終末のフール (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 25316
レビュー : 2069
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464436

感想・レビュー・書評

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  • 短編やオムニバス的なものは得意ではなかったけれどこれは面白い♪こんな恋愛したい。結びつき強い。

  • 「明日死ぬとしたら、生き方がかわるんですか?」
    「あなたの今の生き方はどれぐらい生きるつもりの生き方なんですか?」

    人生、いかに生きるか。

    やべーよ、この小説。

  • 終わりゆく世界で、どう生きるか。

    深く、考えさせられる作品でした。
    私だったら。
    どうなるか、その時になってみないと分からないです。
    たったひとつ断言できるのは、「子どもの命は何があっても絶対に守る」だろうな。

  • 8年後に小惑星が地球に衝突するといわれて
    一時パニックに陥った世界。
    それから5年が過ぎて、やっと人々が落ち着きだした頃、
    だいぶ住民が減ってしまった
    仙台のとある団地住民たちの
    終末に向けての想いや生活、日常を綴っている短編集です。

    もう何年かで人類が滅びるという設定上、
    もっとドロドロして重い話かと思っていたのですが
    淡々としていて、どこか爽やかな感じもして、
    とても読みやすい作品でした。

    私は「太陽のシール」と「冬眠のガール」がお気に入りです。

  • あと8年で小惑星が落ちてきて地球が滅亡するとわかったとき、人々はどう生きるのか。
    短編集だけど登場人物たちがほかの話にもちょくちょく登場したりして、街のようすを見渡せる感じ。伊坂さんの「チルドレン」もそんな感じでした。得意なのかな。

    あとこれだけで地球が滅亡します、ってわかったら私ならどうするかなぁと思って読んでました。
    伝道してたいなぁ。話にでてくる市民ホールの人たちじゃないけど。笑

    どの話も面白くて、なんだか愛おしかったです。特にすきなのは「冬眠のガール」です。あと、優柔不断な男の人の奥さんが好きです。

  • 連作の中で、一番好き

  • 8年後の小惑星の衝突により地球が滅亡する、とわかってから5年。耐えられぬものは死に、暴動もおさまり、小康状態になるなか、、終わりの決まった世界を生きる人々。
    ハッキリと人生の終わりが定められたとき、しかも自分だけではなく世界が共に終わるとき、何かを遺すことができない状況の中で、残りの時間をどう過ごすのかというのは凄いテーマだと思う。生きる意味を持ちたいと思う人には時が足りず、かといって遊び暮らせばいいやと思うほどに短い時間でもない。自分ならどうするか、本でも読みながらゆったり過ごせるといいのだが。

  • どうなんだろう。
    もし、自分が終末を知らされたら。
    私は、むしろ、ホッとする。
    もちろん、その時が来たら醜くアタフタはするでしょうけど。皆んなで、同時に死ねることに喜びすら感じるかも。変かなぁ。
    あー、もう、頑張らなくてもいいんだ。気を遣わなくてもいいんだ。無理しなくてもいいんだってね。私は、私にとって生きることは、苦しいとは言わないまでも、楽なことではないから。もうすぐ不惑の歳を迎えるというのに、この世の中にちっとも慣れないからさ。
    だからって、自ら命を絶つのもちょっと違うと思うし。渡部の父みたいな、使命感とか義務感とか、そういう強いものは無いけど、そこに山があるから登る、というのはすごく感覚的にわかる。毎日、右足を出したから、左足を踏み出す。その繰り返し。私は生きているというより、良い意味でも悪い意味でも無く、ただただ生かされていると感じる。こんなこと言うと、ホリエモンとか、あー言う人たちに、もっと能動的になれ。多動力だ、とか何とか、批判されそうだけど、そう言う生き方、無理なんだもん。あ、話逸れたけど。
    死への恐怖って、何だかんだ、「ひとりで死ぬのが嫌だ」「どんな死に方するかわからないから怖い」のこの二つの要素か八割がた占めるんじゃないかって思うのね。だから、小惑星が衝突します、皆んな8年後に死にますって言われたら、私みたいに清々しい気持ちになる人だって一定数いると思うのだけれど、この小説には登場しなかったな。
    私は、むしろ、世界が終わるテイでいたのに、終わらなかったその後の世の中が怖い。怖すぎる。
    8年もの長い間、教育も労働もストップして、略奪や殺人で、血を覚えてしまった(?)人間どもが秩序立って、大人しく元の生活に戻るとはおもえないからね。

  • こんなことってないだろうとは思いつつ、東北を始め様々な地震を思い出すと、100%無関係な話ではないよなと。生きるってことを日々意識せずに過ごしているけど、終わりが見えないだけでいずれみんなあること。この話は終わりがわかっているのがある意味羨ましくあるけど、終わりがあるってことを思い出させてくれる。
    土屋さんの話や妊娠の話が刺さる。

  • 『新しいことをはじめるには、三人の人に意見を聞きなさい』
    「まずは、尊敬している人。次が、自分には理解できない人。三人目は、これから新しく出会う人」(159ページ)

    「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?
    あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」(220ページ)

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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