります。

  • 時間論やタイムマシン論が好きなのだが、タイムマシンに関するすぐれた小説が載っているということで借りてきた。
    SFな短編が詰まっている。『ザ・タイムマシン』で語られる時間についての言説は非常に興味深い。

  • タイムマシンにこだわり。パラドックスに対しての考察。多元世界パラレル理論より、「自己修復」という考えに納得。早世が惜しまれる。

  • 解説:筒井康隆

  • まずまず。
    著者のタイムトラベルものは、良い。

  • 広瀬正読み返しの2冊目。
    短編は.....

  •  著者お得意のタイムマシンものを中心とした短編集。まずは主となるタイムマシンもの。長短とりまぜていろいろでそれぞれに楽しめる。落語のようなオチの「タイムマシンはつきるとも」とか、なんとも珍妙な掛け合いがおもしろい「異聞風来山人」など気が利いていている。一方でちょっと方向性の異なる時間軸のゆがみを主題とした「化石の街」や「オン・ザ・ダブル」などから、パラレルワールドものやロボットものなどまで、それ以外のものもバラエティに富んですこぶる楽しい。

  • うーん、あんまり私にはあわないのかも。途中でなんとなく落ちがみえてしまう。
    1ページを二段構えにしたのは、新しい。

  • いろいろあって面白いけど、なるほど、タイムマシンものが特にいいね。

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