初恋温泉 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1584
レビュー : 225
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464344

作品紹介・あらすじ

初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ-表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。

感想・レビュー・書評

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  • 実在する温泉宿を舞台にした短編で、思わずネットで宿を検索して想像しながら読んでしまった。
    どの宿も行ってみたくなったけど、青森の青荷温泉は描写も細かかったから尚更検証したくなった。

  • 結末のはっきりしない短編がつらつらと続く。読者の想像にお任せ方式なのか、登場人物の心情を読み取りながら読み進めなければならない。単純な感情移入で読める代物ではない。というのは私の恋愛経験が少ないからか。

  • 温泉とは、日常から離れて様々なことに気付く場所なのでしょうか。
    大人の美学、みたいなものばかりかと思っていたのですが、最後の「純情温泉」を読んで、その純粋さに、なぜかほっとしました。

  • なんとなく図書館で見つけて読んでみた。温泉の短編集。最後の純情温泉ももちろんよかったけど、風来温泉もよかった。恋が冷めていつかなくなるなんて、いくら考えても想像できなかった。ってフレーズがよい。

  • 温泉を舞台にした連作短編集。
    「怒り」や「太陽は動かない」と言う重厚な作品のイメージが強かったが、今作は全然作風の違う作品が読める。
    温泉に行く直前に離婚を切り出された夫婦、不倫カップルなど、温泉に行く人の関係性も様々。
    特に盛り上がる部分がある訳ではないが、個人的には高校生カップルが初めて温泉に行く「純情温泉」が好き。もう一度、こんな純粋な恋が出来たらなぁ。
    吉田修一の恋愛作品もなかなかイケる!と思った一冊。

  • *温泉を訪れた、男女5組の恋物語。離婚話中の夫婦、不倫を重ねる元同級生、初めて外泊する高校生カップル――温泉という日常から離れた場所で気づく、本当の気持ち。せつなく、あたたかく、ほろ苦い、傑作恋愛小説集*

    お勧め恋愛本とあったので手に取ってみました。どのお話も、湯けむりの向こう側でゆらゆら揺れている様な読み心地。行間を読む系なんだろうけど、うーん・・・。

  • 温泉を舞台に、男女の関係を描いた短編集。実在する温泉、というところが面白い。話の好き嫌いはどうあれ、その巧みに描き出された情景を、自分の目で見てみたいと思ってしまうではないか。いずれも一人でふらりと行くような気軽な場所ではなさそうだけれど。

  • 温泉に訪れる五組の男女の話を綴った短編集。

    個人的には色々なものに取り憑かれた男の『風来温泉』がじわじわ怖くて面白かったです。

    ちなみにラストの『純愛温泉』に関してはちょっと身に覚えのあるエピソードに思わず苦笑(^皿^)。

  • 短編5つ、どれも温泉に行く話。それぞれの主人公の事情を絡めて旅情も楽しむ。

  • 温泉宿を訪れる男女のお話。男性の視点の作品。主人公の男性たちは、弱い自分、情けない自分を認めたくない、見せたくない。一般的に女性は、美醜、寛容さ、他者への受容で評価されがちだが、男性には強さが求められるプレッシャーがあるんだと感じた。本当は、甘えたいとか、優しくして欲しいとか、自分を大事されたいって、男女同じ欲を、オブラートに包んで、ロマンティックに温泉テーストで仕上げた作品でした。会話と細かい説明の描写がちょっと多めだったかな。

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。
1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。
2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。
その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。体当たりの演技を披露した広瀬すず出世作としても名を残すことになる。

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