エンド・ゲーム―常野物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3962
レビュー : 355
  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464320

作品紹介・あらすじ

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

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  • 光の帝国でオセロゲームが結構好きだったから、なーんかしょんぼり。あまり頭が良くないからか、え?ん?ってなって「結局のところ」が良くわからなかった。洗って、叩いて、洗濯する。の文言は好き。

  • 半分は電車内、半分は長時間OKな喫茶店で。
    そんな読み方をしたせいか、ラストに「ん?んん?どゆこと?」となってしまって、後半を何度も読み返しましたが、やっぱりよくわからない。また自宅で集中して読みたい。

    ただ火浦と時子が会ったときからちょっときゅんときていたので、恋人みたいに過ごしはじめたときはもう興奮しました。…裏があるとはいえ。

    理由はわからないけれど、ここが妙に好き。

    『そうか、子供の頃は気がつかなかったけど、ジャングル・ジムというのはマッチ棒でできていたのか。』

  • 常野物語第一作『光の帝国』収録の「オセロ・ゲーム」の続編。
    「裏返す」「裏返される」とややこしく、話が2度も3度もひっくり返るので、二回目の読破にしてようやく理解できたという印象。

    SF的な要素がメインだけれど、夫・父親が失踪した哀しみを抱える母と娘、2人の女性の新しい恋物語、家族の再生の物語としても読みごたえがある。

    常野シリーズは、“不思議な力がある”という特徴以上に、丁寧に家族を描いているシリーズだと実感。

    欲を言えば「洗濯屋」である火浦の生い立ちや過去についてもっと描いてほしかった。
    それは次回作に期待!ということで。
    てか、早くシリーズの続きが読みたい。

  •  光の帝国、蒲公英草紙 は、ほっこり、ウルっと、ゾクっとする。で最高に楽しめのに対して本作は終始「???」だった。
     世界観がまったく掴めない。
     章毎の時系列が前後してるのは良いとして、章内で更に時系列がバラバラで把握しにくい。
     能力面の表現を掘り下げすぎた結果、内面世界、象徴世界、心理世界などの濫用。ここらへんの表現があまりにも抽象化されてて、「比喩になってるのか、意味はあるのか」すらわからない。
     なんだったら記実子、亜希子、美耶子、篤あたりの「希望の続編」を早く読みたい。

  • 何が本当で、何が作られたものなのか。

    登場人物だけは同じで、繰り返し語られる、微妙に違う世界。違う結末。彼女の作品には、ミステリーのような文章の運びと「藪の中」形式のストーリーが繰り返しでてくる。

    「光の帝国」の続編?スピンアウト作品?拝島母娘の孤独な戦いに終止符が打たれる。でも、本当に終止符なのか。

    ちょうど読み終わったポール・オースターの「リヴァイアサン」もそう。同じ人物。語られる違う物語。

    重複する物語に作家が、私が、魅かれるのは、私達の世界もそうだからなのか。重なり合う物語から見えるもの。

    何が本当で、何が作られたものなのか。

  • 短編集『光の帝国』に入っていたオセロ・ゲームの続編。常野一族の中でもいまいちイメージが湧きにくい「裏返す」「裏返される」といった能力について。なので当然入り込みづらい。それがなんとも言えないゾッとする感覚を生み出す狙いを得ているのかもしれないが…
    著者自身も難しさを覚えた第三作。攻めてきたなぁ、というのはわかるものの個人的にはいまひとつ。

  • 常野物語第3段・・・前作までの作品が良かったので手にとってみたものの、後半は無理やり感が否めず消化不良だった。種明かしもあり納得できたところもあるが、正直評価は分かれるところか?

    そのため評価は星3つ!!
    どうやら続きもあるようなので次回作に期待。

  • 前巻までとあまりにも雰囲気の違うものだったけれど、かなり引き込まれた。
    おもしろかった(^^)

  • サスペンスじゃないのこれ…

    着地点が非常に残念でした。お前とかよ、って思わずにはいられなかった。

    常野物語はやっぱ鶴先生がいてこそだよな。

  • 常野の一族、シリーズ3作目。
    文庫のあとがきにもあるけど、“二元論では語れない”とあるだけあって、時空を越えて話が進みスピード感についていくのに頭をフル稼動する必要があった〜(笑)
    またキーワード「あれ」「裏返され」「ボウリングのピン」「包む」「洗濯屋」これらもまた頭を悩ませる。
    味方なのかどうなのか、すべての人まして本人の意識さえがどうかわからないところも、ドキドキさせられながら読みました。
    さらに不思議さが増していて面白かった!!
    小説のシリーズもいいなと想いつつ、常野(とこの)物語読みかえそう♪

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著者プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。2019年秋、石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化。

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