エンド・ゲーム 常野物語 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.27
  • (141)
  • (369)
  • (634)
  • (191)
  • (42)
本棚登録 : 4056
レビュー : 364
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464320

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • サスペンスじゃないのこれ…

    着地点が非常に残念でした。お前とかよ、って思わずにはいられなかった。

    常野物語はやっぱ鶴先生がいてこそだよな。

  • 作者:恩田陸

    常野物語シリーズ3作目。

    「光の帝国」「蒲公英草紙」と続けて読破。
    特殊な能力をもつ常野一族の話。。。

    4作目も、あるといいなぁ~。

  • 常野シリーズ3作目。
    絶対的大きな力を持つ父親が敵方の手に落ちて行方不明に…戻ってこないかもと思っている母娘の短編が1作目に入っていて、その続きの長編。
    恩田さんらしい展開とオチ。
    まさかそういう事だったの!?
    と真実を知ってからはなんだか物語の印象がガラリと変わった。
    どう着地させるかがかなり気になって後半は一気読み!
    常野シリーズは是非これからも沢山書いて欲しい!!

  • 話の進み方が、月の裏側、木漏れ日に泳ぐ魚と似てるかな。立ち位置が現実からあちこちに飛ぶので、いまあるところは現実?夢?意識の中?と分からなくなってくる。裏返す、裏返され、ゲームの結末はどちらかの色一色になったのだろうか。

  • 「あれ」に「裏返される」前にこちらが「あれ」を「裏返せ」!

    常野物語シリーズ第3弾は『光の帝国』で一際異彩を放っていた「オセロ・ゲーム」の続編。
    オセロ・ゲームのように「裏返し」たり「裏返され」たりを繰り返す。
    果たして自分は優勢なのか、いつゲーム・オーバーになるのか解らない。
    そこに今回は「洗濯屋」も加わり物語も一層複雑化し、緊迫感溢れる物語になっている。

    「洗濯屋」曰く、このゲームもどうやら終盤戦(エンド・ゲーム)らしい…。
    「始まりの公園」で新たなゲームの始まる予感…!?
    常野物語シリーズは今後も続けてほしい!

  • 好きなシリーズ。
    常野物語の3作目。
    登場人物は限られているが、理解をしようとすると今までより少し難しく感じた。
    いろいろと分かったような、分からないような…。
    希望ある終わり方は嬉しい。

  • あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。

  • もうっ!曖昧!!わからない!!(良い意味で)あと関係ないけど、異常と異状を使い分けてて勉強になりました。

  • 「裏返す」とか、草とか、一体何なのだ?
    『光の帝国』を読んだとき、気になって仕方なかった。
    最近のサスペンス小説って、謎解きされないまま放り出されるものなのだろうか、と釈然としなかったけれど。

    常野物語シリーズ第三作の本作で、そのあたりのモヤモヤは何とか解消する。

    それにしても、これって、ポストモダンな小説だなあ、と思った。
    拝島瑛子、時子母子が「裏返す」力を持ったきっかけが恐怖体験であり、それをずっと抑圧している。
    この辺りはむしろ古典的な(フロイト的な)精神分析的解釈を物語にしたもののように感じた。
    しかし、物語終盤になって、離散した家族それぞれが異なる物語を、自分自身さえ信じていないまま生きているというあたりまで来ると、それこそ境目が曖昧になったポストモダン的様相を示している気がする。

    そして、最後に提示される聖家族のイメージ。
    ポストモダンも行きつくところまで行くと、物語に回帰するということなのだろうか。
    いや、物語にはなりえず、イメージだけということか?

    ともあれ、面白く読んだ。

  • 「裏返す」さもなければ「裏返される」
    常野物語というシリーズの常野一族の物語です。

    世界観はとても好きだけど、終わり方はモヤっとする方が多いかも。
    本当に愛があってこの終わりならまだ良かったのか…


    「洗って、叩いて、白くする」
    このフレーズが読んだあとも頭から抜けませんでした(笑

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

エンド・ゲーム 常野物語 (集英社文庫)のその他の作品

恩田陸の作品

ツイートする