最低で最高の本屋 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 922
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464917

感想・レビュー・書評

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  • 暮らしの手帖の編集長であるというだけで勝手に堅いイメージを持っていたのだが、良い意味で裏切られた。高校を中退して、渡米して、心の赴くままに本屋を始める。可能性の大きさを教えてくれる内容で、私はもっと若い頃に読みたかったなぁと…。(いや、今からでも遅い事はないか(^_^;))
    後半、ロンドン・ニューヨーク・パリ・ロス・台湾・中目黒について書いてある旅行記?は大変面白かった。旅行雑誌には書かれていない裏旅行記という感じで。フラッと外国に行ってみたくなった。

  • 松浦弥太郎版「就職しないで生きるには」。就職せずして個人で仕事をしていく方法。
    松浦さんといえば「暮らしの手帖」編集長で古本屋さんをやっている文化人、っていうイメージが先行しているから、学歴も高い人かと思っていた。高校中退ということをこの本で知ってびっくり。
    でも、そういうレールの敷かれた道を歩いてきたんじゃないからこそ、視野が広かったり他人と違う視点をお持ちなんだろうなあと納得もする。簡単じゃないよね。

    「本当のことってなんだろう」と葛藤する思春期のことも書かれている。私も高校生ぐらいのときは多数決で決められた「正しさ」とか「当たり前」にうんざりしてたな。反骨精神、というものなんだろう。思春期の中で養った反骨精神が、それからの人生で必要になる自分自身の価値基準を形成するのに大切になっていくものだと思う。
    道徳的な「正しさ」ではない、自分自身との戦いから学び、勝ち取った「正しさ」が底流に流れているからこそ松浦さん自身の輪郭がはっきりと見えてくる。
    古いものの価値を知っていて、本が好き、という時点で私にはとても好ましい人物に映るのだけど、それだけじゃない人間力を兼ね備えている人。

    人間としての幅の広さは、ニューヨークの道端で本を売っていたときから培われていたという。地をなめるようなつらさもあったはずなのに、「自分が一番楽しかったころ」として振り返っている。
    働くって、単に楽しい、楽しくない、つらい、つらくない、のどれでもなくて、むしろそのすべてをひっくるめたところにその本質があるんだと思う。働くことの原点にいつでも立ち返れる人。そういう人こそプロフェッショナルと呼ばれるんだと思う。

  • 一行目の『就職しないで生きるには』は以前から気になる本のひとつで、それがひっかかって購入。著者がまさか『暮しの手帖』編集長だったとは知りませんでした。「ヒント集」がすきで、たまに本屋さんでぱらぱらめくったりしていたのでなんだかうれしかった。だけどあまりにもやさしい文章だったから、読むのが途中でつらくなりました。経験してきた様々な思いや出来事が積み重なって「松浦弥太郎」を創っているなら、わたしはこんな人間にはなれない(でも、なりたいと思う)。高校中退後の日々の葛藤や小さな営みから今に至るまではたぶんすごくつらいものであったと思うのに、読んでるわたしを叱ってくれなかった。ただひたすらにやさしくて、だけど意志のある文章だと思った。

  • 夏フェア本。松浦本2冊目。生き方指南。というと、大げさだけど、生きるヒントnot五木寛之、仕事のヒントが詰まっている。気がする。

    編集者やデザイナーってのは特別な人や肩書ではなくて、生きている以上、みんなが編集者でデザイナーなんじゃないかと漠然と思っていて、そのコツはなんぞやっていったら「複雑なことを単純化していく作業」なんだなって。ストンと心に落ちた。

  • 松浦弥太郎さんがどういう人か全然しらなかったけど、
    実はすごいひと。cowbooksのことは知っていた。

    すごく面白い人生を歩んでいる人で、
    参考にできるかはわからないけどパッションはもらえる本。

    とりあえずやってみなきゃわからないし、
    やってみればどうにかなっちゃううのかなあって思える。
    そんなセンスを兼ね備えてみたい。

    海外にたくさん行っていてうらましい。
    最近そんなことばっかり考えている。

  • 就職しないで生きるにはと興味深い出だしから始まる本。前半はなるほどねと納得したり、そういう姿勢大事だなと勉強になるって思いながら読んだけど、後半からは弥太郎さんの旅行記になって海外のことを知らない私には理解に苦しんだ。弥太郎さんの努力は並大抵のものではないけど、そんな生き方ができる人になりたいと思った。

  • 気になるから読み始めたはずなのに、松浦弥太郎さんの本は読み終わるのにいつも時間がかかります。
    その理由を考えたところ、私の知らない世界や言葉がたくさん使われているので理解するのに時間がかかるのかも、という考えに落ち着きました。
    もうちょっと世界を広げてから読んだら楽しめるのかも。

  • 松浦さんが今までやってきたことを知りたくて、手に取った本。
    後半は特定の地域について書かれています。
    松浦さんもいろんなことを少しずつ積み上げてきたのだなと思いました。もう一度読みたい本。

  • 旅行記の章だけは、とても面白い。

    この方は男性だけど、感性や趣味嗜好が女性的で、おっさんおばさんという感じがどうしても拭えない。
    で、ところどころに若かりし頃の自分のモテ話や恋バナを盛り込んでくるところがまた…現在の風貌が味のあるオヤジではなく、どちらかといえばぽっちゃりおじさんなのでこれまた…。

    でも旅行記はおもしろいので読んでしまう。

  • 途中からの旅に関する部分は描写がカッコよくて、面白かった。一人でもう一度海外に行きたくなった。

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著者プロフィール

エッセイスト。元『暮らしの手帳』編集長。

「2018年 『ご機嫌な習慣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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