ハニー ビター ハニー (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 2986
感想 : 320
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464900

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の頃に表紙に惹かれ手に取った本。
    今でもお気に入りの一編を読み返します。
    ジェリービーンズのお話が好き

  • ビターの部分が多い気がしました。どの物語も最後どうなるの?という気になる終わりかたばかりでした。登場してくる男性にもっとしっかりして‼と思わずにはいられなかったです。

  • 仕事場に置き本して、本を忘れた時に読んでいっていた短編集。
    本なんて漫画か雑誌、小説なんて読書感想文以来という若いスタッフの女の子に貸したところ大変好評だった本。そして私は一度数ページで友人にあげてしまうほどつまらないと感じた本。それが今読むと文章の細やかさや的確さを気持ちいいと感じた。

  • 表紙がすごく可愛いから読んでみた本。元々は短歌を書いてた方が出した短編集なのね。納得納得。すごく言葉選びがお上手だし、出てくるモノも特徴的で、印象に残るものだね。しかし私の読み方がダメだったー!合間にものすごく甘々なラブコメの漫画を読んでしまったから、ほろ苦いこのお話たちに入り込めなかった(ー ー;)次回はもっと大人に気分のときに読んでみよう。

  • 「せつない」の詰まった短編集。

    表紙がすごくいいなあ、ほんとにこんな感じ。
    綺麗に着飾って、髪を巻いて、おしゃれなお菓子を男に食べさせられるのだ。
    女として生まれたことへの何とも言えない悲しみとプライドと美しさがある。


    いまどきの女のにおいがしてライトな感触であるにもかかわらず、苦い。
    題名に添うなら、最初は甘くて、だんだん苦いなあと思うようになっても結局甘さを探して甘いふりをしてしまう、というか。どんなにビターがあっても恋愛をハニーと定義してしまう不思議、というか。
    そういう、恋愛の普段あまり描かれない・けど確実にあるもやもやを題材にしている。

    各短編にスイーツが登場するんだけど、その"女子"感はなんだかむず痒いし例えとして陳腐。
    でもそのスイーツがその話に登場することにはきちんと必然性がある。ちゃんとしている。

    私はもっと文学!って感じのほうが好きなのではまらなかったけど、特定のターゲットに対してはかなり美しく的が絞れてるし、この軽い感触も実はすごく現実に似ていて、リアルなんだと思う。
    現実は軽い。
    そんでもって、恋って変だなあ、困るなあ、と思う。

  • 装丁に惹かれて。

  • これの前に読んだ本が、内容的に重量過多だったので、軽めでさっくり読める本として選択。予想通りに良い息抜きになった。嫌みなく読めるし情景やら心情なんかもイメージしやすい。ひょっとしたら、直球ど真ん中の人もいるかもしれないなあ。「甘く響く」と「ねじれの位置」が良かった。

  • 題名通り甘くて苦いキュンとする短編小説集。高校生〜大学生あたりの若い女性向けな気がする。長編を読んでみたくなりました。

  • 甘く、苦く、そして甘い恋のお話が9編の短編集。
    1編20ページほどで、毎朝通学電車の中で1編〜2編読み進めたが、どのお話も悲しく、寂しく、儚かった。
    続きを想像させるような、余韻を残した終わり方が、いい味を出していた。
    10年以上前の本だけど、今出会えて良かった。

  • 北海道出身の作家さん
    9篇も短編が入っているのに
    いわゆるハッピーエンドは一つだけ
    残りは上手くいかない恋たち
    タイトルと、それに呼応したスイーツや食べ物が印象的
    ちょっと辛い気持ちになる
    ちょうどナンバガ聞いてた時に透明少女が出てきた時は驚いた

著者プロフィール

1983年、北海道生まれ。歌人・小説家。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。2009年、『ハニー ビター ハニー』で小説家としてデビュー。その他、詩やエッセイなど様々な分野で活躍。著書に『あかねさす――新古今恋物語』『真夜中の果物』『こぼれ落ちて季節は』『この街でわたしたちは』『消えていく日に』『そして旅にいる』『マッチング!』などがある。

「2023年 『この場所であなたの名前を呼んだ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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