最低で最高の本屋 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.49
  • (40)
  • (79)
  • (86)
  • (26)
  • (8)
本棚登録 : 1257
感想 : 91
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464917

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最近松浦弥太郎の本を読んでいてエッセイを手に取ってみたくなったので読んでみました。もっとはやくに読んでみたかった。できれば学生のときにという内容で、日本をはなれて旅にはいきたいなぁとおもえましたあといくつか気になった書籍もみつけられたのできっかけをたくさんもらえた本で読めてよかったです

  • 旅行に行きたくなる一冊

  • 働くことについてのエッセイ。と、旅と本とアートのネタ本になりそう。

  • 「働くこと」に関するエッセイ集。

    素朴で素直な文体で綴られる。
    著者の来歴自体がユニークなので仕事観を語っているエッセイも勿論面白い(「センスだけでここまでやってきた」というのはある意味凄くイヤミだが)が、やっぱりこの本で一番面白いのはP.149からの町歩き・古書巡りの部分。

    旅先ではあまりあっちこっち観光に行かず、その町をじっくり歩きまわることに幸せを感じる俺としては、著者の町の歩き方はとても共感できる。
    その上、古本屋を巡るのが趣味(仕事?)ときているんだから、読んでいて面白くないわけがない。

    旅好きで本好きなら、この本はそのエッセイの部分だけでも読んで損はない。

  • @yonda4
    古書店「カウブックス」を創り、「暮しの手帖」の編集長も勤める著者のお話。
    高校を中退し、単身渡米。路上でビジュアルブックのページを切り取り販売するところから始まった。

    「自由に生きる」ことはのべつまくなしに自由ということではない。
    自分の中で「大切なものは何か」を決め、それを軸に生きること。

    本書の中で一番好きなところは「自分(著者)がいなくなっても、本屋が続いていくようにしたい」というところ。
    100年後に自分が創った本屋が続いていたら、と想像するだけでもたのしくなってくる。輪廻転生が本当にあるならば、自分が立ち上げた本屋で、本を買ってみたい。

    というわけで、まずはカウブックスに足を運ばないと!

  • 旅に出たくなりました。

  • 前半は著者が高校を中退してから、いろんな経験を経て(こう書いてしまうと如何にもさらりと全てが流れてしまうけれど)、いわゆる「業界」の人々と繋がっていく様が書かれている。そうか、業界人は常にアンテナを至る所に張り巡らせていて、何処からともなく臭いを嗅ぎ付けてやってくるんだ。逆に言えば、そういう嗅覚が優れていなければ、長くはやっていけないんだろう。そしてある質の高さを保つ努力を最大限することで、今度は彼らから話をもってくるようになる。そうやって転がっていくんだな、ということをこの本はシンプルに教えてくれる。
    後半の旅行記は特にニューヨークの話が印象的だった。僕の初めての海外旅行が奇しくもニューヨークだったので、氏が歩いたハドソン河の沿道を、僕も数年遅れで歩いたのかもしれない。その日もよく晴れた日で、いい気持ちで散歩していたのだけれど怪しい黒人に捕まって、ちょっと苦い思い出になってしまった。今となればそれもいい。帰ってからウディ・アレンの映画の中のニューヨークを観た。風景は随分違って見えたけれど、行き交う全員がニューヨーク・シティ・ピープルとしての自覚をどことなく持っているように見えるのは同じだった。なんだ、みんな独りなんじゃないか。そう思って楽しくなってきた。みんな都会で寂しい思いをどこかに隠して、小脇のブラウンバッグにリンゴとベーグルを携えて、毎日を歩いているんだ。そう思う。

  • 自分がまだ何者でもない時期のお話や、何者にか、なりかけている時期のお話、そして現在のお話、そして未来のお話と時間軸に沿って、実際の経験が描かれています。
    自分にも他人にも物事にも、一つ一つ丁寧に向き合って、自分の考えや価値観を育んでいく姿勢を学びました。

  • 自分の気持ちに嘘をつかずに、強い意志を持って続けていくには

    大変な努力が必要だと思う。

    経済的な理由よりも気持ちの問題のほうがきっと大きいでしょうね。

    個人でやっている場合は続けていきたいという気持ちの部分を大切にしていたら続けられると思う。

    会社や組織はそうはいかないけど。

    誰かのせいにして逃げることはできなくても、

    自分の気持ちには正直にやっていくことができる。

    それが自由ということかもしれない。



    無鉄砲にいろいろ戦っても結局勝ってもむなしい思いをしただけです。

    勝っても負けても得るものにたいした差はない。

    結局ボロボロになってまで仕事をしたくない。

    どうして僕は仕事をしていくかといえば

    結局は自分が成長していくため。

    神様が見ている。何かをしてくれるわけでないけど、

    ちゃんと見てくれている。



    何もしないでいるときの大切さ。

    ブラブラ何もしてない自分もあって、バリバリ働いている自分もあって

    そういう自分もあっていいと思う。

    何もしないでいたときに考えていたことが、見ていたことが今の仕事の役に立っていたりするのです。

    昔は憎むべき対象だった仕事が、

    今となっては一番の遊びになったと書かれている。

    **************

    バリバリ働く自分とどうじに

    何もしないで考える、見る自分を大切にしていきたい。

  • 新しい教科書みたいな感じを受けました。作品の中に出てたレイモンド・マンゴーの『就職しないで生きるには』もビックリな本でした。

著者プロフィール

松浦弥太郎(まつうら・やたろう):東京生まれ。アメリカの古書店にインスパイヤーされてm&co.booksellersを立ち上げる。『暮しの手帖』編集長を経て、現在は会社経営、執筆・編集活動、映像、コンサルタント、商品開発、メディア出演など、枠を超えた活躍を続けている。著書に、『仕事のためのセンス入門』、『センス入門』、『ほんとうの味方のつくりかた』、『僕の考える投資について』、『期待値を超える』など多数。

「2022年 『それからの僕にはマラソンがあった』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松浦弥太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×